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精霊斧士 ~流浪の冒険者~  作者: シャイニング武田
九章 彷徨うアックスバトラー
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二百五十四話 魔槍の将 バレッグル

 荒野の北西を支配する魔族領。

その最北端に位置する砦の最上階は、禍々しい黒い魔力で満ち溢れていた。

魔力の発生源は、魔族領の長であるバレッグル。

彼の体から溢れ出す魔力は、勢いが弱まることはない。


「ううううう…」


魔力を噴出しつつ、バレッグルは血走った目でロシ達を見据える。

今にも攻撃をしてきそうなほど、殺気を放っていた。


「先手必勝っス! 聴け、この無情な旋律を! 」


キーーーン! キーーーン!


マコリアがエストックビーダーで、トライアンダッグを叩き始める。

この音色により、バレッグルの動きを封じようとしていた。


「んん? 魔法を動きを封じようとしているな? 効かんわ、小娘! 」


しかし、バレッグルには効かないようで、マコリアの旋律魔法をものともしない様子であった。


「効かないっスか!? むむむ、マコっちの修行不足みたいっスね」


「マコさんの旋律魔法が効かない……パレッドさん、彼について知ってることは? 」


ロシがパレッドに訊ねる。


「戦いについては知らないです。でも、あの様子を見る限り、魔法を使ってくるのは――」


「ヴァインテス! 」


パレッドが説明している間に、バレッグルは左手を前に突き出し、その手から魔法を放った。

彼の左手から放たれたのは、放射状の黒い霧。

放たれた黒い霧は、炎のように激しく揺れ動いており――


「あれは当たったらまずいですよね」


魔法の知識の無いロシでも、危険なものであると判断できた。

ロシ、マコリア、パレッドの三人は、それぞれ違う方向に跳躍し、パレッドの放った魔法を回避する。


「魔法を使う相手ですか。私としては、やりづらい相手です」


ロシが苦笑いを浮かべながら、バレッグルに向かって走り出す。


「ブヴォル・レギス」


そのロシに目掛けて、バレッグルは左手を突き出す。

そして、その左手から、球と化した黒い霧を連続して放った。


「……! 」


連続で放たれる黒い球を躱すため、ロシは横に跳躍する。

それでもロシに目掛けて飛来する黒い球があるため、ロシは後ろに跳躍をし続け、後ろへと追いやられてしまう。


「近づけません。本当にやりづらいです」


結局、部屋の入口まで戻されたロシであった。


「ロシさんなら、バレッグル様なんか秒で倒せそうな感じだけど、魔法のせいで近づけない……っと」


パレッドは、後ろに追いやられたロシを見て、そう呟いた。


「旋律魔法が効かないなら、トライアンダッグはしまって、こっちにするっス! 」


マコリアは、トライアンダッグとエストックビーダーを腰に戻すと、バレッグルに向かって跳躍した。


「黒い霧よ、我が腕に纏い形を成せ…ダークファンタジー! 」


空中にいる中で、彼女は腕に黒い霧を纏わせた。

黒い霧は、鉤爪のある獣の形をしており、それでバレッグルの体を引き裂こうというのだ。


「ぬぅ! ヴァインテス! 」


マコリアの接近に気づき、バレッグルは彼女に放射状の黒い霧を放つ。


「真正面! マコリアさん! 」


今、マコリアは宙に浮いている状態である。

回避行動を取れない彼女の身を案じ、ロシは彼女の名を叫んだのである。


「心配ご無用っス! 」


マコリアは、黒い霧に当たる直前、黒い獣の腕を自分の前で交差させる。


ザァァァ…


これにより、マコリアはバレッグルの放った黒い霧を防ぐことができ――


「くらえっス! 」


彼に接近することができた。

バレッグルの足元に着地したマコリアは、右腕の黒い獣の腕を振り上げる。


「霧形影族特有の魔法か……あれ、闇魔法防げるんだ。へぇ……」


パレッドは、マコリアに関心しつつ、右手の人差し指を動かし続ける。

縦や横に振ったり、円を描くように回したりと、彼の右手の人差し指は、あらゆる動きをしていた。


「おりゃああああ!! 」


マコリアが振り上げた腕を振りあ下ろす。

狙うは、バレッグルの胸から腹の辺り。

そこを黒い獣の腕の鉤爪で引き裂くつもりだ。


「舐めるな、小娘! 」


キンッ!


