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僕の私の俳優名鑑  作者: ムッシュ志乃
10/10

“神木隆之介”の巻!

埼玉県出身

代表作:『君の名は。』『サマーウォーズ』『るろうに剣心』

オススメ:『バクマン。』


 日本が誇る万能役者。その安定感はすさまじく、俺の中では若手どころか日本人最強の実力者。↑の“リーアム・ニーソン”の巻でも書いたが、好きな俳優は「リーアム・ニーソンと神木隆之介」だ。世間的にも人気×実力の掛け算の数値なら神木隆之介がトップで異論はないだろう。

 その汎用性、安定感は最早ガブリアスを連想させる。豊富な技範囲、エース、ゴツメステロ、限られたステータス数値の中で最も無駄のない配分……。

 中でも特筆すべきは、現在の日本で影響力の大きい三人のアニメ映画監督、宮崎駿、細田守、新海誠の3人の映画に出ていることだろう。宮崎駿→『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』、細田守→『サマーウォーズ』、新海誠→『君の名は。』。

 その安定感と好感度の理由は多くあるが、大きいのは子役出身ということだろう。ほぼ誰もが知っている『千と千尋の神隠し』に始まり、夏の定番『サマーウォーズ』『君の名は。』で主演。金曜ロードショーのローテーションの主力『るろうに剣心』での瀬田宗次郎役は、パンフには「(神木隆之介が瀬田宗次郎を演じることが)国民の総意」とまで書かれていた。

 みんながみんな、「小さい頃から知ってる」ことは好感度に繋がる。子役時代はまさに天使だった。上戸彩のパイオツを揉んだりね。他にも天使時代が気になる人は「神木隆之介 いかりや長介」で調べてみよう。

 しばらく出番が控えめだったが、『サマーウォーズ』で主演、『20世紀少年』でサプライズ登場し、本格的に再起動した。

 思うにイケメン過ぎないルックスと終身名誉童貞感が好感度の源だと思っている。

 ジャニーズのようにイケメンで売ると、ゲスな役はやらせてもらえない。悪役すらやらせてもらい可能性もあるぞ。だが神木隆之介は『るろうに剣心』の宗次郎、『SPEC』の(ニノマエ)十一(ジュウイチ)のような悪役も多い。その適度なルックスによる扱いやすさのおかげかせいか、現在の日本では実写でもアニメでも「とりあえず神木」が罷り通ると思う。

 だがやっぱり似合うのは童貞だ。『サマーウォーズ』でも『君の名は。』でも『若くして死ぬ』でも、神木隆之介が演じればたちどころに童貞になる。同じく終身名誉童貞である新海誠監督とのシナジー効果はバツグン、新海誠がメガシンカしてメガシンカイになった『君の名は。』の原動力は神木隆之介の献身的で繊細な演技とラッドウィンプスの音楽だ。

 彼の最大の好演には『バクマン。』を挙げたい。キャスト発表当初、「神木隆之介と佐藤健のキャスティングが逆の方がいいのでは?」という声が多かった。実際俺もそう思っていたが、いざ観終えてみれば、このキャスティングがピシャリだったことがわかる。演じる上での難易度は神木隆之介演じる秋人の方がダントツで高かったのだ。天才同士の漫画バトルでの、「驚き役」「よき相棒」「高いコミュ力で他の人物との橋渡し」と多くの役割を求められていたがソツなくこなしていた。作中では彼も天才に他ならないのだが、他を引き立たせる役の凡人の立場。その細かいバランス感覚は佐藤健には出来ないだろう。便宜上佐藤健と神木隆之介のW主演だが実質佐藤健が主演、だが神木隆之介は脇役だからこそ輝くタイプ。『るろうに剣心』でもそうだったが、佐藤健級の大エースを据えた作品で、それをサポートする裏主人公やキーパーソンとしてのポジションが最適に思える。もちろん、ノークセなルックスを活かし、漫画実写の主演級に持ってくるのも適性は高い。何をやらせても最低限以上の仕事ができる、まさにガブリアスだ。タスキよし、Zよし、球よし、ゴツメよし。いざとなったらメガシンカもござぁい。オススメを決めるのがこんなに難しかったのは今回が初だ。『るろうに剣心』の宗次郎も本当に捨てがたい。

 そうなると世界にも期待したい逸材だが、彼は渡辺謙の後継にはなれないな。侍感がないから。そのポジションは真剣佑くんに期待するが、神木隆之介、大きなスキャンダルでもない限り、少なくとも20代のうちは国内無双だろう。

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