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精霊斧士 ~流浪の冒険者~  作者: シャイニング武田
九章 彷徨うアックスバトラー
236/355

二百三十五話 水田を這う怪物

 

 「グ……グワ…」


カモの親分は、重い瞼をゆっくりと開く。

開いた目に映るのは、砦の天井であった。

カモの親分は、朦朧(もうろう)としながら、上体を起こす。


「起きたか…」


すると、自分の目の前に、水色の髪の少年――イアンが立っていた。

その後ろには、ロシとマコリアもいる。


「お、お前は! 」


彼の姿を目にした瞬間、カモの親分は、立ち上がろうとしたが、子分のカモの者達が、カモの親分の前に立ちはだかった。


「グワワ! お待ちください! 」


「ガア! この方達は、敵じゃないです! 」


「ガア? どういうことだ? 」


子分のカモの言葉に、カモの親分は眉を寄せる。


「この方達は、米を盗みに来た盗賊ではなく、村長に頼まれて、水田の様子を見に来た人達です! 」


「な、なにっ!? 」


カモの親分は、翼の形をした両腕を振り上げて、驚愕した。

子分のカモ達は、カモの親分よりも早く目を覚ましていた。

その時、武装を解いたイアン達に、事情を説明され、納得したのである。


「グ、グワワッ! だが、こいつらが嘘をついている可能性がある! なんせ、わし等を襲ってきたのだからな! 」


しかし、カモの親分は、まだ納得していなかった。


「ガ、ガア……親分。我々の体……自分の体をよく見てくだされ…」


「なに……? む、おまえたち! それに、わしも…か 」


カモの親分は、子分のカモ達と自分の体に包帯が巻かれていることに気がついた。


「ガア……我々が伸びている間に、そこの青い方がやってくれたのです」


「グワ……丁寧に…しかも、腕がいいのか、すぐ体が良くなりました」


子分のカモ達の言葉を聞きながら、カモの親分は足に力を入れる。

すると、痛みなく、何の障害も感じることなく、立ち上がることができた。


「おかげで、包帯を使い切ってしまったがな…」


イアンが、右手をヒラヒラと振りながら、そう呟いた。

その右手には、白く短い布切れ――包帯の残りがあった。


「親分ーっ! 援軍を連れてきましたーっ! 」


「あと、何故か外にいた連中もです! 」


その時、砦の中に多数のカモの者達がなだれ込んできた。


「ガアアッ! 止まれ! 」


「「「グワワッ!? 」」」


砦の中に入ってきたカモの者達は、親分の言葉に驚きつつ、その足を止める。


「グワ…戦いは終わりだ……すまないが、持ち場に戻ってくれ…」


「グ……分かりました。撤収ーっ! 」


カモの者達は、踵を返して、砦の外に出て行く。

そのカモの者達を見つめた後、カモの親分はイアンに視線を向けた。


「そういえば、戦いの中、おぬしは事情を説明しようとしていたな。それを聞かずに……申し訳ない…」


そして、カモの親分はイアンに向けて、頭を下げた。


「……いや、お互い様だ。こちらも、おまえ達を見た目で判断し、敵だと決めつけてしまった」


「グワ……それは、当然のことだと言える。だから、わし等は村人から正体を隠していたのだ…」


カモの親分はそう言うと、螺旋階段の方へ歩いていく。


「上の階についてきてくれ。詳しく、互いの事情を話し合おう…」


「ああ、そうしよう。行くぞ、二人共」


イアンとロシ、マコリアの三人は、カモの親分に続いて、螺旋階段を上がっていった。







 ――人鴨族(じんおうぞく)