バレッグルは槍を振り上げ、マコリアの黒い獣の腕を弾く。


「まだまだぁ! 」


弾かれた右腕を引きつつ、マコリアは、左の黒い獣腕を下からすくい上げるように、振り上げにかかる。


「この程度! 」


ギンッ!


またも、バレッグルの槍にマコリアの攻撃は防がれてしまう。


「ぐっ! 」


しかし、今度の弾かれ方はマコリアにとって具合の悪いものであった。

左腕を強く弾き飛ばされ、大きく体を仰け反らせてしまったのだ。

これは大きな隙であり――


「死ねぇ!! 」


バレッグルに攻撃の機会を与えてしまう。

彼は、なんの妨げのない彼女の胸に目掛けて槍を突き出した。


「あああっ!! 」


咄嗟に右腕で自分の胸を守ることができたが、突きの勢いにより、マコリアは後方へ吹き飛ばされてしまう。

吹き飛ばされた先で、彼女は仰向けに倒れてしまった。


「ふんっ! 」


無防備の状態となったマコリアに、バレッグルが取った行動は左腕を突き出すこと。

魔法で止めを刺すつもりであった。


「ふ、ふぅ、ちょうどいいタイミングだ。くらえ、バレッグル様」


パレッドはそう呟くと同時に、左手を前に突き出し、右手を後ろに突き出す構えをする。


「フレイムヒートハリケーン! 」


その後、後ろに突き出していた右手を左手と同じように前に突き出した。


ゴオオオオオオオッ!!


すると、前に向けられた彼の両の手のひらから、巨大な炎が放たれる。

螺旋状に渦巻く炎は、周囲に熱をまき散らしながらバレッグルに向かっていく、

その様は、まるで赤い竜巻のようであった。


「……!? パレッド、貴様――」


ゴオオオオオオッ!!


パレッドの放った巨大な炎は、バレッグルを飲み込み、彼の姿は炎の中に消えていった。


「何度も言うけど、悪く言わないでくださいよ」


「それ……もう言っても意味ないと思いますよ…」


パレッドの元にロシがやってくる。


「……ん? ひ、ひー! なんか燃えてるっスー!! 」


マコリアが飛び起き、目の前で燃え盛る炎から逃げるようにパレッドの元にやってきた。


「なんスか、あれ! パレッドさんがやったんっスか!? 」


「え? うん、そうだけど……」


パレッドは、手で頭を掻き僅かに頬を吊り上げる。


(おっとー? これは、褒められるんじゃないー? )


彼は、そんなことを考えていた。


「凄いっス! 」


(ほら来たー! )


