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僕の私の俳優名鑑  作者: ムッシュ志乃
6/10

“ジャッキー・チェン”の巻!

【ジャッキー・チェン】

香港出身

代表作:『プロジェクトA』『五福星』『ベストキッド』

オススメ:『プロジェクトĄ』


 あああああああ! ジャッキー・チェン! ジャッキー・チェン!!!!

 これほど男子を狂わせる俳優がいるだろうか、ジャッキー・チェン!

 半裸のJ(ジャッキー)C(チェン)、セーラー服のJ(ジャッキー)C(チェン)、硬い褐色の棒を握りしめて振りぬくJ(ジャッキー)C(チェン)!

 ジャッキー・チェン! ジャッキー・チェン! 何から話せばいいかわからない。そう……。そうだな。俺の大学からの友人にオタサーの王子という友人がいる。王子は度々俺に「映画を勧めよ」と言って大学近くのツタヤに行った。俺のお勧めは大体王子にも刺さる。『鉄コン筋クリート』『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン』『キックアス』『ゾンビランド』……比較的スッと受け入れてくれるヤツだったが、『ゴジラ』シリーズとカンフー映画だけは門前払いする。だがね! なろうにもいるだろう!?


「ジャッキー・チェン? なんかカンフーの人?」

「中華鍋とお玉持ってアイヤーって言う人?」

「アチョーだ! アチョーの人だ!」


 っていう人にこそ、ジャッキー・チェンの魅力を知っていただきたい。何しろ、俺の記憶では、『アメトーーク』で、俳優単体で企画が組まれたのはジャッキー・チェンだけだ(ジャッキー・チェン芸人→中川家、中川翔子など)。少しは興味を持っていただけたかな?

 『とんねるずのみなさんのおかげでした』の食わず嫌い王決定戦にもジャッキー・チェンは来た。嫌いだったのはアサリの酒蒸しだったかな。

 ジャッキー・チェンの大きな功績は2つあると思う。1つは明るいキャラクターで香港映画の雰囲気を一変させたこと。そしてハリウッドにおけるアジア人の扱いを向上させたことだ。

 昔の香港映画の雰囲気は決して明るいものではなかった。ジャッキー・チェンの前のカンフースターと言えばブルース・リーであり、ブルース・リーは寡黙な求道者、新たなカンフー“截拳道(ジークンドー)”を編み出すなど、俳優というよりもカンフーのカリスマのように感じる。ブルース・リーも決して悪い役者ではない。だが『ドラゴン危機一髪』などでは無理矢理コミカルを演じようとしてすべってた。ジャッキー・チェンの明るさはカンフー映画のキャラクターの幅を広げた。同じくカンフー系のアクションを得意とするジェット・リー(リー・リンチェイ)にもない個性だ。

 『酔拳』、『ヤングマスター』、『少林寺木人拳』……

 戦友のサモ・ハン・キンポー、ユンピョウらと『プロジェクトA』や『五福星』に出演してからはコメディ色がさらに強くなる。この辺りの映画も木金土日の映画では定番だった。新潟の家でポケモンをやりながら『酔拳2』を観た覚えがある。でも特別なのはやっぱり『プロジェクトA』だな。

 1990年代にはハリウッドに進出。しかし扱いは決して良いものではなく、サイドキック的な役が多かった。それもジャッキーには似合わない、カタブツ/愚直な中国人役ばかり……(『シャンハイヌーン』『タキシード』など)どこか、「中国人を起用する」ことが目的のようにも思えてしまう。『ラッシュアワー』は明るいジャッキーを引き出した映画と言えるが、第一作目ではまだまだカッタァ~イジャッキーだった。だがやや温和になったジャッキー・チェンは『カンフーパンダ』で声の仕事をしたり、英語にもなじみ始める。

 原作との兼ね合いや人種問題はあるものの、『ベストキッド(リメイク)』はジャッキーファン的にはよかったな。年齢的にアクションも厳しくなってきた頃なので、演技のブレイクスルーを果たしたように思う。

 近年では中国とアメリカ双方で仕事をしている御様子。

 フィックスはお馴染み! 石丸博也氏。木金土日の映画を観ていた世代ならばジャッキーチェン本人の声以上に聞き馴染んでいる吹き替え声優だろう。

 政治的に危うい発言や度重なる引退宣言などお騒がせな一面もあるジャッキー・チェン。

 だが俺は宮崎駿と政治家とプロレスラーとジャッキー・チェンの引退宣言は信用しないことにしている。

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