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5.この世界って・・・

ハウスと呼ばれる場所に連れられるまでにオプスと話をしながら向かっていった。


「ハウスって遠いの?」

「全然遠くないよ!すぐすぐ!」

少女は森がある方向を指さした。


「さっきから周りみたところ緑豊かな場所だけど、ここって多くの人が住んでるの?」

「人?ヒューマン族のことなら、このリモージュ連邦には冒険者がくる程度よ?」

「私たち、キャット族はこのリモージュ連邦が故郷なの。近くのシャテルロー森林にはエルフ族もいるわ。」

この姿形はキャット族のものなのか・・・。この世界にも人いやヒューマンがいるようなので会ってみたいところではある。


「ところで今って何年なの?」

「えーっと、確か影光期1241年だったかな。あと今日は4/10だね。」

「私たちは学校に通って、戦闘や魔法の勉強をしてるの。将来、冒険者になって色々旅したいの!」

影光期1241年?えいこーき?西暦ではないってことはここは現実世界ではなく異世界っていう線が濃厚だな。。。


「冒険っていいね!僕も冒険者になって色々旅してみたいけど、この世界って治安悪かったりするの?」

「治安?この街の外には魔物がいっぱいいるわ。影光期が始まってから魔物が出たって聞いてるの。」

「それに遠くだけど南北にそれぞれ魔物の王が存在するみたい。」


「ということは街の外は危険がいっぱいってことなんだね。。。」

「そうね、だから冒険者になれるようにいっぱい頑張って覚えなきゃだから!」

「ちなみに冒険者って職業?いつからなれるのかな?というか倍率とか高いのかなぁ・・・」

「職業?倍率?またわからない言葉ばっかりね。」

「私たち学生は12歳まで学校に通って基礎を覚えるの。12歳過ぎたら街で働いたり、冒険者になったりできるの。」

ふむふむ。ひとまず12歳にならないことにはダメなのか。

それより、自分の身を守れるようにしっかり身体を鍛えていかないといけないってことだ。


「もうじきハウスに着くわ。」

木々が多い茂っている通路を渡った後、幅5メートルはある川を渡るために石にぴょんぴょんしながら渡っていくことに。


「川を渡るときに飛ぶ時は気をつけてね。私のように飛んできてね。」

とまずはお手本を見せてもらうことに。


「やぁっ、ってぃ!おっと、えぃ!っと〜。」

身軽に飛んでいくオプスを見て、まるでウサギのように軽やかに飛んで見せた。


「わかったかなー?さぁ、るみもゆっくりでいいからここまで頑張ってー!!」

川の流れは穏やかで透き通った綺麗な水で、深さも見た目30cmほどなので落ちても危険はなさそうだ。


む?今の僕はこんな姿になっているのか。

川が綺麗な水のため、反射して僕の顔や姿が映ったのだ。

やはり、かなり幼い。さっきから喋ってて思ってたけど、意外と可愛い女の子だ。


じーっと川を見て考えごとをしていると、

「るみー。そんなに怖くないから大丈夫!さぁレッツゴー!」


あまり長く自分の姿を見ているわけにはいかないし、川を渡らないといけないので男は度胸!って感じで気合いを入れた。

「では、るみ行きます!えいっ!」


[[[ずばぁあん!!]]]


勢いよくジャンプしたため、石の上を通り過ぎて川に落ちてしまった。

ひとまず浅かったので膝上までだったが、勢いで発生した水しぶきで服全体が濡れ濡れになってしまった。

いや、ほら、この身体の扱いがまだわからないから仕方ないよね!


「るみ!怪我はない?!」

オプスはすぐに石をぴょんぴょん飛んで近寄ってきてくれた。


「な、なんとか無事だけど、このまま向こう岸まで泳いでいくね。」

僕は全身濡れてしまっているので泳いで川を渡ることにした。


「ここの川には危ない生き物いないし、川の流れ速くないけど、流されないでね!」

すぐにオプスは向こう岸に移動し、いつの間にかタオルを準備していた。

泳ぐ分にはなんとかなったのですぐにオプスの側までいくことができた。


「るみ、もうすぐハウスだからこのまま我慢してね。とりあえず風邪ひかないようにタオル渡すわ。」

「ありがとう、オプス。ドジでゴメンね」

本当に僕ってドジ!

可能な限り水を落としてから、ゆっくりハウスに向かうことに。

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