マコリアの言葉を耳にし、パレッドは心の中で拳を握った。

女の子に褒められて、悪きはしないものである。

たとえ、その時が自分の上司を焼き尽くす最中であっても。

いや、この状況で喜べるのは、楽観的なパレッドだけしかいないだろうか。


「パレッドさん、地味な人だけど、こんな凄い魔法使えたんっスね! 見直したっス! 」


「うーーーーーーん! 一言……その一言が余計だってばぁ……あと、何故上から目線? 」


しかし、パレッドは苦いものを口にした時のような表情になった。


「……二人共、まだ喜ぶにのは早いみたいです…」


燃え盛る炎を見つめながら、ロシがそう呟いた。

その呟きを聞き、マコリアとパレッドも炎に目を向ける。

すると、轟々と燃えていた炎が一瞬で掻き消え、そこにバレッグルと別の何かが現れる。


「……ランドガーゴイル…」


その何かを見つめるパレッドが、そう呟いた。

バレッグルと共にいるのは、ランドガーゴイル。

背丈は、バレッグルの二倍ほどあり、ごつごつとした岩の体である。

背中に翼はなく、簡潔に言えば、翼の無いでかいガーゴイルである。

しかし、そのランドガーゴイルには、また別の特徴がある。

それは、両手に武器を持っていること。

ランドガーゴイルは、右手に斧を持ち、左手に棍棒を持っていた。


「……これからのアクロモシアとの戦いでの真の奥の手……ここで使うことになるとはな…」


所々が黒く焦げた服を身に付けるバレッグルは、神妙な顔でそう呟いた。

その顔に怒りの感情はない。

もはや、この場にいる者を倒すことが彼の最大の目的となっていた。







 「グゴオオオオ!! 」


雄叫びを上げながら、ランドガーゴイルが右手の斧を振り下ろす。

その斧は、巨大な魔物が持つ武器ということで、人間の大人一人ほどの大きさがある。

そんな斧に当たればひとたまりもない。

ロシ達は、受けることはせず、それぞれ三方向に跳躍して回避した。


ドゴォ!!


