二百三十六話 村の番人
水田にて、奇妙な獣人を倒したイアン達は、その場の後始末を人鴨族の者に任せ、砦の最上階に向かった。
そこで、カモの親分に、奇妙な獣人を倒した事を伝えた。
「ガガアッ! 本当に倒してくれたのか! 」
カモの親分が目を丸くする。
イアン達に退治を任せ、きっと倒してくれると信じていたが、思ったよりも早く終わったことに驚いているのだ。
「うむ。これで、水田に変な者共はいなくなった。村人達も立ち入ることができ、米の収穫ができるだろう」
カモの親分の前に立つ、イアンがそう言った。
「グワァ、ありがとう。これで、ようやく…」
カモの親分は、踵を返す。
「ようやく、村長に水田の立ち入れることを連絡できる…長かった…」
カモの親分は、窓の外に目を向けると顔を上げ――
「…しみじみ……」
と、呟いた。
「「「…しみじみ……」」」
他の人鴨族の者達も、顔を上げ、同じ言葉を呟く。
「……それで、オレ達は今から、フィニイッド村に戻る。ついでに、村長へ連絡もしようか? 」
「ガア…それは、助かる。何から何まで頼りっぱなしで悪いが、頼んだ」
「分かった。そろそろ夕暮れ時になる。早速、ここを出るとしよう」
イアンが踵を返して歩き出すと、ロシとマコリアも彼に続いて歩き出す。
すると、数歩歩いたところで、イアンが足を止め、顔を振り向かせて、カモの親分を見た。
「ところで、おまえ達はずっとこのままでいいのか? 」
そして、カモの親分に問いかけた。
「……ガア…わし等は…」
カモの親分は、口を開いたところで、子分である人鴨族の者達を見回した。
皆、顔を引き締めた状態で立っていた。
その姿勢から迷いは無いという意思を感じ取ることができる。
しかし、カモの親分の表情は曇り出す。
何故なら、気丈に振舞っているものの、皆、瞳を僅かに揺らしているからだ。
カモの親分も彼らと同じ気持ちである。
しかし――
「このままでいよう……それが、村長の……村の人達のためにもなる…」
と、イアンの目を見据えながら、カモの親分は答えた。
「そうか…」
イアンは一言だけ、そう呟くと、顔を正面に向けて歩きだした。
カモの親分は、去っていくイアンの背中を見続ける。
やがて、イアン達は螺旋階段を下り、姿が見えなくなった。
「……グワァ、わし等にできることは、この砦から水田を守るのと――」
カモの親分は、そう呟きなら歩き出す。
すると、南側にある砦の窓に立った。
そこから、フィニイッド村の様子がよく見える。
「ここから、村を見守ることしかできん…これで、充分だ…」
カモの親分は、村を眺めながら、そう呟いた。
空が赤く染まりだした頃。
イアン達は、フィニイッド村に辿り着き――
「――ということがあった。もう水田に入れるぞ」
村長の家の中で、水田地帯へ行った時の出来事を話した。
以前、村長の家に来た時と、同じように彼等は椅子に座っている。
「そ、そうか……魔物のような者がいたのならば、仕方ない」
イアンの報告を聞いた村長は、安堵した様子でそう言った。
その後――
「それと、申し訳ない。わしが番人達の姿を口にしていなかったばかりに、余計な苦労をさせたようだ。あと、番人達にも…」
村長は、イアン達に頭を下げた。
イアン達が人鴨族との戦闘をした原因は自分にあると、村長は感じていた。
「そうっスね。でも、終わったことだし、もう気にしなくていいっスよ。ね、二人共? 」
マコリアが、ロシとイアンを交互に見る。
「マコさんの言う通りです。終わりよければ全て良し、ということで」
「うむ。それに、ちゃんと手当もしてある。彼等のことも心配する必要はない」
ロシとイアンもマコリアと同じように、村長に自分を責めないよう促す。
「……すまん、本当に感謝する」
村長は、下げた頭を更に深く下げた。
程なく、村長はゆっくりと頭を上げる。
「おぬし達には、何かを差し出さねばなるまい。米が欲しいと言っていたが、それで良いのか? 」
村長は、イアンに顔を向けると、そう訊ねた。
「ああ、米がいい。しかし、米はすぐに用意できないのでは? 」
「いや、実はこの村の西側に、倉庫がある。そこに村の者達が使う分の米が保管されているのだ。そこから、好きなだけ持っていくがいい」
「やった! 好きなだけ、持って行っていいみたいっスよ! イアン先輩」
