二百八十一話 走れ セアレウス
○軽いキャラ紹介○
ミチクサマル
年齢: 12歳
ひと振りの刀を携え、武者修行の旅をする犬獣人の少女。
闘技大会に出場したのも武者修行の一環である。
捨て子で、彼女を拾った育ての親の影響を受け、刀を得物としたり、口調が独特であったりする。
彼女の名を決める時、道に生えていた草が育ての親の目に止まったことが名前の由来。
そんな名前にしたせいか、道草をする癖があり、セアレウスとぶつかった時もその最中であった。
ミュレイザー
年齢:14歳
特に目的もなく旅をするカラスの背翼鳥獣人の少女。
貧しい国の出身で、貧しい家系の生まれで貧しく育ち、裕福になるために旅に出たが、常に金欠で貧しい旅をしている。
闘技大会に出たのも金欲しさのため。
武器は二本の十手だが、彼女はその名前も知らないどころか、正しい使い方も知らない。
旅の途中で、冒険者が捨てたのを拾い、ただ珍しいからという理由で使っている。
彼女を語るのに貧しいという言葉を多様するが、何故か発育がよく、年の割に胸が大きく膨らんでいる。
まだ日は空の真上を通過しておらず、朝と言える時間帯。
トーナメントの試合が始まってから、二十分の時が経とうとした頃。
クーティを捜索していたセアレウス達は、ようやく彼女の居場所を突き止めた。
結果を出したのは、クーティの匂いを辿っていたミチクサマルである。
彼女が辿り着いたのは、ゾロヘイドの町の外にある洞窟。
一人では決して行かない場所に、彼女の匂いは続いている。
何者かによって、ここへ連れてこられたのは確実だと言えた。
「……見張りも人の出入りもないね」
「そのようだな」
洞窟周辺には、地面から突き出た岩が点々と存在している。
その岩陰からキハンとミチクサマルは、洞窟の入口を見張っていた。
「お待たせしました」
そこへ、セアレウスとミュレイザーがやってきた。
「来たな。あと、ちゃんと言うことを聞いてくれたのだな」
「当たり前だ」
語気を強めて言ったミチクサマルに、ミュレイザーが答えた。
ミチクサマルは、空を飛んでいたミュレイザーにセアレウスを呼ぶよう頼んでいた。
「セアレウスさんのためだからな」
当然だと言わんばかりに胸を張るミュレイザー。
彼女は、セアレウスに対して従順になっていた。
その理由としては、セアレウスが気前よく金をくれるからだ。
そんな気前のいい人物と親密な関係になれば、もっと恩恵を受けることができるだろう。
ミュレイザーはそう思っている。
つまり、セアレウスは彼女に気に入られたのだ。
「それで、ここからクーティさんの匂いがすると」
洞窟に目を向けながら、セアレウスが呟く。
「左様。はっきりとここから匂うゆえ、この中にいるのは確実でござろう」
「なら、早速中に入りたいのですが……中の様子は? 」
「拙者の鼻でも、流石にそこまでは……」
ミチクサマルは、申し訳なさそうに顔を伏せた。
「そうですか。クーティさんのところまで、安全に行ければいいんですが……」
ここに、洞窟の中を把握する者はいない。
何も把握していない状況で、洞窟の中へ入ることは危険である。
その危険とは、罠であったり、大人数の敵に待ち伏せを受けるといったこと。
極めつけは、クーティを人質にされ、自分達も捕われてしまうことだ。
「オイラなら、それができるかもしれない」
その言葉を耳にし、三人の視線がキハンに集中する。
「前に言ったよね? オイラは変化の妖術が得意だって」
「ええ……まさか! 」
「そのまさかだよ。はぁ! 」
ボワン!
