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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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「夢の中だよ?」

 笑顔の二人を見て、和輝も笑顔でそう答えた。しかしその答えに、そこにいた全員が首を傾げる。

「は? 何言ってんの? 変態なの?」

 咲希は冷たさを装い、笑いを堪えながら冷たそうにそう言った。

「まあ、ジュッキーらしいじゃん? 意味不明なとことか、意味分かんないとことかさ……」

 和輝の言葉には、深雪ですら首を傾げていた。結構意味分からないところで話が合う、あの深雪ですらだ。

「えーでも、昨日の夢で深雪ちゃんが俺に助けってって……」

 さすがにそんな話、和輝だって冗談だった。ただ真顔でそんな主張をする。二人を笑わせたいのと、深雪への愛を伝えたい。その気持ちからだ。

「バーカ! 深雪はどんなに大変だって、助けてなんて言わないし! 特にジュッキーなんかにはね。にししし」

 楽しそうに笑顔で言うが、それは本当の話だった。どんなときだって、決して深雪は助けを求めない。笑顔の深雪は和輝に向かって、ベーっと舌を出して更に笑った。

「でも深雪のところが、豚に攻められたんだよな」

 そんな中、疑問があったため咲希は真面目な話に戻した。何かが引っかかるようで、咲希は首を傾げている。

「えっそうだけど?」

 しかしその訳が分からなくて、深雪はそのまま答えた。確かに深雪は頭が良いが、咲希の考えはいつも読めないのだ。

 二人とも頭はいいのだが、全然違うタイプだ。深雪は勉強が出来るタイプだ、それに比べて咲希は実戦向け。だからこうゆう場合は咲希の方が鋭かったりする。

「じゃあ、私達が狙われてんのか? 豚は別に何匹いようと怖くないが、楓雅をどうするかだよなあ」

 しかし深雪の予想とは反し、咲希は当然のことを言い出した。そんなこと気にせず、咲希は不機嫌そうに唇を尖らせていた。

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