村長の言葉を聞き、歓喜の声を上げるマコリア。
「ようやく米が手に入る……が、マコよ。ものには、限度というものがある。取り過ぎはダメだ」
「そのくらい分かってるっスよ。さ、村長さん、早速倉庫に案内してくださいっスよ」
「うむ。わしが行かなければ、おまえ達は盗人になてしまうからな。共に行こう」
村長が椅子から立ち上がった時――
「キャアアアアアア!! 」
遠くの方から、女性の悲鳴が聞こえてきた。
その悲鳴を耳にしたイアン達は、一斉に椅子から立ち上がる。
「今のは……村の者の声だ。広場から聞こえてきたぞ…」
村長が神妙な面持ちで、そう呟いた。
「夕方…村人達が畑から帰ってくる時間でしょうか? 」
「うむ…この時間帯になれば、村人は帰ってくる。とにかく、何かあったようだ…」
ロシの問いかけに、村長が答えた。
「つべこべ言っている場合ではなさそうだ。オレ達が広場に行き、様子を見に行ってくる。村長は、そこ以外の村人を」
「分かった。すまないが、そちらは頼んだ」
イアンの言葉に、村長は頷いた。
「ああ。では行くぞ」
イアン達は、村長の家を飛び出し、村の中心部に位置する広場に向かって走り出した。
イアン達が、広場に辿り着くと、そこには逃げ惑う村人達の姿があった。
走る村人とすれ違う中、イアンが原因を探そうと、広場を見回すと――
「へへっ! 金目の物、食い物を出せ! 」
「ヒャオウ! 」
手に、刀身の短い剣を持った男たちが村人を追い回していた。
彼等の姿は皆、みすぼらしい服装で、その姿と行動から、盗賊であること判断できる。
「盗賊達の襲撃……そんな、この辺には、盗賊はいないはず…」
ロシが、眉を寄せながら、そう呟いた。
「実際に今、盗賊が目の前にいる。村人達を守るぞ! 」
イアンは、そう言うと盗賊の一人に向かって走り出した。
「うひひっ! 」
その盗賊は、村の女性を執拗に追い掛け回していた。
イアンは、その女性と盗賊の間に入り込み、右手に持った戦斧を構える。
「うおっ!? なんだぁ、お嬢ちゃん。俺と戦う気かい? 」
盗賊はイアンを見て、頬を吊り上げる。
どうやら、村の娘だと思っているようだった。
「そのつもりだ、覚悟しろよ」
イアンは、戦斧を振りかぶった後、盗賊の横っ腹目掛けて振るった。
盗賊は剣を縦に構え、軽く受けようとしたが――
「……!? な、なんだ、この力は!? 」
思った以上にイアンの力が強く、簡単に剣を弾かれてしまう。
「ふっ! 」
その隙に、イアンは戦斧を縦に振るい、盗賊の胸から腹を切り裂く。
「――!? 」
盗賊は悲鳴を上げることなく、絶命した。
「…え…あ、ありがとうございます! 」
その盗賊に追われていた村の女性は、イアンに頭を下げて、村の奥へ走り去っていった。
「うむ、次だ」
イアンは、別の盗賊目掛けて走り出した。
「あ、あわわ…」
一人の村の男性が、家の壁に背中をつけ、へなへなと腰を下ろしていく。
「へっへっへっ…」
「やっぱ、弱い奴を狙うに限るよなぁ…」
「観念しな」
その村の男性は、三人の盗賊達に追い詰められていた。
「大人数で、一人に寄ってたかって……恥ずかしくはないのですか? 」
彼等の元に、ロシがやって来る。
ロシの両手には、一本のメルガフロラクタが握られていた。
「ちっ、村の中に戦える奴がいたか…」
三人の盗賊は、一斉にロシの方へ体を向けた。
「構うこたぁねぇ! 」
「数はこっちが上なんだ! 一斉にかかれっ! 」
三人の盗賊は、ほぼ同時にロシへ飛びかかった。
ロシは、その光景を目に映しながら、ゆっくりとメルガフロラクタを振りかぶり――
「はあっ! 」
思いっきり横へなぎ払った。
「「「ぐぅえ――!? 」」」
すると、飛びかかっていた盗賊達の腹が切断され、地面に転がる。
「ふぅ、この程度ですか……さ、もう安全です。早くここから逃げてください」
ロシは、メルガフロラクタを下げ、村の男性に微笑みかける。
「ひっ! 助けてくれーっ! 」
村の男性は、顔を引きつらせ、悲鳴を上げながら走り去っていった。
「……なんか、思ってたのと違いますね…」
村の男性の反応に、ロシは僅かに肩を落とした。
「…さて、まだ盗賊達はいます。頑張りましょう」
ロシは、そう呟くと、村人を追いかける盗賊の元へ向かった。
キーン! キーン! キーン!
