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「ふぅ~ 危なかった」
ショ―ちゃん、急に振り向くから焦ったじゃない。
リカちゃん、リンちゃん怒ってるかもね、きっと。
だってしょうがないじゃない、私も見たいんだもん! 色々とね。
何ていうか刺激よ、刺激。何にも起んない毎日って退屈だもんね。
それにしてもショ―ちゃんいつまで電車見てんのかしら?
ショ―ちゃんがいるから私さっきから一歩も外に出れないじゃない。
あ~ぁ、これだから男子は困んのよね~ ホント。
ふと窓にぼんやり映る自身の顔を見つめた私は一人グチりだした。
特区に入ると顔も体も変わっちゃうなんて残酷よね、ほかに
なかったのかしら。
それにループラインを使うたびにペナルティー受けなきゃいけない
なんてホント女子の敵よね、まったく。
あ~ぁ、いつになったら動くのかしら。
長椅子に横たわり椅子の表面に顔を埋め身を隠し続ける事数十分、
次第に訪れる睡魔と必死に戦うも、車内にいるという安心感からつい
その誘いに乗ってしまった私がその後まさか悪夢にうなされる日々を
送る事なるなんて……。