キハンが変化の術を行使する。
「おお、見事! 」
「なんだぁ? このおっさんは!? 」
姿を変えたキハンにミチクサマルは関心し、ミュレイザーは驚いた。
今のキハンは、全身を黒装束に身を包んだ海獣人の巨漢であるトドノクの姿になっていた。
「この姿なら、安全に中に入れるんじゃない? 」
「おお! 声まで変わっています。はい、これなら大丈夫そうですね」
トドノクの姿になったキハンの声は、野太い男性の声に変わっていた。
「うん。任せておいて! 」
キハンはトドノクの姿のまま、洞窟の中へ向かっていった。
「妖術か……初めてみたけど、見事なもんだ」
岩陰から、キハンの背中を眺めつつ、ミュレイザーが呟いた。
「でも、バレる時はバレるでしょ。一応、洞窟の前で待っていた方がいいんじゃない? 」
「うむ、拙者も同意見でござる。セアレウス殿、どうされるか? 」
「そう……ですね。何か起こったときに、すぐ駆けつけられるよう入口の所で待つことにしましょう」
キハンが岩陰から出て程なく、三人も洞窟の方へ向かっていった。
洞窟の中へ入っていったキハンは、奥を目指して歩き続ける。
今、彼女が進んでいる場所は、分かれ道の無い一本道。
点々と壁に松明が備えられており、多少は暗いものの歩けないことはなかった。
罠や待ち伏せ等を危惧していたが、それらの危険には未だに遭遇していない。
キハンは、順調に洞窟の中を進んでいた。
そして、彼女はとうとう洞窟の奥に辿り着いた。
そこは広い空間で、先ほどの一本道よりも松明の量は多く、外のように明るかった。
「親分!? お帰りになられたのですか! 」
キハンがここへ来た途端、一人の海獣人の男が彼女の前にやってきた。
その者は、トドノクと同様に全身を黒い装束に身を包み、頭に黒い頭巾を被っている。
今のキハンを親分と呼ぶことから、彼はトドノクの子分であると推測できる。
「あ、ああ、今帰った。試合が終わったからな」
目の前のトドノクの子分にそう返すと、キハンは周囲を見回す。
他にもトドノクの子分は存在しており、目の前の者も合わせると五十人はいた。
「そう……ですか。おかしいですね。試合が終わったのなら、知らせの者がやってくるはずなのですが……」
「……!? ま、まだ、帰っていないのか!? 」
「はい。どうしたのでしょうかね? 」
目の前のトドノクの子分は首を傾げる。
彼らには、トドノクの試合を観戦する者がいた。
その者は、コウユウがトドノクの命令を背いたり、試合の結果を知らせる役目がある。
トドノク等が立てた計画では、その者により、いち早く試合の結果が知らされるはずであった。
それを知らないキハンは、焦っていたのだが――
「ど、どこかをほっつき歩いているんだろう! 帰ってきたらお仕置きだ! 」
「そ、そうですね! 奴め、一体何をしているんだ……」
子分の失態のせいにして誤魔化すことにし、見事成功したのだった。
「それで、攫ったクー……ガキはどこにいたっけか? 」
「あちらです」
目の前の子分が片腕を広げると、その方向にいた子分達が体をよこにずらす。
すると、その先にクーティの姿があった。
クーティは宿屋で働いている時の服装で、手と足を縛られた状態で横に寝かされている。
(クーティ! )
心の中でクーティの名前を叫びつつ、彼女に近づく。
クーティの体を抱え起こしつつ、彼女の体を調べたところ――
(良かった。なんともないや)
体に外傷はなく、眠っているだけであった。
「ダン……あの猿人との試合は、わしは勝った。用済みとなったこのガキは、そこら辺にでも捨ててくる」
キハンは、クーティを抱えて立ち上がると、洞窟の外へと体を向けた。
