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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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作戦

「お帰りなさい。この城は私が奪わせて戴きましたから」

 四人が戻ると、男の人の声が聞こえた。その言葉を聞いて、咲希は酷く驚愕する。しかしそれでも、彼女は何とか冷静を保っていた。

「誰だ?」

 低い声で問い掛け、咲希はきょろきょろと辺りを見回した。そして他の三人が驚いてる中、深雪だけはにししと笑っていた。

「深雪、どういうことだ? ってあっ!!」

 暫く考えている様子だったが、咲希は何かに気付いたようで大声を上げた。

「おい、日良! 今度は何の要だ!」

 突然咲希はそんなことを言った。深雪も驚愕の表情に変わり、和輝と一葉は完全に取り残されていた。

「見つかってしまいましたか」

 木の陰から日良が笑顔で出てくる。その様子を、咲希は多少のドヤ顔で見ていた。

「どうでしたか?」

 楽しそうに日良は問い掛ける。

「名付けて!」

 こちらも楽しそうに、深雪は叫んだ。二人は咲希の目線の先に走って行き、隣に並んで喋り始めた。

「日良と」

「深雪の」

「「ビックリ大作戦!」」

 そして深雪はにししと、日良はふふふと笑った。これも、咲希を笑顔にする為行った深雪の作戦だったのだ。

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