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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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つんでれ

「何訳分かんないこと言ってんだ? 変態は変態って意味だよ、変態!」

 いい加減腹が立ち、咲希は無理やりにでも和輝を追い出そうとした。

「確かに俺は、ツンデレも可愛いから好きですけど……」

 しかし和輝はめげなかった。めげずにそんなことを言い続け、部屋から出ようとはしないのだった。

「つんでれ? またよく分かんないこと言ってるし! だから変態は変態なんだ!!」

 腹を立て咲希は、思い切り和輝を突き飛ばす。そうして和輝を追い出すと、部屋の扉を力強く閉めた。

「あれ、和輝殿。そこで何をやっているのですか?」

 丁度そこを通り掛かった一葉が、不思議そうに聞いた。だって廊下に倒れているという、不思議なことをしていたから。

「あっ一葉ちゃん、咲希ちゃんに追い出されました……。でも諦めない方がいいですよね!」

 そう言って和輝は、一葉に詰め寄った。それに対し、一葉は明らかに嫌がる表情を見せていた。

「よく分かりませんが、諦めた方がいいと思います。あとその、咲希や一葉の後のちゃんってゆうのは何なんです? 馬鹿にしてるんですか?」

 女とは言え武士である一葉、プライドは高かった。だから和輝の行動一つ一つが気に入らないのだ。

「してませんよ。むしろ褒めているんです。俺の世界では、選ばれし美少女にだけ名前の後にそう付けていたのです!」

 一葉の質問に対して、和輝は堂々と意味不明なことを言った。和輝の世界でも、褒め言葉として使われてなどいない。

「そう、なのですか……。まあ、私は構いませんが……、気を付けた方がいいですよ」

 一応忠告すると一葉は、そのまま歩き去って行った。

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