「え……親分が? いやいや、そういうのは俺達の仕事ですよ! 」
「そうですよ! 我々に任せてください! 」
「ちょ……そういうのいいから! 」
群がってくる子分達を押しのけつつ、キハンは洞窟の一本道を目指す。
「あ! 親分、危ない! 」
キハンが一本道へ入る直前で、一人の子分が声を上げた。
「え? 危ない? 」
何事かとキハンが振り返った瞬間――
「「「ぎゃああああああ!! 」」」
一斉に、子分達が悲鳴を上げた。
「え? え? なに? 」
状況が把握できず、キハンはおろおろとする。
「お、親分! あ、頭が! 」
「頭が? 」
「貫通してますよ! 」
「貫通……は! しまった」
キハンは、ようやく自分の失敗に気がついた。
彼女の変化の術は、まだ完全なものとは言えない。
化けたものの硬さになることの他に、自分よりも大きなものに、体の大きさを合わせることができない。
彼女が自分よりも大きいものに変化した場合、化けた体は幻となって現れ、その中にキハンがいるといった状態になる。
今、キハンがクーティを抱えているが、姿は幻に反映され、子分達には幻のトドノクが抱えいるように見えている。
しかし、幻はただ見えるだけのもので実態はない。
(この一本道の天井は、トドノクよりも低かったのか! )
上を見上げたキハンの目には、幻のトドノクの頭が一本道の天井を突き抜けている光景が見えている。
幻が洞窟の天井に頭をぶつけている感覚など、キハンには感じることはないのだ。
ちなみに、本物のトドノクがこの一本道を通る際は、頭を下げ身を低くしながら通っている。
「しまった……とは、どういうことですか? 」
「うーん? 何かこの親分はおかしいな」
「何言ってんだ! どう見ても、体が天井に貫通しているのはおかしいだろ!」
「うっ……」
怪しむ子分達に、キハンは呻き声を漏らす。
正体がバレるのは時間の問題であろう。
キハンもそう思い――
「さ、最近身につけた特技だ! 」
苦しい言い訳を言うと共に、走り出した。
「あ! 人質が連れて行かれたぞ! 追え! 」
ぞろぞろと、トドノクの子分達は逃げたキハンを追いかけ出す。
「ひーっ! これはもうバレたも同然だよーっ! 」
もう変化の術は効果が無いと判断し、キハンは術を解いた。
「ああっ! やっぱり、親分じゃねぇ! 追え! 絶対に逃がすな! 」
「うおおっ! 絶対に捕まるもんかーっ! 」
捕まるまいと全力で走るキハン。
しかし、今のキハンはクーティを抱えている状態だ。
通常よりも走る速度は落ちている。
いずれ、トドノクの子分達に追いつかれるのは、時間の問題であった。
「くっ……オイラは、ダンナみたいに力持ちじゃない。オオダンナみたいに足も速くない……でも、これくらいは! 」
クーティを抱えるキハンは、なんとか洞窟の外に出ることができた。
しかし、ここまでが彼女の限界である。
トドノクの子分達は、キハンのすぐ後ろまで迫っていた。
「オオダンナ達ーっ! 助けてええええ!! 」
体力の限界を迎え、打つ手なしのキハンは、叫ぶことしかできなかった。
「ぐはっ!? 」
「あぐっ!? 」
その時、キハンのすぐ後ろに迫っていた何名かのトドノクの子分達が悲鳴を上げ、その場に崩れ落ちた。
「やはり、入口の近くで待機していて正解でござったな」
「あたしの言った通りでしょ? 」
トドノクの子分達を倒したのは、ミチクサマルとミュレイザーであった。
二人は、クーティを抱えるキハンの前に立ちはだかり、武器をトドノクの子分達に向けている。
「よくぞ、クーティさんを連れてきてくれました。あとは、任せてください」
セアレウスもキハンの前に立つ。
「助かったよ、オオダンナ達……」
