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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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諦め

「ありがとう。お前の気持ちは嬉しいが、お前では力不足だ。万が一攻撃されたときを考えると、二人でなら行ってもいい」

 その言葉に、和輝は咲希が着いて来るんだと思った。だから自分の力不足を責めながらも、諦めようとする。自分の身はともかく、咲希に何かあったら不味いと思ったから。

「私の心配をしているんだろ。バカなのか? 私は行けないし、行かない。玲奈の怒りを買うようなことしたくないからな。深雪を連れて行け。それなら、玲奈の下へ向かうことを許可する」

 和輝の気持ちは咲希も理解していた。だから一緒にいたかったけれど、和輝の隣を深雪に譲った。深雪のことを信じているから、大切な人の命を預けようと決意。

 それに、玲奈が自分を嫌っていることくらい知っていた。初対面の人ならともかく、咲希を見たら敵対心剥き出しで話も聞いてくれないだろう。そこも考え、咲希はついて行くことを諦めた。

「……深雪ちゃん? 咲希様、ありがとうございます」

 女の子を連れて行きたくないと思った和輝。しかし今までの深雪の働きを思い出し、納得する。なぜなら深雪は、少女とは言え成人男性を超える十分な力を持っていたから。そして大切な深雪を自分に付けてくれることにも感謝の意を込めて、全力でお礼をした。

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