モンスター退治と新車両、ロクハイトへの支援物資
賢)では各自トレーラーに乗ってくれ、ロクハイトへ向けて出発する。
ア)賢吾様、私とサララと共同で自動運転機能の、プログラム装置を組み上がりましたので、今後は魔法で動かす必要はありません、今の所は正常に動作しています。
残り2台は自動運転で追従してくる様になっている。
賢)有り難う色々助かる、さてロクハイトへ行こうか。
各自がトレーラーに乗り込み出発する、目と鼻の先だが、ロクハイトが近くなるにつれておかしい事に気が付く、アリアから通信が入る。
ア)妙ですね、・・・・これは!賢吾様どうやらモンスターが都市の内部で暴れ回っているようです、住民の姿が見受けられません、何処かへ避難している可能性がありますね。
賢)一体何が起こったのだ?各自1k手前で待機、君達を危険に晒すわけには行かない、私とアリアが偵察してくる、6時間しても我々が戻って来ない時はレーリアへ戻れ。
サ)私も付いて行くの、動物さん達も一緒ならいいでしょ?お願い1人は嫌なの。
賢)仕方ないなアリア、サララのお守を頼む、それと私の作った小型光学兵器スカーレッドを持って行け、これがお前達を守ってくれる、攻撃防御に優れた兵器だ。
賢吾から渡されたのは、空中に浮く小さい丸い玉8個づつ渡される。
賢)これは敵の攻撃を魔法障壁防ぐ盾だと思ってくれ、敵対象を指定すれば、マチックと呼ばれるれレーザーの糸、敵を切断する使い勝手の良い武器になる、これから何が起こるか未知数だ、気を抜くな。
賢吾達はロクハイトに踏み込むと、モンスターが殺到してくる。
賢)これは数が多いいな、下手な攻撃は避難住民に被害が出るか・・・ッチ、ならこれでどうだ。
賢吾は刀を取り出し稲妻の付与を掛ける、触れただけでモンスターは感電死していく。
サララ)動物さん達凄いの!モンスターがどんどん減っていくの!。
体が大きいトップスと名付けられたトリケラトプスは、その巨体と角を器用に使い、踏み潰したり、角で刺したり、穿ち上げ吹き飛ばし無双している、狼はウルフリアと付けられ、犬はスパイク、猫は何故かマーブルと名が付いていた。
動物達はモンスター至近距離で撃ち倒し、切り裂いていく、戦闘に関しては正にプロフェッショナルこちらの意とを汲み取り、他へ被害を出さない様に戦っている、狼は動き回り壁を利用し攻撃、犬は正攻法で走りながら正確無比な射撃を行い、猫はトリッキーな動きで、敵の隙間や足元を掻い潜り敵の足を切断する、物凄いスピードで敵を屠って行く。
モンスター達は小さいセララを狙うが、動物達が守っているので辿り着く前に、物を言わぬ肉塊と化す。
賢吾)(恐ろしい戦闘力だなこれ程までとは、以下に過去の戦争が苛烈であったかがよく分るな)
ア)数がかなり減って来ましたが、気を付けてください、大型のモンスターが地中深くから出てくるようです。
出てきたのはワームタイプの巨大なモンスターだった、酸を撒き散らしこちらに向かって突進してくる。
賢)これは大きいな、これならパイルグレネードがいいかもな、開いたお口にプレゼントだ!皆伏せろ!。
3つのグレネードが炸裂し吹き飛ぶ巨大なワーム、液体や肉片が汚く飛び散っている、賢吾はアリアとサララ、動物達に被害が出ない様に魔法障壁で汚れない様にガードしていた。
賢)ふう、とりあえず粗方か片付いたか?。
ア)いえ、どうやら今の衝撃で更に増えました、都市の外500m川沿い地点に巨大ワーム達の巣が在るようです、地上をへ出て来ようとしています、数の大よそは20はいる模様、トレーラーの武装で殲滅した方が早そうですね
賢)何だそれは?まだ地中に潜んでいたのか?仕方ないその方法で殲滅するしか無いだろうな、デカ過ぎて人の手には余る、地面はワームの穴ボコだらけになっているだろうな。
放っておけば何れ地盤沈下を起こし都市が沈み壊滅的な被害がでる、戦闘後探索を終えた後穴を埋めておこう。
都市外の川沿いに向かい遠隔操作でトレーラー呼び寄せる。
ア)数が増えすぎたのかもしれません、結果的に地下にいたモンスターが地上へ避難した形で、出てきたのでしょう。
賢)そろそろお出ましの様だ、何時でも攻撃出来る。
賢吾がそう言うと、予想よりニ回り大きいワームが出てきた背中、と両サイドの体に小さい副砲?が付いていた、賢吾はとても驚いている、まさか虫までもが兵器を搭載しているとは思わなかったからだ。
サ)あんな大きいのは、動物さんでも厳しいの、あの虫さんのせいで地下に巣食っていた様々なモンスターが逃げたのかも知れないの。
