一章 第二話 俺と街民と勇者の仕事
お久しぶりです。
遅くなりましたあとあけましておめでとうございます。
女の子が犬の魔物をバッサバッサと斬っていき、あたりが血で染まっていく。
俺も戦うために刀を抜い...
あれ?抜けない?
「何をしてるの?早く戦って‼︎」
「戦いたいけど刀が抜けないんだよ!」
「え?あ、そういえば名付けの儀をしないと主人と認められないんだったわ」
「じゃあどうすればいいんだよ!」
「気合でなんとかしなさい」
話していると魔物の一匹が俺に飛びかかってきた。しょうがないから鞘ごと魔物を殴って戦った。
そうして戦っていると魔物達を全滅させることができた。まぁ女の子が全部叩き斬っただけだけどな。
疲れたのですこし座って休もうとしていると女の子が歩きだした。
「さぁ行くわよ」
「行くってどこに?」
「街の中心の広場よ。そこにみんながいるわ」
女の子の後ろを一分くらい歩くと、それらしき場所が見えてきた。
そこには人だかりがしていて、みんな何かを待っているようだった。
近づくとその中の一人が、こちらに気づいた。
「帰ってきたぞ!」
その男が言うと全員がこちらを向いてとてもうれしそうな顔をして、
「ようこそ!」
と口々に祝福してくれた。
その中から町長と思しき老人が出てきた。
「ようこそおいでくださいました勇者様。」
「勇者?なんのことだ?」
俺が質問すると、女の子に頭を叩かれた。
「『英雄的行動』をしたから勇者としてこの世界に転生したってさっき説明したでしょ?」
「転生の話は聞いたけど、勇者としてっていうのは聞いてないぞ?」
「そ、そうだったかしら?でも、今知ったからいいでしょ」
(適当かよ)と思ったが話が進まないのでそのことは放っておいて、町長の話に耳を傾けた。
「あなた様には、これからこの世界を救うために魔王率いる魔界軍と戦っていただきます。とても身勝手な話だとは思いますがどうかよろしくお願いいたします。」
もちろん即OKした。
「一度死んだ身ですから転生しただけでもラッキーだと思ってますし、別にいいですよ」
「マリナもご苦労だった。危険な平原まで勇者様を迎えに行ってくれてありがとう。」
「どうってとこ無いわよ」
誇らしげな女の子。
「そういえば俺はまだお前の名前をきいてなかったんだが?」
「あなたなんかに名乗るのは嫌だけど、しょうがないから名乗ってあげるわ。私の名前はマリナ・エリウ。エリウっていうのは戦いと豊穣の女神の名前なのよ。
さっきから話してるその人は、私のお爺ちゃんでこの街の町長のガルデ・エリウよ。そういえばお爺ちゃん!街中血だらけじゃない‼︎怪我人がいるの?」
「あの血は魔物どもの血じゃ。大した怪我人は出ておらん。」
「それならよかったわ。それじゃあさっそく刀の名付けの儀をしましょ」
「そうじゃった。勇者様これからその刀に名前をつけていただきます。何か案はございますかな?」
「どんな名前でもいいのか?」
「いいですじゃ。名前をつければその刀に主人として認められ、抜刀することが可能になりまする。」
「(悩みどろこだなあ邪剣『夜』とか聖剣『月』とか色々あるけど何にしようか)少し考えていいですか?」
「いいですじゃ決まり次第わしに声をかけてくださればすぐ名付けの儀を執り行いますじゃ。」
To Be Continued...
展開遅くてすいません。