息を荒げるキハンは安堵し、クーティを抱えたまま、その場に座り込んでしまう。
「くっ、仲間がいたのか」
「狼狽えるな! 相手はたった四人だ! 」
トドノクの子分達は、各々武器を取り出し、ミチクサマルとミュレイザーに襲いかかる。
「ふん、拙者達を甘く見るな! 」
「へっ! こっちは、大会本選通過者が二人もいるんだよ。知ってるー? 」
二人は、トドノクの子分達に応戦する。
ミュレイザーの言う通り、次々と襲いかかるトドノクの子分達を相手に善戦する。
彼女達が武器を振るう度に、トドノクの子分達は倒れていった。
「援護します! 」
セアレウスは水魔法で、後ろから二人を援護しようとしたが――
「いや、援護はいらないよ。もう目的は果たしたんだ。セアレウスさんは、コウユウのところへ」
戦いつつ、ミュレイザーがセアレウスに言った。
「え……そ、そうですね。でも、ミュレイザーさんが行った方が――」
「かは! あたしが言っても、あいつには伝わらないよ! 行ったらあいつ、はぁ?って顔すると思うよ」
「で、でも……」
まだ食い下がろうとするセアレウス。
「オイラもミュレイザーと同じ意見だ」
そこへ、キハンも説得に入ってきた。
「最初は分からないって思ってたけどさ。ここ数日で、ダンナとオオダンナには見えない繋がりがあるって分かったよ」
「キハンさん……そんな……」
セアレウスは、そんなことはないとは言えなかった。
キハンの言う繋がりがあるのは、彼女自身が一番理解しているからだ。
「だから、オオダンナならダンナにきっと伝わる。いや、絶対に伝わるよ」
「……分かりました」
キハンの説得が心に届いたのか、セアレウスは静かに、そう答えた。
セアレウスは踵を返し、キハンの横を通り過ぎる。
「皆さん、ありがとうございます。必ず、コウユウに伝えてみせます! 」
三人にそう言うと、セアレウスはゾロヘイド、もとい、コロシアムを目指して走り出した。
「ふふっ、友情でござるか。いいものだな」
「へっ、あたしはそうは思わないね。セアレウスさんは好きだけど、お金くれるから」
武器を振るいながら、ミチクサマルとミュレイザーが呟いた。
それらの呟きに、キハンは――
「友情……いや、ちょっと違うのかも。もっと深い……そう、姉妹のような……」
と、コウユウとセアレウスの姿を思い浮かべながら言った。
もうじき太陽が空の真上に辿り着く頃。
初級クラス本選トーナメント三回戦第一試合は、まだ続いていた。
「はぁ……しぶといやつだ」
闘技会場にて、トドノクがため息混じりに呟く。
そんな彼の前にいるのは――
「はぁ……はぁ……」
コウユウである。
トドノクに一方的に殴られ、顔にはアザができ、髪はボサボサである。
満身創痍ながらも、未だに倒れていなかったのだ。
「殴り続ければ、いつかは倒れると思ったが……参った。お前は手強いなぁ」
トドノクは、殴るのを諦めたのか腕を下げた。
そして、コウユウの目の前に来ると――
「降参すると言え。でないと……分かるよな? 」
コウユウにだけ聞こえる声で、そう言った。
降参しなければ、クーティに何かをすると脅しは始めたのだ。
「……」
「聞こえていたよな? ほら、早く言え。どうなってもいいのか? 」
「……」
降参を急かすトドノクだが、コウユウは何も答えなかった。
残念ながら、絶対に降参しないという意思で、コウユウは何も答えないのではない。
(くそっ! こんなところで……こんな負け方で、終わるのか……! )
ここで負けてしまうことが悔しくて、コウユウは口を閉ざしているのだ。
彼女はじきに、降参する。
その証に、コウユウの右手は徐々に上がり始めていた。
「ほう、ちゃんと聞こえたようだな。よしよし」
