プロローグ
プロローグ
高校1年の1学期後半、今俺は学校の体育館裏に呼び出されている。体育館裏で行われておる主なことといえば、愛の告白かあるいはムカつく相手ボコるかのどちらかだ、と俺は思考しながらその相手を待っている。俺的には前者のほうに賭けたいがこれまでのことを考えると認めたくはないが後者だろう。
朝学校に来てみると靴箱の中に一枚の紙切れがあった。そこには「放課後、体育館裏に来い」と書かれていた。愛の告白なら便箋に入れるなりもっと女の子らしいことがあると思うが、そこにあったのはノートの切れ端に雑な字で書かれていた物だった。
その様な事を考えているうちに俺を呼び出したであろう男子生徒数人が姿を現した。
よく見ると俺のクラスメイトだったが俺はそこまで驚きはしなかった。そうしているうちに一人の男子生徒口を開いた。
「おい紅林、よくもこの前は俺たちに恥とかかしてくれたな」
俺はその言葉聞いてようやく何でここに呼ばれたにか理解した。
ほんの数日前のテスト返却の日。いつもながら俺はほぼ満点のテストを返却された、それを見た男子生徒達がカンニングしただと言い掛かりをつけてきたのでその時間のほとんどを使い何も言い返せないぐらいに論破した。さらに男子生徒たちがしていたカンニングことを先生には聞こえない声で脅したりしたことがことの発端らしい。
そうこうしているうちに別の男子生徒俺の胸倉を掴み顔面を一発思いっきり殴ってきたそれを境にほかの男子生徒たちも寄って集って俺を殴るなり蹴るなりを始めた。
俺は正しいことを言っただけなのに何でこんな目合わなくちゃいけないんだ。嫌だ…、いやだ…、もう人とは関わらないぞ。
こうして俺はニートになること決意した瞬間だった。