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仲間作りとは自分の肯定と、安心材料という自分を失う選択肢
女子からも全力で男子からも全力の殴る蹴る。
感覚が鋭くなってる。
まず、友人一号のビンタを片手で払い、その後ろから飛び蹴りを喰らわす男を翻して避ける。
すると、女の子に思い切り飛び蹴りが当たった。
「お、俺のせいじゃないからな!?」
「…っるせぇ!」
あわあわと身振り手振りを忙しく俺に、もう一人の男が拳で視覚から後頭部を狙う。
俺には察知できていた。原点がざわついたのが分かったんだ。
攻撃的で荒だだしい感情が、後頭部に近づいていたから。
俺はただ首を動かして、男のその拳を避けた。
刹那。
男は俺の足に躓き、倒れる勢いとパンチがいい感じに作用し、もう一人の男の頬にパンチが入った。
なんと言うピタゴラスイッチ。
俺何もしてないからね!?
数十秒後、友人一号を下に敷いて、そこにいじめっ子の山が出来上がった。
俺は相手の攻撃やら怒りやらを避けていただけなんだが、ま、結果オーライ、自業自得という事で。
……。
「逃げよっ」
俺はそそくさとその場から去った。




