転生は幼年から
更新が遅れました…
次回は木曜の予定です
「おぎ…おぎゃ〜」
は?え?自分の近くから赤ん坊の声が聞こえてきた。
それが自らの声だと気づくのはそう遅いことではなかった。
(あのクソ女神が転生だとは言っていたがまさかな…
赤ん坊かだとは思ってなかったな…このままじゃ身動き取れねぇし…どうすっかな…)
人の気配はない、だだっ広い草原に人は赤ん坊の自分だけ
このままでは終わりだ…そう思ったその時!
一陣の風が吹く…余りの風の強さに目を閉ざす…
再び目を開けるとそこには一人の老人がいた。
「おや?こんなとこに赤ん坊がいるとはのう…
近くに親もおらぬようだし…仕方ないのう…」
そう老人は言い、赤ん坊の俺を抱きかかえどこかへ向かう
「しかし、この坊主に似合わぬ剣といい、この証といいこの坊主一体…まぁよいわ…そうじゃ…この子に名前をつけぬとのう…いつ迄も坊主じゃ悪いし…わしの名前がグラム・テンペストじゃからこの子はリンネ・テンペストにするかの!」
そう言ってる老人を見つめる俺だったのだが…
やはり、精神年齢は大人だとしても肉体的に幼い俺は睡魔に襲われ目を閉ざすのだった…
それから時は流れ五年後…
「じっちゃん!俺、冒険者になりたい!」
時は流れ五歳になった俺、リンネ・テンペストは冒険者ギルドなるものがこの世界セブンゲド(五歳になるまでにじっちゃんが基本的な事は教えてくれた)にあると聞き冒険者になりたいと思ったのだ。
「リンネやお前が冒険者になりたいのはわかる、その証もあるしのう…
しかしじゃ、冒険者になるには知識、力量、何より装備が必要じゃ。
しかも、お主は幼い…その年ではまず、冒険者になれぬ。」
(やはり…この歳では無理か…)
「じゃあ、どうすればいいんだよ!じっちゃん!」
「そうじゃのう、まずは冒険者学校に行ってみることじゃな
幸い、あと三ヶ月後に新入生試験があるらしいのでの
しかし、試験に受かるには簡単な生活魔法、それとどれかの属性がないとまず受からぬ…まぁたまに属性無しじゃが実力だけで受かる者もおるが滅多におらぬ…まずはお主の属性を調べねばならぬの…」
そう、じっちゃんは言い、どこからか水晶を取り出した。
「この水晶に触れてみるんじゃ、魔力を流すには難しいかもしれぬが血液以外の何かを感じることじゃ!これが出来ぬと試験の難易度が一気に上がるからの…」
「そんなこと言われても…ん?これかな?」
幸か不幸か俺にはあのクソ女神から貰った幸運MAXがあったのだ!
そのおかげかは分からないがあっさりと自分の魔力を感じる事ができた。
「よし、感じることができたようじゃの、そしたらこの水晶に手をかざすのじゃ。
すると、お主の属性、魔力がわかるからのう」
じっちゃんそう言い、俺は手をかざす
すると…
「なんと…魔力が二万!?属性は全属性じゃと!?
なんという子じゃ…まさか世界にわずか二人しか居らぬ全属性だとはのう…」
(まさか…魔力二万に全属性だとはな…これも幸運MAXのおかげなのか?)
「リンネ…お主は全属性持ちじゃ…これは幸運じゃが極めるのはとても険しい…じゃからお主には内緒にしてたがわしは賢者(三属性を極めし者の事)じゃ。
これから三ヶ月わしが使える火、水、闇の全ての魔法とその他の属性の初期魔法ボールを覚えてもらうぞ!賢者わしの孫(正確に言えば育ての親だが)としてそれくらいはやってもらう」
「え!?そんなの無理だって!三ヶ月しかないんだよ!?」
「言い訳や御託はいらん!今から三ヶ月は修行じゃ!」
こうして試験までの三ヶ月俺は修行することになるのであった…
説明だけで一話使うとは…
こんなはずじゃなかったのに…