ア)キリングジャイアントマザーワーム・・・・恐ろしいモンスターです、戦争後半期に、と在る研究施設で生み出された実験兵器で、他にも色々生み出されたらしいのですが、まさかワーム兵器が出てくるとは思いませんでした。
あら?ワームが積まれている兵器は?アハトアハト!?、小さい副砲兵器ですが気を付けて下さい!もし強化された物なら量子砲並の攻撃威力を持っています!?と言うか何故こんな所にマザーワームがいるんですか!弱点は頭です、皮膚は分厚くステンレス以上に硬く銃弾は弾き返されます!穴から完全に出て来る前に早期討伐しないと長期戦は不利です。
賢)ならさっさと精密射撃で終わらせるぞ、全砲門一斉射撃!?。(アハトねぇ?あの馬鹿でかいワームにくっ付いてる、チンマイ副砲が量子砲並?今一信じられんな)
マザーワームの頭に240mm砲のシリンダーが回転し弾が次々に撃ち込まれ、マザーワーム達は討伐される、小さいワーム達は副砲で掃討し安全を確保、マザーワームから兵器アハトを回収、見た目に反して副砲と同じ位の大きさだった。
サ)賢吾お兄ちゃんアハト改造しても良い?今使ってるトレーラー1台に1つ積めばかなりの戦力になるの。
賢)そうか、かなり威力の在る兵器か量子砲並なら、もしもの時切り札になるな
巣を探索を行うと幾つかの、再利用可能な破損の少ない車両が見つかる、大型バス4台、装甲ツインサイドカー2台、牽引コンテナ車両4台、10t水槽車6台、最後に何故か戦闘用に改造された地雷をばら撒く大型ゴミ収集車2台(パッカー車)、これら全て収納ボックスにしまう、思いの他収穫があった事にアリアとサララが喜んでいた、どうも今まで殆どの金属は消化されずに原型を留めたまま吐き出されて来たようだ。
賢)ロクハイトの建造物の被害は出たが、死人は今の所いないようだ、死体も見当たらない、不幸中の幸いといった所か、この都市のハンターはかなりの統率が取れた手練が多いい様だな
賢吾はワーム達が開けた穴を全て塞だ、マップに映っているシェルターらしき避難場所へと足を運ぶ、逃げ遅れ近くの建造物に避難していた人達も、戦闘の音が止んだ事で外へ出てきていた。
ア)賢吾様外で待機させている車を呼び寄せて荷を下ろします、その後は一度フォレストへ戻り建材と医療品を運んだ方が宜しいかと思います、雇った彼等には一旦レーリアで待機、フォレストから運んできた荷をまたロクハイトへ運んでもらう形が望ましいかもしれません、手間はかかりますがそれが最善かと思いますいかがでしょうか?
賢)確かに手間だがフォレスト知られる訳にはいかない、仕方ないその方策を取るしかないか、付けてきた所でフォレストには入れないからな。
大体の方針が決まった所でキールがこちらに向かってくる
キ)賢吾殿この度はロクハイトに蔓延るモンスターを退治して貰い感謝する、幸い都市のダメージも軽微ですんでいる、只避難の為に誘導していたハンターと警備の者が深手を負っている、助けたくても医療品が枯渇しているので手の施しようがない、何かいい方法は無いだろうか?。
賢)問題ない食糧と日用雑貨と医療品を積んでいる、これからやく10往復して更に物資を運び入れる予定でいる、まさか来ていきなりモンスターにロクハイトが襲われているのには驚いたが、まぁ終わったことだ気にする必要も無い。
重傷者がいるのだったな早めに荷を下ろすので、手当てをしてやってくれ、医療ナノポットは次に持ってくることにしよう、重傷者はポットに入れて置けば翌日には完治している筈だ、極小サイズのコアクリスタルが1つあれば10台は稼動する筈だ。
キ)何から何まで助かる、手の空いている者は荷卸を手伝うんだ、賢吾殿が食糧と日用品、医療品等をロクハイトにもって来て下さった、分配は荷卸が終わってからだ。
負傷者は待機していてくれ医療品を下ろした後直ぐにでも手当てを行う、なお重傷者が最優先となる、作業にとりかかってくれ。
キールの指示を受けた住民や警備の者、ハンター達、護衛も含め動き出す、積荷は30分と掛からず全て下ろされる、賢吾達は挨拶もソコソコに(次の物資を運んでくる)と言い一旦レーリアへ、ヘクター一行と姉妹を待機させフォレストに戻り食料品を積み込み、日用品と医療機器、建材を複製する、これを10往復繰り返した終わったのは予定を遥かに超過した翌日の昼だった、運搬を担当した者、荷卸を担当した者達も皆、目の下に隈を作っているが、やり切った顔をしている。