体の大きいな鳥類の鴨の姿で、人語を話せる種族である。

獣人の類に入る種族であるが、人よりも鴨の姿に近い容姿を持っており、彼らのような獣に近い獣人を獣形族(じゅうぎょうぞく)と呼ぶ。

その人間とは異なる容姿から、魔物として認識している地方も存在する。

しかし、獣の姿に近い分、人や獣人よりも力は強く、五感も優れていると言われている。


「この容姿だと、村人達に怖がられてしまう。だから、姿を見せないようにしていたのだ」


砦の最上階にて、カモの親分はそう言った。

彼の前方には、イアン達三人が横に並んで立っていた。


「そう……ですね。失礼なことを言いますが、あなた達の姿では、村人達は怖がるでしょう」


カモの親分の言葉に、ロシが頷く。


「しかし、そうまでして何故、村の水田を守ろうと? 」


「あ、それもそうっスね。何でっスか? 」


ロシの疑問にマコリアが同調し、二人でカモの親分に訊ねた。


「ガア…それは、恩返しのためだ…」


カモの親分は、二人の疑問に答えると、水田を守るに至った経緯を話し出す。

彼等、人鴨族の集団は、魔物ではなく、人として生きていける場所を求めて旅をしていた。

彼らの容姿は、人とは異なるため、村々を回っても自分達を受け入れてくれる場所は見つからなかった。

そんなある日、食料がつき、彼等の集団は飢え死にという危機に陥っていた。

結局、自分達の居場所はどこにもない。

彼らが、そう思っていると、一人の男性が現れ、彼等に食料を分けてくれたという。

その男性は、近辺の村の者であり、たまたま人鴨族の集団に出くわし、他の村へ売るつもりだった食料を彼等に渡したのだ。

カモの親分を始め、カモの者達は、男性の行動に感激し、恩返しをしたいと申し出た。

すると、男性は自分の村にある水田を守ってほしいと、彼等に言った。


「それ以来、わし等は、村長に受けた恩を返すため、水田を守り続けている……ということだ…」


話し終えると、カモの親分は懐かしそうに目を細めた。


「へぇ…なんで、村長さんは、助けてくれたんっスか? 」


「グワァ…飢えに苦しんでいる人を放っておけない……と、その時言ったのを今でも覚えている…」


マコリアの問いに、カモの親分が答えた。


「ううっ…」


「ぐすっ…」


その時のことを思い出したのか、子分の人鴨族の中に、嗚咽を漏らす者達がいた。


「ふむ……村長は、おまえ達が姿を隠すことには何も? 」


「グワア…姿を隠すことはない…と、言ってくれた。だが、わし等は姿を隠したかった。村長は、わし等の意思を尊重し、姿を隠し続けてくれたのだ」


「……なるほど」


イアンは、カモの親分の返答を聞き、納得した。

村長は、村人が怖がるから彼等の姿を隠したわけではなく、彼等の約束で村人には存在を明らかにしなかったのだ。


(これで、謎が一つ解けたわけだが……)


