表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/93

#初体験、#エスケイプ

 真っ白なフラッシュは数秒で消え去り、まぶたに再び暗闇が訪れた。

 女が我の目から手を離したので、ゆっくりとまぶたを開ける。


 少しモヤがかった目で周囲を見ると、光を直視したストロガノフとザンギは、目を覆いながら空振りのパンチやキックを繰り出していた。

 普段、威張っているヤンキーたちのシュールな姿に思わず口角が上がる。



「いまだ! 組み替えろ!」


 村人たちの手により、あっという間にモザイクが精霊の横顔になり、時空の割れ目が出現した。


「みんな、飛び込め!」


 勇者が叫ぶと同時に、村人たちが一気に扉の内になだれ込んだ。



「さあ、あなたも一緒に!」


 女が我に手を伸ばす。

 我は迷わずにその手を握った。


 

 生まれて初めて女子と手を繫いだのだ。


投稿して初めてブックマーク、評価いただきました。ありがとうございます。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