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悲劇の皇女

作者: choro

あるところに王さまと王妃さまがいました。

二人の間にようやくとても可愛らしいお姫さまが生まれました。

しかし、悪い魔法使いがお姫さまを気に入り、ほしいと言い出しました。

もちろん王さまと王妃さまはこの可愛いお姫さまを渡したくはありません。

そこで魔法使いは、条件を持ち出しました。

「お姫さまの初めての舞踏会の夜に頂きに参上しよう、それまでは我慢してやる。」

そんな条件だって王さまと王妃さまは嫌でした。

しかし、相手は悪い魔法使いです。

へたをしたら国を滅ぼされてしまいます。

そこでとりあえず承諾しました。



王さまは家臣のものを集めました。

「いったいどうしたら良いのだろう?」

『この際、魔法使いを殺してしまってはいかがですか?魔法使いといえども人には違いありません。殺すのは可能かと思われます。』と家臣の一人が言いました。

他のものも賛成しました。

ところがその中に一人賛成しないものがおりました。

そのものは占いが出来ました。

「占いには負けると出ている。また、例の日になると勇者が現れると出ている。」と言いました。

しかし、王さまはそれまでは待てないと言い、軍を出しました。



それは激しい戦いでした。

しかし、ほんの少し劣勢でした。

王さまも家臣も魔法使いが怖かったのです。

かくして、一回目の戦いは敗北に終わったのです。



何も知らないお姫さまは、すくすくと成長されました。

そして、それはたいそう美しくなられたのです。

やがて、運命の舞踏会の日がやってきました。

優雅に踊るお姫さま、舞踏会は盛大に催されました。

にぎやかな中、静かにそれは実行されました。

お姫さまはさらわれました。

そのことを嘆き悲しむものはたくさんおりました。

お姫さまを慕う人はたくさんいたのです。

その中に、一際嘆き悲しむ人がいました。

その人は一階の騎士であるがために、求婚できないでいるものでした。

『ああ、どうしてこんなことに。よし助けに参ろう。』

実はこの人こそが、先の家臣が予言した`勇者´だったのです。

騎士は王さまに戦いましょうと言いました。

王さまもお姫さまを取り返したかったので、1も2もなく頷きました。



二度目の戦いは圧倒的に王家の有利でした。

何より勇者がいましたし、魔法使いはお姫さまを手に入れたので、油断していたのです。

かくして、王さまはお姫さまを取り返すことに成功し、この騎士とお姫さまを結婚させました。

こうして平和が訪れました。

めでたしめでたし。


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