村の広場に、連続した金属音が響き渡る。
「うっ、なんだ!? 」
「体が……重く!? 」
その金属音を耳にした盗賊達は、足が重く感じ、うまく走ることができなくなった。
「ふっ! 」
「はあっ! 」
それぞれの盗賊達に向かって、イアンが戦斧、ロシがメルガフロラクタを振るった。
体を切り裂かれ、或いは、体を切断されて、盗賊達は絶命する。
「ひひひ! 一体一体狙うのは、ちょっと厳しいっスからね。マコっちが身体の能力を下げて、あとはイアン先輩とロシさんに任せるっスよ~」
マコリアは、トライアンダッグによる旋律魔法で、盗賊を弱らせていた。
彼女の旋律魔法のおかげで、多くの村人達は逃げ延びることができていた。
「くそっ! おかしな魔法を使いやがって! 」
一人の盗賊がマコリアに目をつけ、彼女目掛けて剣を振るう。
「おっと! 」
マコリアは、その盗賊の剣をトライアンダッグで受け止めた。
ギィィーーン!
その時、剣がトライアンダッグを打ちつけたことによって、強烈な音が発生する。
「……!? ぎ…な、なんだぁ!? 」
その音を異近距離で耳にした盗賊は体を震わせ、身動き取れなくなってしまう。
「それっ! 」
「――!? 」
マコリアは、動けなくなった盗賊の喉に、エストックビーダーを突き刺した。
喉を突かれ、盗賊はその場に崩れ落ちる。
「不快音……マコっちに、武器で攻撃するのは危険っスよ~」
マコリアは、絶命した盗賊に向かって、そう言うと、再びトライアンダッグによる旋律魔法を行使し始めた。
彼等、三人の活躍により、盗賊達は次々と倒されていき、村人も広場から逃げ去っていく
しかし――
「……む!? しまった! 」
北の道へ逃げた村人達を追いかける盗賊達がいた。
イアンは、そこから離れた場所にあり――
「くっ、ここからでは…」
「マコっちの旋律魔法も届かないっス! まずいっス! 」
ロシも遠く離れており、マコリアの旋律魔法も届かなかった。
「……だが、今から走れば間に合うかもしれん。ロシ、マコ、ここは任せたぞ! 」
イアンは、北の道に逃げた村人を救うため、駆け出した。
幸い、村人と盗賊の距離は離れており、盗賊が村人攻撃するよりも早く、イアンが追いつきそうに見えた。
「へへっ! 」
「ここは、行き止まりだぜぇ! 」
村人達が村から出る数十歩手前、そこで村人達の前方に二人の盗賊が現れた。
どうやら、村の外にも潜んでいたらしく、逃げた村人を始末する役目を持った盗賊達のようであった。
「くっ、馬鹿な……まだ、そこにもいたのか…」
突如、現れた盗賊達を目にし、イアンは絶望する。
イアンは間に合わなかったのだ。
このまま彼は、盗賊達によって村人を惨殺される光景を見るしかできないだろう。
「ぐわっ――!? 」
「ぎゃあ――!? 」
人の断末魔が、イアンの耳に入る。
「なにっ!? 」
そして、イアンは驚愕した。
二人の人間の断末魔が発せられたわけだが、その声を発したのは村人ではなく、盗賊達であったのだ。
「ガアアーッ! 村を襲うとは、許せんぞーっ! 」
絶命した盗賊達の側には、カモの親分が立っていた。
彼の手には、打撃部の先端が尖ったハンマーが握られており、それを盗賊達に打ち付けたのだ。
「ガアアーッ! 」
カモの親分は、唖然とする村人達の横を通り抜け――
「ぐえっ――!? 」
「あっ――!? 」
彼らを追っていた盗賊達にもハンマーを打ち付ける。
「おまえ……何故、ここに? 」
イアンがカモの親分の元に向かい、そう訊ねる。
「ガア、砦から村を眺めていたら、盗賊に襲われているのに気づいたのだ。最初は行くのを躊躇ったが……」
ドンッ!
