表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

黒い衣を纏ってしまう。人の所為

「あい。おわりー」


はい!地獄。


俺はまた机に突っ伏す。


プルルルルル…。


「お?」


一さんのポケットから携帯が鳴る。


画面を開いて、宛先を確認した時、一さんの顔色が曇った。


何事かと聞きたかったが、早急に電話に出て、教室から去っていってしまった。


余程急用なのだろう。


にしてもあれは黒衣っていうんだな…。


今日の授業は、初めに出会ったオーラの塊に関しての話だった。


彼女から出た怒りのオーラが集約されて、一存在となった訳だ。


思想師達はそれらのことをまとめて黒衣と呼ぶらしい。


怒りだけではなく、負の感情やら、昨日体験したあの欲や、人の気でも大きくそうなるらしい。


悪霊と呼ばれる奴らは気に大きくやられた奴らしい。


元々悪の霊という例は少ない様だ。


昨日の汚れの塊みたいな、場所。


状態を保てていたのは、黒衣になる前に一さんが定期的に浄化するからだそう。


強力な所は何回も行くのが重要なんだよろうな。


一さんは黒衣になる前にどうにかすることを心掛けているらしいが、無理な時はやはり銭戦闘になるという。


というのも、彼ら黒衣は人の怒りや殺意などの攻撃性のある部分を良く吸収する。


光よりも黒い部分の方が多いというのは、人間の程度がわかるというものだ。


攻撃性のある部分を吸収すればそれが塊形になった時はもうお分かりだろう。


さらに彼は素粒子の合体であり、人の思いを形容した悲しき黒だ。


思いは思いとして残る。思いを形にするという事は、経験であり、過去であり、人の全てを受け継いでいるという事。


それは、思いの形容。


思いの形容故に、自我が芽生え、思想師と同じく、力を発揮する者もいるらしい。


俺は思うね。


出会いたくねぇー。


って、


眉を顰めながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