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詐欺師転生  作者: ホラゲ好きの一般人
5/8

五歳になった詐欺師と父親

あれから数年、そんなこんなでもう五歳だ。実はあのあと殆ど詐欺はしていない。最近は、この世界のことを知ることが大事だと思うし、何よりこの村で信頼関係を結んでおけば、最後の砦として匿ってくれるだろう。

 

五歳になるまでいつもいつも思っていた事がある。


どうしてこの世界の言葉を俺は理解できるのか?不思議だった。


しかし、五歳になってやっとわかった。この世界の標準語が日本語なのだ。前世でいうと英語みたいな感じ。

どの国でも日本語を習うらしい。なぜ日本語なのかと言うと、昔、勇者が異世界より転移してくたらしく、人々を助けていたのだ。そしてその勇者が日本人であり、そこから日本語が広がったのだ。


俺の国についても分かってきた。俺の産まれたこの国はウルセンタ王国。

最近の国であり、ハッキリ言って治安は悪い。この町も窃盗事件が増えているような気がする。


話を戻そうか。ウルセンタ王国はこの世界における最も強い国、ジランカ帝国から数十年前に独立したが、王都でも治安が悪いそうだ。しかし、教育はシッカリ行われるそうで俺も五歳から村の小さな学校に入学している。


通貨は最も低いのが銅貨、銅貨百枚で銀貨、銀貨百枚で金貨、金貨百枚で白金貨である。村や町で見るのは銅貨か銀貨が殆どであり、金貨はまれにしか見ない。


ステータスについてだがステータスには、攻撃力、魔力、素早さ、防御力、魔防にわかれいてそれぞれ魔物を倒したり経験を積むと上がる。また、職業による職業補正で更に上がるのだ。そしたスキルに関してだが、スキルにはS~Cまでランクがあり、Cが少し出来る程度で、Bが一人前、Aが達人であり、Sはその道一筋のプロだという。

早くみたいが実は六歳になるまで見れないのだ…これはジランカ帝国が定めたことで、ステータスを子供が見ても意味がない。とか訳の分からぬことを言って魔法とゆう名の呪いで規制している。


実は誕生日まであと二週間に迫っていて、気分が高まっている。今日は訓練でもしよう。


訓練は必要だ。ステータスを上げるのに、危険があまりない。最初ステータスを見たとき、詐欺師として生きていくことは楽そうだがこの世界にはギルドがある。冒険者ギルドと商人ギルドがあり、冒険者として冒険するなら冒険者ギルドに行けばいい。そして、詐欺師として生きていくといってもやはり、この世界では力が必要だ。だから今のうちに訓練してステータスを上げておく。[成長倍加]もあるからか、五歳になってから始めた訓練でもシッカリと強くなっているのが分かる。


最近では冒険者である父親も交えてやることが多い。そして分かったのだが父親は物凄く強い。まったく、化け物かよ。鑑定があるから少し覗かせて貰ったことがあるのだが、

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名前

エルガント ビーソルフト


職業

傭兵


ステータス

攻撃力 320

魔力 130

素晴さ 200

防御力 180

魔防 120 


スキル

剣術A 斧術A 槍術A 盾術A 聖属性魔法B

聖属性エンチャントB 炎属性魔法B 酒飲みC


特殊スキル

ブレイクダウンA


固有スキル

バランスA

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である。武器の扱いのプロであり、豪腕の冒険者なのだ。さらに驚いたのは父親から[鑑定]を見抜かれたことだ。なんたる観察眼、恐ろしいな。


「ほぉ、アサネは[鑑定]持ちかぁ!こりゃあ凄いな!アサネ、父さんと英雄になろう!」


冗談なんだろうが、この父親は本当にやりかねないから恐ろしい。


「いやいや、父さん、流石に無理だって~」


「そうか?父さんはいけると思うぞ、それも割りとアッサリな。[鑑定]あれば商人失敗しないし冒険者になっても有利だからな。」


そうだったのか…詐欺師兼、商人兼、冒険者も夢ではないのかもしれない。


そのあと、父親との会話に花が咲き、夕食の時もそのあともずっとその調子だった。


父親は偉大だと思いつつ、今日は眠った。





翌朝起きると朝飯が用意されている。寝巻きをすぐに着替えて顔を洗い、席につく。食べ終わったら学校だ。


「おはよう!」


学校に通ってもうすぐ一ヶ月。何故かは知らないが一人の女が付きまとってくる。


「ねーねー、今日は体育だよね、良ければ一緒に組まない?」


この学校では体育の授業があり、ちょっとした武術や受け身などをやる。その際にペアとして必ず誘ってくるこの女はアルバーナ エレクトロという。

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名前

アルバーナ エレクトロ


職業

なし


ステータス

攻撃力 18

魔力 33

素早さ 20

防御力 25

魔防30


スキル

炎属性魔法C 受け身C 剣術C 聖属性魔法C


特殊スキル

なし


固有スキル

炎属性強化、炎属性強化付与

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まだ五歳だしこんなものか。しかし、魔力が他の奴らと違って少し高いな。鍛えれば冒険者として活躍できそうだ。


「ねぇ、聞いてる??」


おっと、ボーッとしていたように見えたようだ。


「あ、あぁ聞いてるさ」


「へぇ~そうならいいか。それじゃ体育の時のペアよろしく~」


あーあ。結局こうなってしまった。おそらく[魅力]スキルの影響だろう。このスキル、虫とかも寄ってくるし解除できるならそうしたい。


学校では日本語、算数、体育と授業があり、午前中で終わる。午後はゆったりできるのだ。しかし俺は今日も訓練をすることにしている。父は居ないが父から教わった剣術や盾術を鍛えていく。父はとりあえず剣と盾ができれば問題はない。と言っていた。いやいや、あんたどんだけ武器扱えるんだと思っていたが、どうやらスキルの問題らしい。ある日[鑑定]で調べてみた。


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固有スキル バランス

固有スキルの内のひとつで、さまざまなスキルを取ることができ、成長も早い。

ただし、バランススキルがSにならなければ他のスキルがSに上がらない。

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簡単に言うと、[バランス]のレベルを上げなければ器用貧乏だと言うことだ。しかし、固有スキルはなかなか上がらない。一生をかけてもSにならないこともある。


父は強いが固有スキルはまだSでは無いようだ。いやでもSに上がったら相当強いのだろう。更に強くなるために今でも父は現役の冒険者だ。


俺はいつか、この親すらも出し抜くつもりだ。村が最後の砦ではなくなったとき、全員まとめて騙してやる。


勿論、アルバーナ エレクトロもな

父親のステータスをかなり高めにしてしまいましたが、この世界ではステータスの平均は男性100、女性が90です。ご参考までに

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