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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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予想外に

 その質問に対し、当然咲希の方も疑問を持つのであった。

「父上から手紙が来た。そして、その命を撤回して貰う為にここまで戻って来た」

 咲希が不機嫌そうにそう言うと、家来たちは一斉に戸惑い始めた。

「陛下から手紙? 姫様に? 何を言っていらっしゃるんですか」

 ざわつく家来たちに咲希はイラつきを覚え、全員を一旦黙らせた。

「父上はどこにいるんだ。知っているんだろ? まずそれを答えろ。どんな答えだったとしても、私は別にお前たちを責めはしない」

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