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一章「新たな旅立ち」
一話「旅立ちの時」
俺は昔から馬鹿でいつも周りの人達に迷惑ばかり掛けていた
小学生の時から小説を書いたりして人に笑われたり、いじめだって受けてきた。別に俺が学校など行かないことも多かったし、苦ではなかった…と思うことにしてる。
中学の時も小説を書いていた。思えばこの時から夢だったのかもしれない。小説家になる事が…
でも、頭は悪いし学校は行かない、数学のテストでは3点ときたものだ
おかげで中3の進路指導では担任から「行ける高校はないぞ」と言われたほどだ。まぁ、そうだろう、元々学校など好きではなかったし、高校など行く気はなかったのだから…
でも親がそれを許すはずもなく、俺は仕方なく高校受験というものを受けることになり何故か合格…すると、担任も手のひらを返し「公立も受けてみたらどうだ?」などという。
確かに受験したのは私立で馬鹿高校と言ってもいいくらいだ。
しかしもう一度受験などしたくない俺は私立に行くこととした。
そして、高校でも学校には行かず、たまに行くくせにテストでは良い点ときたものでよく女子などに「〇〇きもい」や「カンニングだろ?」などいわれたものだ。
俺はそんな女子たちに対して「俺より良い点とれないとか勉強の仕方が悪いとしか思えないんだけど」と上から言ったりしていた。今の俺ならぶん殴っているぐらいだ。
しかし、そんな学校生活は許されるはずもなくいつも留年予備軍入り、なんとか補習を受け、卒業はできたもののバイトで生活する日々、これじゃダメだと思い上京するもこんな俺に仕事など楽に見つかるはずもなく、やっと見つけた仕事もストレスが原因で胃腸炎になり、仕事復帰できずにクビ…
そんな自分に嫌気が差すものの自分で命を経つ度胸などなく、街を彷徨う日々…
そして酒を浴びるほど飲んだある日の帰り道、赤信号だと気づかず渡り2トントラックに轢かれあっけなく俺の人生は幕を閉じたかに思えた…?
「やっと会えましたか…」