4話 蹂躙は続く
ブクマありがとうございます。これからも精進致します。
『アナタのターンです。行動を開始して下さい。残り移動可能距離 20km』
僕の頭の中に機械的な声が流れる。これより蹂躙を開始する。
「よし、反撃だ!!」
まず僕は51m先の弓兵に目を付ける。あいつらがさっきから味方軍をチクチク攻撃していた。その為24m先の斧兵を無視して弓兵を攻撃する必要がある。
「まずはお前らだ」
僕は弓兵の前まで走って移動する。弓兵達は驚いていた。それもその筈。先程戦った剣男も移動可能距離は5~6mだったが、僕は約50mを移動してきたのだから。僕は弓兵達の前に行くと一応情報を確認する。
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敵情報
スラスト王国騎士
種族:人間 職業:騎士 戦闘職:弓騎士
装備:ロングボウ、鉄の鎧一式
ロングボウ=物理攻撃力+2 回避率-1
LV.5/15
HP:9 物理攻撃力:7(+2) 物理防御力:4(+8) 魔法攻撃力:0 魔法防御力:1 命中率:5 回避率:8(-6) 必殺発動率:5 移動距離:5~6m
スキル
戦友
近く(半径2m)に味方がいる時、命中率が上昇|(25%)する。
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全員確認したが、皆ほとんど一緒だった。弓兵15人全員が低ステータス。僕は一人目の弓兵に攻撃を仕掛ける。
「喰らえ!!」
僕は弓兵の首を叩き斬る。弓兵の首が地に落ちる。やはり気持ち悪い。
『スキル 【蹂躙は続く】が発動しました』
『アナタのターンです。行動を開始して下さい。残り移動可能距離 20km』
「何!!」
「...嘘だろ」
「...終わりだ」
弓兵達から絶望の声が聞こえる。僕はスキルによりもう一度動ける事に弓兵達は絶望しているようだ。
『蹂躙は続く』
敵を一撃で倒した時、自分はもう一度行動出来る。条件に該当すれば何度でも使用可能。発動形式『パッシブ』
「流石だ!!流石ルクス様です!!」
「ルクス様!!やっちまえ!!」
後ろで味方軍の士気が上がっている。嬉しいんだけど、人任せなんだな。仮にも王なのに。
そこからは作業の様に弓兵を始末していった。腹を刺し、『蹂躙は続く』。頭を割り、『蹂躙は続く』。15人程始末した時
「こ、降参だ。助けてくれ!!」
「頼む!!助けてくれぇぇ!!」
スラスト王国の騎士達が、泣き叫びながら命乞いする。僕も人を殺すのはあまりいい気がしないしまぁ、見逃すか。
「イグラスニアの騎士達よ!!敵軍を捕縛しろ!!」
「「「おぉぉー!!」」」
『クエストクリア!!行動制限を解除します。お疲れ様でした』
「勝った...のか?」
行動制限が解除されて僕は脱力する。他の騎士達は敵軍を捕縛していく。僕の手にあるTHE・ラストキーも元の携帯に戻る。すると携帯が光る。
「陛下、お疲れ様でした」
目の前に見た事のある桃髪ツインテールの美少女が立っていた。