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白い企業と書きましてホワイト企業と読ませたい           

作者: 藤乃花

現在、ワタクシが勤めています会社について、云々語らせて頂きます。

過去に職場を転々としておりましたワタクシですが、今の会社に入って本当に恵まれている……としみじみ感じているわけです。


その理由が毎月明細書と一緒に、親会社さんからのお手紙が入っている事です。

同封されていますお手紙には季節感が盛り込まれている文が綴られているんです。

ある月には、親会社さんの代表取締役の方のご自宅にお花が咲いた……ある月には、季節に合わせた旬の野菜の食べ方……ある月には、身の周りで起きた小さな楽しい出来事……等々。


短めの文に綴られている内容を読むのが毎月の楽しみでして、お人柄が伝わる瞬間なんです。


その他には、五年前に世界初の新型コロナウイルスが流行りだした頃、当然ながら会社は長期に渡り休暇を下されたわけですが、一年近くある休暇の間にも一月も欠かすことなくお給料が振り込まれていたんです。

働いていないのにですよ?


ニュースでは色んな企業でダメージを受けておられる企業さんが存在する中で、稼働していない状況で収入を得ていたわけです。

派遣先の空港も億単位での赤字になっていた時に、働いていないのに入る収入……

ただただ状況が変わるのを待つしかありませんでした。


無力なワタクシが出来ることは極力外に出ないこと、ですが近隣の飲食店にお客が見えない事が気になり、人が少ない時を見計らい手早く食事を済ませては食べ終わると急いで帰宅する……といった感じで耐えていました。


何ヵ月かしまして会社から電話が入り別枠に移行が決まり、従業員が単独で活動する屋外の駐車場の巡回作業が管轄となりました。


それでも電車通勤ですので、移動の際はマスクを徹底する、人との間隔は開ける、等……用心して過ごしていました。


コロナが始まった頃に比べて今は落ち着いてきていますので、従業員の数ももとに戻っての活動となりました。

赤字にまで陥った空港も以前よりコロナの影響らしくお客さんが訪れ、かえって多忙になる毎日です。

今も会社の方針でマスクは外せません。


親会社さんの有り得ない対処には感謝しています。

そんな親会社さんから、昨日女性の従業員さんがお一人退職されました。

理由はご親戚の方の介護の為だそうです。

その女性の方は非常に気さくで、どんな相手にでも別け隔てなく接する方です。

女性の最終勤務日には、ほんの気持ちとして小さな和菓子をお渡ししました。


小さな和菓子にたいそう喜んでくださった女性のこれからの幸せを、願います。

介護はかなり大変でしょうが、周囲の人に真心で接する事が出来るこの女性はどの人からも愛される事でしょう。

 

そしてその女性が長く働いていた親会社さんに感謝の気持ちを抱きながら、ワタクシは体が丈夫でいる限り、今の職場で働くつもりです。


(勿論作家の夢は叶えますとも)




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