斧は床に振り下ろされ、その辺の床は砕かれてしまう。


「うわぁ、すごい力……なんか知ってるみたいっスけど、なんか倒す方法とかあるんっスか? 」


走るマコリアは、パレッドに合流し、共に走りながら彼にそう訊ねる。


「いや、知らない、知らない。名前は知ってるけど、詳しくは知らないってやつだよ」


「は? 使えないっスねぇ…」


「うっ、今は反論できないなぁ、くそぅ……こんなことなら、もっと詳しく……」


会話をする二人に目掛けて、ランドガーゴイルの棍棒が振り下ろされ始める。


「げっ! あいつ、マコ達を狙ってるっスよ!! 」


「さっきの見た感じ、けっこう速い。飛び込もう! 」


二人は、前に向かって飛び込んだ。

その直後、彼等のいた場所に棍棒が振り下ろされる。

数秒でも飛び込むのが遅かったら、彼等は棍棒の下敷きになっていただろう。


「うおお!? けっこうギリギリだった! あぶねぇ」


「このでかいやつを呼び出されてから、形勢逆転されたっスね」


うつ伏せに倒れていた二人は、そう呟いた後、立ち上がる。

そして、二人はランドガーゴイルに目を向ける。


「ガーゴイルタイプじゃあ、俺の炎魔法は効かないしなぁ…」


「他の魔法は無いんっスか? 」


「俺が使える魔法の中で、まとも攻撃できる魔法は炎くらいだよ。それ以外は威力が低いか、攻撃以外の使い方ばっかだよ」


「うーん……マコっちの魔法もこの状況じゃあ……ん? 」


ランドガーゴイルを見ていたマコリアの目に、ロシの姿が映る。

ロシは、二つのメルガフロラクタで、ランドガーゴイルに斬りかかっていた。

途中、ランドガーゴイルの攻撃が放たれるが、ロシはそれらを躱し――


「はああっ!! 」


二本のメルガフロラクタでランドガーゴイルの体を斬りつける。

僅かに体に傷が入るだけであったが――


「グゴアアアッ!! 」


ランドガーゴイルは、痛がるような仕草と鳴き声を上げた。


「流石、ロシさんっス! あんなでかい奴に、ビビることなく向かっていくなんて」


「はぁ、すご……ランドガーゴイルと戦ってるよ、あの人……」


ロシの戦いっぷりに目がいってしまう二人。


「グゴオオオオッ!! 」


ランドガーゴイルもロシばかりを狙うようになり、マコリアとロシはしばらくの間、その両者の戦いを見続けた。


「……あれ? 」


ある時、パレッドが何かに疑問を持ち始める。

疑問には思ったが、気のせいである可能性があるのだ。


「ちょっと、動こ……」


「……? どこに行くんっスか? 」


移動を始めたパレッドのあとをついていくマコリア。

二人が来たのは、部屋の隅であった。

そこに着いたパレッドは――


「ははーん、なるほどね」


と、何かが分かったようなことを口にした。

彼の目が向いているのは、ランドガーゴイルの足元の辺りである。


「なんっスか、急に 」


「ランドガーゴイルが影になってて分かんなかったけど、弱点ってやつが分かったよ。とりあえず、ここから離れよう」


「はぁ、分かったっス」


またも、パレッドは移動を始め、それについていくマコリア。


「さっきから、変だと思わない? 」


走る中、パレッドが後ろのマコリアにそう訊ねる。


「思わないっス。変って何がっスか? 」


「バレッグルが攻撃……特に魔法を使わないことだよ」


「魔法……そういえば、使ってないっスね」


パレッドの言葉を聞き、マコリアは気づくことができた。

ランドガーゴイルを召喚してから、バレッグルは攻撃していないのだ。


「でも、ただ使わないだけの可能性もあるっスよ? 」


しかし、その理由はまだ分からない。

彼が魔法を使わないという点を突いて行動するのは、まだ迂闊であった。


「いや、あいつは今、魔法を使えないはず……いや、使えたとしても、ラスト一発かしょうぼいのしか使えないはず」


パレッドが、そう答えたのには根拠がある。

それは、先ほど部屋の隅で彼が見たバレッグルの様子にあった。

バレッグルはランドガーゴイルの足元におり、彼の様子を一言で言えば、疲労である。

パレッドはバレッグルの姿を見て、疲れていると判断したのだ。

その姿とは、ランドガーゴイルに手をついて、息が上がっているのか肩を上下に動かす仕草である。

パレッドが見たのは、バレッグルの後ろ姿だが、それでも疲れているように見えたのだ。


「考えれば分かることだった。ランドガーゴイルなんて強力な魔物を呼び出したんだ。そりゃ、魔力も大量に消費するわな」


「ほほぉ……で? バレッグルを狙うんっスよね? どうするっスか? 」


「……挟み撃ち……かな? 魔力が底をつく状態とはいえ、油断はできないからね」








 ランドガーゴイルの足元、もう少し細かく言えば、ランドガーゴイルの右足の足元。

そこに、身を潜めるようにバレッグルが佇んでいた。

立つのがやっとなほどのようで、ランドガーゴイルの右足に手をついていないと倒れてしまうだろう。

そんな状態で、彼が見るのはロシ。

今はランドガーゴイルを相手にしている彼だが、何時自分を標的にしてくるのかとバレッグルは警戒しているのだ。


「いずれは……やつの体力が尽きるだろう。その時が、俺の勝利の時だ…」


ロシを見つめながら、バレッグルはそう呟く。

彼が見ているのは、ロシだけであった。

マコリアとパレッドには目もくれていない。

そんな余裕は、今のバレッグルに無いのだ。

故に――


「なっ……!? 」


「うっす、バレッグル様」


自分の目の前に現れたパレッドに驚いた。


「お……何かするみたいですね」


ロシもバレッグルの目の前に立つパレッドの存在に気づき、笑みを浮かべる。


「なら、このランドガーゴイルは私が引きつけましょうか」


パレッドに何かしらの思惑があると推測し、ロシは攻撃の回数を増やし、ランドガーゴイルの注意を自分に引きつける。


「くっ、ランドガーゴイルはあいつに手一杯だ。なら、俺がやるしかないな」


バレッグルがそう言った後、彼の左手が黒い霧で包まれる。


(やっぱ、一発か二発くらいの魔法は使えるか…)