まだ、この一連の出来事には、謎が残っている。

イアンは、その謎を解き明かすため、口を開いた。


「おまえ達の境遇は理解した。それで、何故、水田に入れないのだ? 」


イアンの言葉を聞くと、カモの者達は申し訳なさそうな表情になる。


「グウワ……」


中でも、カモの親分は苦しげであった。


「……実は、今……水田の中に魔物のような変な奴がいる」


「変な奴? 」


イアンは、思わず首を傾げた。


「ガア、よく分からない変な奴だ。獣人…のようなのだが…こう…別の種類の獣同士を無理やりくっつけたような姿をしているのだ」


カモの親分は、険しい表情を浮かべる。

どう説明したらいいのか、いまいち分からない様子であった。


「くっつけた……待てよ、オレは見たことがあるぞ」


心当たりがあるのか、イアンが頭を捻り出した。

すると――


「……確か、上半身がトカゲで下半身が馬のようなやつだった」


と、頭に思い浮かんだ者の姿を口にした。


「……! グワワ、そういう感じだ! 他のところにもおったのか…」


イアンの発言を聞き、カモの親分が声を上げた。


「だが、水田におるのは、その逆…になるか。頭が馬で、それより下がトカゲのようになっている」


「複数の獣の特徴を持つ獣人……ですか。突然変異によって、新しく生まれた種族でしょうか…」


先ほどと同じ体勢のまま、ロシがそう呟いた。


「うーん、難しいっスね。それで、これから、その変な奴を倒せばいいんっスか? 」


「うむ、あいつ等がいる限り水田は……って、グワワ!? どういうことだ? 」


カモの親分は、目を見開きながら、マコリアを見た。


「変な奴等を倒せば、水田に入れる……つまり、米が採れるってことっスよね? 」


「グ、グワア……その通りだが、それができていれば苦労はしない。あいつらは、強いぞ…」


「ならば、オレ達ならやれるかもしれんぞ」


マコリアとカモの親分の会話に、イアンが入ってきた。


「おまえ達を倒したオレ達なら、勝てる見込みはあるだろう。その変な奴等の退治、オレ達に任せてみないか? 」


「グ、グワァ……分かった。おまえ達に頼む。水田からあいつ等を追い出してくれ! 」


カモの親分は、イアンに向けて深々と頭を下げた。

子分のカモ達も、同様に頭を下げる。


「ああ、任せておけ」


イアンは頷くと同時に、そう答えた。







 カモの親分から、謎の者の退治を引き受けたイアンは、水田地帯に来ていた。

作物を育てる水の張った場所が多く、足場は水田と水田の間の細い道である。

足場が狭く、戦うには適さない場所であった。


「……ガアッ、いました」


イアン達を案内していた人鴨族が、前方に指を差す。

その指の先、前方の水田の中に、奇妙な姿の獣人らしき者がいた。


「確認されているのは、四体……そのうちの二体は既に我々が倒したので、あの二体を倒せば、奴らは全滅です」


人鴨族の者が、前方を睨みつけながら、そう言った。

水田の中を歩き回る奇妙な獣人は、二体見えた。


「ふむ……本当に、馬の頭と…」


「トカゲの体っスね。気持ち悪いっス」


イアンが口を開いた後に、マコリアが顔を歪ませながら、そう呟いた。

奇妙な獣人は、頭は馬の頭部で、首から下が鱗に覆われた体であった。

手と足には、長く鋭い鉤爪がある。


「驚きました。親分さんの言った通りの姿ですね…」


ロシが、一本のメルガフロラクタを背中から、抜き取りつつ、そう呟いた。

顔が僅かに引きつっている様子から、彼は奇妙な獣人の姿に驚いていた。


「あの……馬頭は、どんな攻撃を? 」


ロシは、顔を引き締めると、人鴨族の者にそう訊ねた。


「ガア、蜥蜴獣人と同じ動きです。素早く地面を這うように動き、鉤爪を振るって攻撃してきます」


人鴨族の者は、そう言うと表情を暗くした。


「グワァ…奴らの仲間の二体を倒したとき、素早い動きに翻弄され、多くの者が負傷しました。こちらの数が上だからといって、油断なさらぬよう…」


それは、奇妙な獣人達と戦った記憶を思い出したからであった。


「素早い動きですか……これは、密集して死角からの攻撃に備えた戦い方が良いでしょう」


「流石、ロシさん! すぐに必勝方法を思いついたっスね」


ロシが口にした戦闘方法に、マコリアは感嘆の声を上げた。


「……」


しかし、イアンは反応することなく、黙って奇妙な獣人を見ていた。


「あれ……? どうしたっスか? イアン先輩」


「……うむ。皆、引き返してくれ」


マコリアが訊ねると、イアンはそう返した。


「え、ええっ!? 」


「ガ、ガアッ!? 何故だ? 」


彼の返答に、マコリアと人鴨族の者が驚愕の声を上げる。


「ふむ……イアンさんには、考えがあるのですね。詳しく聞かせてもらっても? 」


「ああ、もちろん」


ロシがイアンに訊ねると、彼は頷いた。