キ)賢吾殿達や住民の協力で何とかこれからやって行ける目処が立った、約束していたこれがコアクリスタルとピュアクリスタルだ受け取ってくれ、更には戦車や運搬用トラックまで、感謝しても足りない、この恩は何かの形で返す。
賢)何、気にする事は必要はないさ、これからは外にも街を広げて行けば良いだけだ、見ろ何時の間にか草原が広がっているだろう、昨日まで荒野だったのにな、川が浄化された影響だろう、水をひいてくれば、畑が作れる、支援物資の中にはかなりの種類の種籾が入っている、それらを使い作物を育てれば食糧に関しては困る事は無いだろう、大きめのコアクリスタルを一つ渡しておく、何れ加工工場でも作ると良い。
そうだ一つ言い忘れていた、この種籾で作った作物は半年から1年は持つようだ、それ以降は腐るから扱いには気を付けてくれ、では報酬は確かに頂いた。
もし困った事があればハンターズネクストにでも連絡を通して貰えれば何時でも駆けつけよう、では失礼させてもらう。
賢吾が通って来た道と周辺は約5k程浄化が進み緑が溢れる様になっていた。
ア)キール様これにて失礼させていただきます、また御用の際は何時でもハンターズネクストへ。
サ)キールおじさんまたね!
賢吾はそそくさとトレーラーに乗ってレーリアに向けて走っていく。
キ)嵐の様に現れて、慌しく去っていく人達だな。
護衛兵士)そうですね、あんなデッカイ置き土産まで置いていくんですから驚きですよ、あれ頭以外全部ステンレスですよぉ、暫くは建材には困りませんねぇ。
護衛は肩を竦め、残された馬鹿デカイ、キリングワームが20体も転がっている、他にも賢吾達が狩ったモンスターも皆で解体して回っている。
キ)解体にはかなりの時間が掛かりそうだがな、しかし一体何処からこれだけの物資を持ってくるのだろうな、もしかしたら何処かに地下都市でも在るのだろうか?、気にしても栓の無い話か、詮索をしない方が得策だろう、賢吾殿のお陰でこの都市の近辺は色々建て直しができそうだ、特に食糧事情に関してはな、これなら何もしなくても5年は持つ、私はこの5年で建て直しレーリアと共に作物を育て扱う農業都市にしようと思う、酪農は多分レーリアに任せるかも知れん、そんな感じで住み分けて行こう、お前達には何かとこれから世話を掛ける。
護衛兵士)いえ、これから豊かになるなら苦労とは思いません。
キールはこれからの事に思いをはせ、試行錯誤しながら外へと農地を広げて行く、時には盗賊や賞金首に狙われ、畑の作物を盗まれたり、荒らされたり、焼かれたりするが、諦めず都市の住民達と研究を重ねて行く事になる。
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レーリアに到着した賢吾一向は、リクエストを終え報酬を渡して行く
ア)報酬をお受け取りくださいトラックは及び戦車は外に置いてあります、予定より超過しましたので追加を上乗せしてあります報酬は1人8百万となります、ハンターズネクストに報酬をお渡ししてありますので受付で完了印をもらい報酬と車の鍵を受け取ってください、ルーリル姉妹も同様に上乗せしてありますのでご安心を。
スターリン一家は嬉しそうに報酬を受け取り家に戻っていく。
ヘクター)賢吾様有り難うございました!お陰で家の家族、皆車が持てたっす今日は休んで明日から護衛と配達の仕事に行ってくるっす、又なんか仕事のリクエストがあったら何時でも協力するっす、じゃまたっす。
リーチェ)賢吾さん今回は大変お世話になりました、ですが私達の住むマルコットではお金は紙くず同然なんです、基本的に物々交換が当たり前になってしまいました。
イリス)お金を貰ってもゴミとそんなに変わらないんです、それにリクエストの期限が後3週間で切れてしまうので、どちらかと言えば報酬は、繊維や衣服、紙類などが嬉しいです、リクエストの配達先は此処から東150k先にあるミリガンなんです、報酬は木の苗なんです。
サ)木の苗?でも賢吾お兄~ちゃんが居てくれたら木をいっぱ。
ア)サララちゃんちょっとお話が在るからこっちにいらっしゃい。
賢)ああスマン、で金がゴミ屑に為っている訳なんだな、ふむ、リクエストに絡む望む報酬用意しよう、そのついでと言っては何だが私達もリクエストに同行しても構わんかね?勿論護衛もしよう報酬はいらない私の我侭で付いていくのだ、更に言うとマルコットと言う都市にも大変興味が在る。