パレッドは、バレッグルの左手を一瞥した後――


「最期に聞きたいのですが、俺が敵に従わざるを得ない状況だと、知ったら助けてくれましたか? 」


とバレッグルに訊ねた。


「なにぃ? 今、そんなことを言っている場合か! 」


「こんな時だからこそ聞くんですよ。さ、どうなんですか? 」


「……ふっ、決まっているだろう」


再度問いかけたパレッドに、バレッグルは笑みを浮かべると――


「このように! 敵を排除するために、貴様を殺すに決まっているわ! 」


パレッドに向かって、左手を突き出した。


「そうですか……」


パレッドは軽くため息をつきながら、そう呟くと同時に――


「次はもっといい上司の所に行きたいなぁ」


と言いながら、バレッグルに向かって走り出した。


「貴様に次はないわ! くらえ」


バレッグルが左手から魔力を放出する瞬間、パレッドは足を止めた。

諦めたのか。

そうバレッグルが思った瞬間――


「な、なにぃ!? 」


彼の視界は暗闇に包まれた。


「バインドフレイム」


それと同時に、バレッグルの体は炎の縄により拘束される。


「ぐうっ!? これは、バインドフレイム!? だが、この暗くなったのは……まさか! 」


「そのまさかっスね! 」


マコリアが引っ張られるように、バレッグルの元へ飛ぶように接近していく。

バレッグルの視界が暗くなったのは、マコリアの黒い獣の腕が彼の頭を掴んでいるからだ。

その腕は、遠い位置から伸ばされたもので、マコリアは腕を収縮することで、バレッグルに接近しているのだ。


「か、体が動かん……何も見えん! こんな……俺がこんな死に方をしていいはずが――」


「知らないっスよ」


目の前まで接近したマコリアは、バレッグルの頭を掴む反対の獣の腕で、彼の首を引っ掻いた。

肉を抉るだけであったが、マコリアがバレッグルを通り過ぎて前に飛んでいたことで、頭が引っ張られ――


「ありゃ……取れちゃったよ…」


バレッグルの頭は引きちぎられた。

腕の長さが戻ったマコリアの黒い獣の腕の中にはバレッグルの頭がある。


「パレッドさん、ほい」


その頭をマコリアは、パレッド目掛けて投げつけた。


「え? お、おおおおおお!? 」


飛んでくるバレッグルの頭にお驚きつつ、パレッドは頭を受け止めた。


「あれ、受け止めるんっスか? てっきり、避けると思ったっス」


「最初はそう思ったけど……少しの間、世話になったからなぁ。こんなんじゃ可哀想だ」


パレッドは受け取った頭を首を失ったの体の傍に置くと、バレッグルの体に魔法の炎をつけた。

バレッグルの体は炎に包まれ、少しずつ灰に形を変えていく。


「グ……ゴオォ…」


それと同時に、ランドガーゴイルも消えていく。


「終わりましたか」


消えていくランドガーゴイルを見上げながら、ロシはメルガフロラクタをしまう。


「うーん……軽く考えるようにしてたけどさ。やっぱ、つれぇわ……」


灰になっていくバレッグルの前で、パレッドは顔を俯かせる。


「イアンさんを恨みますか? 」


ロシが、パレッドの背中にそう問いかける。

ここまで来たのは、彼の性格もあるが一番の原因はイアンにある。

パレッドはイアンを恨んでもおかしなことはないのだ。


「いや、イアンさまは……ちょっとは恨んでますけど、そんなに恨んでいないですよ」


パレッドはそう言うと、顔を上げ――


「あの人にも……多少の恩……というか、情っていうのかな? 貰ったものはありますので…」


左肩を右手で押さえた。

その左肩は、パレッドにとって暖かく思えた。




2018年12月30日 誤字修正

パレッドの放った巨大な炎は、パレッドを飲み込み、彼の姿は炎の中に消えていった。 → パレッドの放った巨大な炎は、バレッグルを飲み込み、彼の姿は炎の中に消えていった。




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