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200文字小説集 vol.2

彼の彼女の正体は…(200文字小説)

作者: 日下部良介

 最近、友人がすごく痩せた。心配になって声を掛けてみた。

「大丈夫か?」

「彼女が出来たんだ」

 デート代のためにアルバイトに明け暮れているという。

「無理するなよ」


 そんな彼がデートをするというので、こっそり後をつけた。

 デートのはずなのに彼はずっと一人で歩いている。

 まるで見えない何かと居るように。


 やがて、彼の隣に人影が見えてきた。

 それはまるで死神。

 すると、その人影が振り向いてニヤッと笑った。

「次はお前の番だ」




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