1.この世界
まずは、この底辺の森が存在する世界についての話をしよう、ただ私はこの森から出たことが無く(正確には出られない)文献や他の住人から聞いた話なので本当にあっているかどうかは分からない。
この世界は各分野毎に円型に出来ており中心に近づけば近づくほどヒエラルキーが高くなり住む環境も変わってくる。他の分野の世界への移動、移民は、厳しくはないがそのゲートは、底辺の森にしか存在せず、いかにこちらの世界で高位であっても別の世界に行く際には、底辺の森からスタートすることになり権限も使用できなくなってしまう(例外も存在するらしい)
以下ヒエラルキーの上から順にその存在と住んでいるでいる所を書いていく。
神…この世界での意味としては、神話等に出てくる人ならざる高位の存在ではなく、その分野において他を圧倒しその力を際限無く発揮する存在である。その活躍、影響力は、底辺まで、つまりこの世界の全域にまで広がる力を持っている。
住んでいる所は、この世界の中心であろうタワーまたその周辺に住んでいるらしいこのタワーは、とても大きくこの世界の全域を平等に見下ろしている。私を含め誰しもがそのタワーに住むことを渇望し夢見ている。
上位層…神ほどではないがそれなりの力を持つ者たち一般的に神〇〇(丸の中には分野ごとの名称が入る。 例 神絵師、神作家)と呼ばれるのは、この層の人だったりする。
住んでいる所は、所謂都市と呼ばれている場所で立ち並ぶ建物がタワーをより引き立たせせている。
中位層…ヒエラルキーにおいて真ん中に位置する人達であり上位者よりも下ではあるが一部の能力においては、上位者を凌ぐほどの力があるとされている。住んでいる所は、町と呼ばれている。町のなかではコミュニティが
存在し、自身と考えが合うもの同士切磋琢磨
している。
下位層…下から2番目に位置する層であり上の層に比べれば確かに力は無いが上に上がる野心とその分野に対する情熱は確かである。住んでいる所は、村と呼ばれ未開拓の部分も存在するが集落ごとに活気が満ちている中位層のコミュニティに比べて一つごと規模は、小さいが、その分数は多く、至る所に点在している。
底辺層…この世界に来た者達が最初に辿り着く場所、ここから駆け上がり神に到達する者もいれば、この鬱蒼とした森の中でひたすら彷徨い歩き続ける者もいるこの世界の一番下に存在する場所、簡素な小屋が所々にありコミュニティは、殆どの存在していない。底辺民達は、果てしない夢を追いかけ各々の精進しているが何か一つ足りていない…それを見つけるのがこの層での一番の目的とされている。
以上がこの世界の大体の構造についてだが上の三層に関しては、私が属している訳ではないのであまり私の手記には出てこないだろう。
次は私の境遇について書いていきたいと思う。