その右手に気づき、トドノクは嬉しそうにうんうんと頷く。
この時点で、コウユウは敗北は、ほぼ決定した。
(……ごめん、先生。ごめん、セアレウス……)
コウユウが右手を上げ、口を開いたその時、水色の影が観覧席を駆け抜け――
「コウユウーッ!! 」
落下防止柵に身を乗り出し、大声でコウユウの名を叫んだ。
「……! 」
「なんだ? 」
その声は、闘技会場に届き、コウユウとトドノクは声の聞こえた方向に顔を向ける。
すると、そこには先ほどコウユウが謝罪した人物の一人がいた。
セアレウスである。
ゾロヘイドの町は外れにある洞窟から、ここまで全速力で駆けた彼女は、間一髪で間に合ったのだ。
「クーティさんは!! 大丈夫です!! だから!! 」
セアレウスは目一杯息を吸い込むと――
「行けええええ!! コウユウーッ!! 」
左腕の拳を突き上げつつ、コウユウに向けて叫んだ。
「……! 」
セアレウスの叫びを聞き、コウユウはハッと目を見開いた。
「ふん! あのガキは何を言っている。ほら、何をしてる。さっさと……な、なにぃ!? 」
降参を促そうと、コウユウに顔を向けたトドノクは驚愕した。
先程まで、降参をするために手を上げ、戦意がまるでなかったコウユウが――
「ふぅーっ! 」
拳を構え、戦闘態勢に入っているのだ。
(ば、馬鹿な! 何故だ!? 何故、急に……)
それが、トドノクには理解出来なかった。
(なんで、分かったかしんないけど……ありがとな、セアレウス)
拳を構えるコウユウは、セアレウスに感謝した。
そして、満身創痍であったのが嘘のように、今の彼女には力が漲っている。
それは、姑息な手を使われた怒りによるものが多少はあるだろう。
しかし――
『行けええええ!! コウユウーッ!!』
この激励の言葉が一番コウユウを奮い立たせていた。
「もう……あたしは、降参しない。この戦い……あたしが勝つんだ! 」
身外甲を纏った右の拳を振りかぶりながら、コウユウはトドノクへ向かっていった。
(この勢い! まさか、さっきのガキは人質を救出したのか! )
迷いの見られないコウユウの姿に――
(け、計画が失敗なら、もうわしが勝てん! )
トドノクは自分の敗北を察した。
故に、戦いを終わらせるため、自分の降参を告げるために手を上げた。
「わしは降――」
「言わせるかーっ! 」
「さっぶうぇ!? 」
しかし、コウユウに頬を殴られ、彼の言葉が役員に届くことはなかった。
「一発じゃ足りない! 殴られた分……その倍だ! 」
コウユウは、そう叫ぶと左腕にも身外甲を纏わせ――
「石撃連打拳!! うおおおりゃああああ!! 」
トドノクの体を左右の拳で殴り始めた。
凄まじい速度で放たれる石の拳の連打は、トドノクの体を容赦なく打ち付けていく。
「……!! 」
その石の雨というべき猛攻撃の中では叫ぶこともままならない。
「たありゃああああ!! 」
最後の一撃である右の拳を受け、トドノクは放物線を描いて飛んで行き――
「がっはああああ!! 」
ようやく叫び声を上げ、地面に仰向けで倒れた。
彼は、拳を受けた時の歪んだ顔のまま、動くことはない。
役員が倒れた彼の元へ行き――
「トドノク、戦闘不能! よって、初級クラス本選トーナメント三回戦第一試合。勝者、コウユウ!」
気絶していることが分かると、コウユウの勝利を告げた。
ワアアアアアアア!!
一方的に殴られていたコウユウの逆転勝ちに、観覧席は大いに湧き上がる。
コウユウは、すぐに闘技会場から去ろうとせず、観覧席へ目を向ける。
自分に歓声を上げる観客達の中から、セアレウスを見つけると――
「へへっ! 」
彼女に右の拳を突き上げて、微笑みを浮かべた。




