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9話



あれから1週間。

特に何もなく、スキルの検証とセレスとのお話で充実した日々を送っています。スキルの検証はとてもやりがいがあり、僕に新しい驚きをくれます。


「ねえ聞いてる?」


セレスとのお話もとても楽しいです。メイドという職業は思いの外楽しそうです。僕もそのうちなってみようかな。ははは、何言ってるんだい?もちろん執事としてだよ。


「だから話を聞きなさいよ」


さて、何で俺がこんな話をしてるかって?それはもちろんーーー


「これから訓練を行うわよ」


「だが断る」


ーーー現実逃避さ!



☆☆☆☆☆☆☆☆



いつもと変わらない朝。

今日も気持ちよく起き、朝ごはんを食べに行こうとしたところでドアをノックする音が聞こえた。頼んでおいた本が来たのかな?


「訓練を行うわよ」


と思ったらこれである。


何故?と聞いたら。


「あなたは曲がりなりにも勇者よ。会議の結果あなたに強くなってもらい、魔王を討伐してもらうことになったわ。

大丈夫よ。成長補正スキルも持ってるし、それ以外の強力なスキルも持ってるしそれにーーー」


などと下らない正論を言い放って来た。


「いいか、正論は今いらない」


「ぶっ飛ばすわよ」


「嫌だあ!もう俺は動きたくない!ここでの生活が気に入ってしまったんだよおお!悪いのは俺じゃない!こんな風にしたお前たちが悪いんだああ!」


「ちょっ!うるさいわね!静かにしなさい!セレスもなんとか言ってちょうだい!」


「…まあ、私たちにも悪いところがあったかもしれませんし……」


「セレス!?正気!?あのセレスがこんなのの味方をした!?」


あんなのとは失礼な奴だ。ふふ、一度堕ちてしまっては戻れない。それが世界の理さ。俺は死ぬまでこの生活を一生続けて行くんだ。勉強しなくていい、働かなくていい。素晴らしいじゃないか。


「この軟弱者め!」


「うお!?な、何だよ。誰だよそいつ」


急にドアから出てきた青い髪の女性。いや、少女?どっちでもいいな。美少女で、胸がデカイ。今までで最高クラスだ。


というかこの世界の美少女率高すぎない?


「え、ええ。紹介しようと思ってたとこなの。あなたの教官である、『サラ』教官よ」


「『サラ・ナスターシャ』だ」


「彼女には主に魔法以外の戦闘訓練をしてもらうわ。ふふ、せいぜい頑張りなさい」


くっ!お前の差し金か!


「更に彼女とは別に魔法の教官も呼んだわ。感謝しなさい!」


誰がするかよ!



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