表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/91

7話



「多分算術は元の世界でいた時に鍛えたものだろうな」


義務教育で散々習ったんだ。これくらいは無いと悲しい。


「では、この詐術というのは?」


「ああ、それはきっとこの世界に来た時ティアたちを騙した時だろうな」


「騙したってどういう事よ!!」


しまった。やっちまったぜ。


「ほら、最初に全世界に発信してやる!とかいってじゃん。アレ」


「騙したのね!」


「ふっ、騙される方が悪いのだよ!」


「お父様!こんな奴追放してしまいましょう!」


「いや、それは無理であろう。それより何故こんなにもレベルが…?」


「ほら、小さな努力の積み重ね」


「どんだけ嘘吐いてたのよ!?」


ほら、勉強時間とか仮病とか。


「皆さま。そろそろお時間が」


いつのまにか近くに来ていたセレスに言われて時計を見る。というか一回涙ふいて来てほしかった。未だに涙目になってるから。


「おお、もうこんな時間か。ちょうどいい、これで終わりにしよう。ソラも超鑑定があるので、自分で調べられるだろう」


「大丈夫だ」


「ならば終わりにしよう。ゆっくりと休むがいい」


「ありがとう」


「おやすみなさいソラさん」


「……フン」


「おやすみ。それじゃ」


そういって自分の部屋に戻った。



☆☆☆☆☆☆☆☆



「さて、チートなのかチートじゃないのかよくわかんねえなぁ」


チートなスキルがあってもステータスが貧弱。そもそも俺は間違えて呼び出されたのであって本来このスキルは俺のではない。多分助けたあの子にこのスキルが付くことで本当のチートになったんだろう。


はあ、本当に要らないことしちまったなぁ。


嘆いていても仕方ない。スキルの確認をしよう。


ーーーーーーーーーーーーー


超鑑定


生物、無機物問わずあらゆるものを調べることができる。鑑定の上位交換。

鑑定結果は使用者に対して最も分かりやすい形になる。


ーーーーーーーーーーーーー


成長補正(中)


レベルアップ時の全平均ステータスが上昇するに加え、スキルの成長速度にも効果がある。レベルアップ以外のトレーニングでも効果を発揮する。


ーーーーーーーーーーーーー


全言語理解


全ての言語が理解できるようになる。聞くことはもちろん、読むことも書くことも可能。


ーーーーーーーーーーーーー


状態異常無効


毒、麻痺、石化などの身体に悪影響が出るものを全て無効化する。


ーーーーーーーーーーーーー


聖剣召喚


聖なる剣を召喚する。聖剣は魔族や魔物に対してダメージが上がる。召喚できる聖剣は使用者による。


ーーーーーーーーーーーーー


算術


計算速度や正確さに補正が入る。


ーーーーーーーーーーーーー


詐術


人を欺きやすくなる。


ーーーーーーーーーーーーー


みたいな感じだ。


うん、シンプルで分かりやすいね。


「セレス、ちょっといいか?」


「はあ…何でしょう」


「何でため息ついたん?ステータスを上げるにはどうしたらいい?」


「トレーニングしかありません。力なら筋トレを、敏捷なら走り続けるなど、魔力なら魔法を使い続ければ成長します。耐久は…大変ですね」


成る程、耐久を鍛えたければ自分を痛めつけると。ドMかよ。


「レベルは?」


「レベルとはすなわち器です。器の成長…進化といった方が適切でしょう。自身の器の進化を促す何かをすればいいのです」


器の進化……カッケー!


「その器の進化をするにはどうしたらいい?」


「強敵との死闘が一番と言われています。もちろん勝つこと前提ですが」


「うわ…やりたくねー。じゃあスキルのレベル上げ、もしくは入手するにはどうしたらいい?」


「例えば剣術の場合剣術の修練を行い、一定値を超えるとスキルとして認識されます。また、成長補正のように、生まれつき持っている場合もあります」


成る程、つまり俺でも剣術のスキルを習得できるかもしれないと!?


「ただ、スキルを得るには努力が必要とされて……露骨にやる気を無くさないでください」


ううわ、嫌だぁ。


「ハッ!努力なんて言葉は嫌いだあ!」


「五月蝿いです」


「あっすいません」


だから真顔でそういうこと言われると……。


「質問は以上ですか?」


まあ特にないな。後は自分で確かめて行くしかない。


「おう」


「では」


「あーまた話し相手になってもらっていい?」


「……かしこまりました」


渋々と言った顔で何処からかお茶のセットを取り出す。ああ、アイテムボックスか。


「今夜は寝かせないぜ……?」


「卑猥です」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