「ガアッ! いても立ってもいられなくなった! 」
カモの親分は、ハンマーの柄の先を地面に打ち付けながら、そう答えた。
「ふっ、おまえは……おまえ達は、水田の番人だけではなく、村の番人にもなったのだな」
「ガガアッ! そのつもりだ! 」
「ならば、オレ達はおまえに加勢しよう。共に村を救うぞ! 」
「ガアッ! 」
イアンとカモの親分は、広場に向かって駆け出した。
――夜。
フィニイド村は、静寂に包まれていた。
広場には、多くの盗賊達が転がっている。
皆、体のどこかを損傷しており、例がなく絶命していた。
その死体の中に、村の者はいない。
イアン達とカモの親分が盗賊に立ち向かったことで、犠牲者はでなかったのだ。
「「「ありがとうございます! 」」」
村長の家の前に、多くの灯りが灯っていた。
その灯りの一つ一つは、村人が手にした松明である。
彼等は、一人の人物を取り囲んで、口々に感謝の言葉を漏らしている。
村人達が取り囲んでいるのは――
「ガ、ガアッ!? な、何故…これはどういう…」
カモの親分であった。
彼は、何故自分が村人達に感謝されているかが理解できず、目を白黒とさせている。
「何故って、あんたはオレ達を助けてくれたじゃないか! 」
「ええ。それに、あなた達は、私達の水田も守ってくれてるのでしょう! いつもありがとう! 」
村人達は、カモの親分に構わず、感謝の言葉を言い続ける。
「グ、グワッ!? 何故、そのことを……村長! 」
カモの親分が村長の方に顔を向ける。
村長は村人達から遠く離れたところにおり、そこから皆を微笑ましく見ていた。
「すまんな、グァグァーリン。おまえ達を隠し通すことはできていなかったのだ。おまえ達の存在に気づいた者達には、密かに教えていたのだよ…」
村長は僅かに申し訳なさそうな顔をした。
「それで……これでも、おまえ達は姿を隠し続けるか? この村の中に、おまえ達の姿を気にする者はいない。ただ、おまえ達が決めつけていただけなのだ…」
「ガ、ガアッ……そんな…」
カモの親分――グァグァーリンは、村長の言葉を耳にし、涙ぐむと――
「グ…ワァ……うおおおおおおっ!! 」
大声を上げて泣き出した。
涙が溢れぬよう、目元を腕で覆い隠すが、涙はボロボロと地面に滴り落ちていった。
「ふふっ……良かったなぁ…長かったなぁ…」
村長も頬を涙で濡らしていた。
自分達の容姿に悩み、放浪し続けていた人鴨族。
彼等が、ようやく安住の地を見つけた瞬間であった。
「……あれ? そういえば、他にも誰かいたような…」
一人の村人が、この場にいない者達の存在に気づく。
「村長、ご存知ありませんか? 」
その村人は、村長に訊ねた。
すると――
「ああ、いたさ。でも、もうこの村にはいない。米を貰ったら、とっとと出て行ってしまったよ…」
と答えた。
「そうですか……感謝の言葉を言ってませんので……残念です…」
村人はそう呟くと、グァグァーリンの元へ向かった。
村長は、その村人の背中から視線を外し、西の夜空に目を向け――
「やることやったら、すぐに去る……まさに旅人よな…」
と、誰に言うことなく呟いた。
フィニイッド村の西の草原。
そこに、一点の灯りがあった。
その灯りは、周りを照らす目的ではない。
「よし、そろそろだろう…」
調理するための火によって出来た灯りであった。
イアンは、火にかけていた鍋の蓋を外す。
すると、その鍋の中のは、真っ白に輝く米があった。
彼は、米を炊いていたのだ。
「うわぁ……って、なんだが水っぽいっスよ。やっぱ、水を入れすぎたんっスよ」
鍋の中を覗いたマコリアが、不満な表情でそう呟く。
この場には、イアンとマコリア、ロシの三人がおり、鍋を囲んで座っていた。
「いや、これでいい。これは粥というものだ」
イアンはマコリアにそう言うと、鍋の中に木製のお玉杓子を入れる。
その調理道具によって、粥を掬い、器の中に入れる。
「ほれ、ロシ」
「ありがとうございます。いただきます」
イアンから器を受け取り、ロシは粥を口の中へ運ぶ。
「これは……優しい味だ。何故だが、目頭が熱くなりますね…」
ロシは、顔を俯かせる。
しかし、粥を口に運ぶ手は止まっていなかった。
「お、おおっ…美味いっスか。イアン先輩、マコっちにも…」
マコリアは、両手を差し出す。
「ほれ」
その手の上に、イアンは粥の入った器を置いた。
「へへ…じゃあ、早速いただきますっス」
マコリアは粥を受け取ると、口に運んだ。
「……うん? これは……美味い! なんだろう? 米ってこんなに美味しかったっけ? 」
疑問を口にしながらも、マコリアはどんどん粥を口の中に運んでいき――
「イアン先輩、おかわり! 」
と、空になった器をイアンに差し出した。
「……私もお願いします…」
ロシも空になった器を差し出してきた。
「むぅ……おまえ達、食うのが早すぎるぞ。オレが食えんではないか…」
イアンは、そう言いつつも差し出された器を受け取り、粥を器の中に入れる。
美味いと言われて、悪い気はしなかったのだ。
「ロシよ。しばらくは、粥を食ってもらう。この料理は、病人であるおまえに適しているのだ」
「分かりました」
「マコっちも、ずっとこれでいいっスよ」
「うむ……いや、マコはもっとしっかりした物を食え」
頷きかけたイアンだが、マコリアはこの料理を食べる必要はない。
その後、イアン達はしばらくの間、粥を食べ続け、やがて就寝した。
2016年10月26日―誤字修正
くっ、馬鹿な……まだ、そこいもいたのか… → くっ、馬鹿な……まだ、そこにもいたのか…




