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Farewell  作者: ミニト
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ゆりえの浮気2 - 暴露

 僕はゆりえの衣服を全てゴミ袋に詰めて、ゴミ捨て場へ捨てにいった。廊下や階段を登っている時に、荷物の重さで、何度も倒れそうになった。意外に服って重いんだな、そんな事を考えていた。

 服を全て捨てると、僕はメッセージを送った。もちろんゆりえにだ。


 “今、お前の荷物を全て捨ててきたから”

 “ごめんなさい”

 “ごめんなさい”

 “捨てないで。ごめんなさい”

 “本当にごめんなさい”

 “ほんとにごめんなさい”


 僕はゆりえからのメッセージを見ると、更にイライラした。理由は帰って来る気配が微塵も感じられなかったからだ。彼女は今何をしているんだろう?既に1時近くになっている。

 実は帰っている途中なんだろうか?


 僕はイラつきながらゆりえに電話をした。LINE通話の独特の音がなり、ゆりえが通話に出た。

「ねぇ?今何やってんの?」

「バクにいる」

 僕は激怒した。自分が浮気をしたというのに、まだバーで飲んでいる、しかも服なども捨ててきたと言っているのに、帰る気配もない。しかも最初に浮気の話をして、1時間程たっている。その非常識というか、呆れるとしかいいようのない行動に、また頭に来て怒鳴ってしまった。

「お前は本当にクソ野郎だな。普通この状況ならすぐに帰んだろ?舐めてんのか?」

 僕は言い切ると、イライラした気持ちで、ベッドに横になった。

 そして僕は復讐をする事にした。

 今までゆりえとやった男の名前をTwitterで、なぜやったのか理由も記載した上で暴露してやろうと考えたのだ。

 僕はパソコンの電源を入れると、Twitterを開いた。

 そして、今までやった男の名前と、どうしてやったのかという理由も書き、それとは別に、ゆりえが好きだと言っていた、セフレの名前を全て暴露し、今日、浮気をした相手の名前を書いて投稿した。

 復讐というのは気持ちがいいし、満足もする。だが、次に来るのは恐ろしい程の後悔だ。書いた後に僕は後悔した。だが、消すことはしなかった。

 これで、お互い様だ、と自分に思い込み消すことはしなかった。

 僕はゆりえにメッセージを送った。

 “Twitterに、今までやった男の名前を全部書いて、酒を奢ってもらうためとかっていう理由も書いて、投稿したから”

 “やめて”

 ”本当にごめんなさい”


 全てをやり終わった後、僕は達成感に浸れると思っていた。

 が、それは違った。

 ゆりえに浮気をされた悲しみが襲ってきた。それだけならまだ良かった。

 ゆりえとAがどんなSEXをしたのか、考えたくもないのに、想像がひたすら浮かび、何をやっても消えなかったのだ。

 ディープキスから服を脱がせ、胸を揉んだり、舐めたり、クンニから、手淫、そして挿入。そういや、みきが2時間ほどホテルに行ったと言っていたな。じゃあ2回くらいはやったのだろうか?

 どうして?どうして?

 生外だしだったとも言っていたな。全てが終わった後、ピロートークもしたのか。

「あ、イッた、、、気持ち良かった」

「私も気持ち良かったです。レスで半年以上していなかったから、すごい気持ちよかったです」

 頭に腕を回して、またディープキスをする。

 そんな想像が頭を駆け巡り、おかしくなりそうだった。僕は落ち着くために、ウィスキーをがぶ飲みした。


 そして僕はその時にいた友達の、みきに連絡した。浮気をされた時の全てを知りたかったからだ。

 何も知らないのは辛いだけだ、そう思ったからだった。


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