一章 第三話・後編 俺と魔王と世界の理
お久しぶりです。
遅れてしまい申し訳ないです。
この二行がテンプレと化してる気がします。
一章 第三話・後編 俺と魔王と世界の理
かっこよく決めたのはいいものの
まさか本当に刀が抜けるとは思わなかった。
世界の理を無視したという事は重力や浮力を無視したのと同じ事だ。
もうなんでも出来る気がしてきた。
魔王はうろたえながらもこちらに殺気を送ってくる。
「だ、だが刀が抜けたところで所詮は小童。邪な心や悪の心の権化であるこの我に勝てるはずがない!」
たしかに刀なんか使った事ないし、適当に振ったところでカウンターくらって死ぬのがオチだ。
その時声が聞こえてきた。
(マスターなら勝てます。)
聞こえたと言っても耳で聞いた感じではなく、頭の中に声が響いている感じだ。
この声の主は誰だろう。
(私はマスターが右手に持っている刀の魂です。これからマスターをサポートさせていただきます。)
つまりはゼ○伝のフ○イみたいなものか。
(そのフ○イというものが何かは分かりませんが、私が攻撃されるマスターの部位を言いますのでそこを守りながら隙ができたら攻撃してください。)
言われた場所を守るくらいなら俺も出来る。そう思った俺は一歩ずつ魔王の方に進んでいった。
なんだか体が軽く感じる。
「さぁ来い!」
そう言って刀を構えると魔王が目にも留まらぬスピードで突っ込んできた。
(左肩)
言われた通りに左肩の前に刀を出すと、「キンッ」という音が鳴り、軽く反動が来た。
「我の刀を見切っただと!?」
魔王は驚いている。
正直俺も驚いた。
それは攻撃が来る場所を見切った刀の魂さんにではなく、その場所に瞬間的に刀を持ってこれた自分にだった。
なぜ別に反射神経が凄いわけでも、筋力が凄いわけでもない自分が重い刀を瞬時に言われた場所まで運ぶ事ができたのだろうか。
(マスターの身体能力は、私を抜いた時に大幅に強化されています。)
どのくらい強いのか試してみたくなったので、先ほど切り掛かってきた魔王の刀に渾身の力を込めて振ってみた。
「バキッ」
「「え?」」
俺の声と魔王の声が重なった。
俺の刀が魔王の刀を折ったのだ。
まさかの展開に、俺も魔王も絶句している。
惚けているとマリナが魔王の背後から切り掛かった。
しかしそこはさすが魔王というべきか、体を斜めにして刀を避けた。
(右斜め45°に突き)
魂さんから指令が来た。
反射的に突くと、魔王の横腹を貫通した。
そしてこの時俺は思い出した。
この刀には『触った者を殺す』力があることを。
「ウグァァァァァァアアァァ!!!コ、コノ我ガ!サイキョウノ!アクノゴンゲノ!コノ我ガアァァァァァァァ!!!」
魔王は死んだ。
To Be Continued...
今確認したらなんとこの小説にコメントが来ていました!
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