六歳のステータス
二月まではできるだけ毎日投稿する予定です。
今日は特別な日だ。なんでかって今日は俺の誕生日だからな。ただの誕生日ならまだしもこの日、俺はやっとステータスを見ることができる!学校が終わるとすぐに教会にいく。
「ステータスオープン!」
俺は入ってすぐにそう唱えだ。すると音もなくステータスが現れる。あぁ、楽しみだ。
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名前
アサネ ビーソルフト
職業
なし
ステータス
攻撃力 90
魔力 80
素早さ 85
防御力 80
魔防 70
スキル
話術S 隠蔽S 鑑定A 盗術A 偽装A 道化B 魅力B
受け身B 剣術B 盾術B 闇属性魔法C
特殊スキル
詐欺S ブレイクダウンC 成長倍加
固有スキル
詐欺師ゆえの「不」
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ふむ。ステータスに関してはこの世界の平均が100くらいなので子供にしては高いだろう。
そしてスキルだが転生前に見せられたスキルと比べ、[魅力]のレベルが下がっているな。そして特殊スキルの
[不吉]が無くなっている。まぁ問題は無いだろう。何気に受け身と闇属性魔法を習得していた。闇属性魔法は魔法の訓練にて
「いいか、アサネ。この世界には炎、水、風、土、雷、聖、闇に別れている。使いたいのを使ってみろ」
と言っていたので何となく闇属性にした。[影下ろし]たる闇属性の基本は使うことができる。
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影下ろし
闇属性魔法の初歩。自分と同じくらいの影をつくり、動かせる。
あらかじめ行動を決めることもできる。
闇属性魔法のレベルが上がればより多く、強い影を下ろせる
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だそうだ。いやはや、やはり[鑑定]は便利だな。父に見せてやろうと思ったがその前に、偽装しておこうか。
[偽装]はステータスの改ざんや、ある物を別の物に見せることができる。日常的に使ってどれくらい魔力が減るのかは大々わかるのだ。[偽装]後のステータスはこうだ。
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名前
アサネ ビーソルフト
ステータス
攻撃力 90
魔力 80
素早さ 85
防御力 80
魔防 70
スキル
鑑定B 剣術B 盾術B 受け身B 闇属性魔法C
特殊スキル
ブレイクダウンC
固有スキル
不の加護C
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こんなところか。固有スキルには本で読んだ加護である、[不の加護]を入れておいた。俺の本当の固有スキル、[詐欺師ゆえの「不」]はこの不の加護の超強化バージョンらしい。
「うおっ、かなりというか凄くステータスが高いな。六歳とは思えん。流石は我が子だ!固有スキルは不の加護…たしか相手にバットステータスを付与する加護だったかな?便利な固有スキルをもらったな!アサネ!」
今の目標でもある父から言われると恥ずかしいな。まぁいつかは嵌めるつもりだがな。
「なぁ、父さん、このブレイクダウンって何??」
特殊スキルである[ブレイクダウン]これは鑑定では反応しない。ならば同じスキルを持った親に聞くのがいいだろう。
「これか。これは攻撃すれば攻撃するほど相手の防御力が下がっていくんだ。アサネの不の加護にぴったりそして攻撃撃といっても物理に限るが、相手が防いでも発動する。とにかく便利なスキルだ。そしてこのスキルは父さんが初めて獲得したスキルなんだよ。世界で俺だけのスキルだったが、息子であるお前に引き継がれたらしい、実に誇らしいよ。父親としても師匠としても」
父が初めて獲得したスキルか。だから鑑定に反応しなかったんだな。ブレイクダウン。実に恐ろしいスキルだ。俺の固有スキルとの組み合わせに期待だな。
よし、明日はスキルの組み合わせや開発に尽力しよう。父の話を聞いていると、スキルは自分で修行したり組み合わせることによって新たに作れるらしい。明日が楽しみだ。
この日の夜、俺の誕生日を父と母は盛大に祝ってくれた。こんなに暖かい家族があるのか、と思いながらチキンと滅多に食べることができないケーキを食べ、眠った。
短編の小説も書きたいと思っております。できしだい報告いたします。