「ここで戦えば、オレ達か奴等のどちらかの血が流れるだろう。そうなれば、ここの一帯はどうなる? 」


「……血に染まる……そうか、そういうことですか…」


「……? 分からないっス。どういうことっスか? 」


「マコさん。イアンさんは、血で水田を汚したくはないと言っているのですよ」


頭を捻るマコリアに、ロシが説明した。


「あ、ああ! そう言われるとそうっス。盲点だった…」


「グ…グワァ……そこまで考えてくれるなんて…」


イアンの考えに気づいたマコリアは、合点がいったかのように声を上げ、人鴨族の者は涙ぐんだ。


「そういうことだ。故に皆、砦の手前まで戻ってくれ。そこに開けた場所があっただろう。そこ戦うのだ」


「分かりました。しかし、その言い方では……」


ロシが、心配そうな表情で、イアンを見る。


「ああ、オレが囮になり、奴らを連れてくる。なに、心配するな。うまくやる」






 水田の間に伸びる一本道。

そこにイアンは、立っていた。

彼は、前方を見据えながら、前に向かって歩いていく。

イアンの視界には、二体の奇妙な獣人が映っており――


「「……! 」」


近づいてくるイアンの存在に気づき、彼の顔を向けた。

体は動かすことなく、首を捻って、イアンに顔を向けている。

その馬の頭に付いた目は、イアンを不思議そうに見ていた。

ゆっくりと近づいていたイアンは、腰のホルダーから戦斧を取り出した。


「「……!! 」」


その動作を目撃し、二体の奇妙な獣人は、イアンに体を向ける。

それと同時に奇妙な獣人は、姿勢を低くして、四つん這いの体勢になった。

腕と足は、体の横から突き出されており、人間にはできない、一部の獣人ができる姿勢である。

この姿勢は、彼等にとって最も動き易い姿勢であり――


「ブルルッ!! 」


「ブルッ! ブルルッ! 」


戦闘体勢でもあった。

イアンは、それでも歩き続けていたが、やがて足を止めた。


「……」


「「……」」


イアンと、二体の奇妙な獣人は、互いに見つめ合ったまま動かない。

そんな彼等の元に、一陣の風が通り抜けた瞬間――


「それ、ついてこい! 」


イアンが戦斧をホルダーに戻したと同時に、踵を返した。

その後、彼は二体の奇妙な獣人に背を向けて、走り出す。

イアンの突然の行動に、二体の奇妙な獣人は――


「ブルッ! ヒヒーン! 」


「ブルルルッ!! 」


条件反射によるものなのか、逃走するイアンを追い出した。

彼等は、四つん這いのまま動き、真っ直ぐイアンへと向かっていく。

今までの経験により、イアンの足は速くなってはいたが、二体の奇妙な獣人の足の速さは、それを上回っていた。

イアンと二体の奇妙な獣人との距離は、どんどん縮まっていく。


「……見えました。むぅ…思ったよりも、距離を詰められていますね…」


砦の手前に待機していたロシが目を凝らしながら、そう言った。

彼は、メルガフロラクタを両手に持った状態で、いつでも攻撃ができる状態であった。


「グゥワ…やはり、素早い……このままでは、ここに辿り着く前に、やられてしまうぞ…」


人鴨族の者が、手にした槍を握り締めながら、そう呟いた。


「でも、ここで下手に、何かしちゃうと逃げられるかもしれないっス。マコっち達は、イアン先輩を信じるしか無いっスよ」


姿勢を低くして、トライアンダッグを構えるマコリアが、ロシと人鴨族の者に対して、そう言った。

彼女の言葉を聞き、ロシと人鴨族の者は口を閉ざして、イアンに視線を向けるだけとなった。


(追いつかれて来たな……だが、ロシ達のいる場所まで遠い…)


走るイアンは、背後から迫りくる気配を感じ、やや焦っていた。

やがて、イアンとロシ達のいる場所との距離が五十メートルを切り、イアンと奇妙な獣人との距離も縮まっていく。


「ブルルアッ! 」


「ブルッヒヒーン! 」


イアンが、目的の場所まで三十メートルを切ったところで、二体の奇妙な獣人は、彼に向かって飛びかかった。

二体の奇妙な獣人の攻撃範囲に、イアンが入ってしまったのである。


「「「……! 」」」


その光景を目の当たりにして、ロシ達は息を飲んだ。

その瞬間――


「予定通りにはいかんか…」


走っていたイアンが、急に足を止めた。


「「……!? 」」


突然の彼の行動に、二体の奇妙な獣人は驚愕する。

ここで、足を止めてしまえば、飛びかかった二体の奇妙な獣人の爪に引き裂かれるだろう。

しかし、それは、ただ足を止めた場合に言えること。

イアンは、ただ足を止めたわけではない。


ザザザザッ!!


彼は、姿勢を低くした体勢で足を止め、走ることによって上がっていた速度を急激に落としたのだ。

この行動により、二体の奇妙な獣人は、イアンの頭上を飛び越えていく。


「まだ、届かない……ならば…」


イアンは、低い体勢のまま、そう呟くとホルダーから二丁の戦斧を取り出し、それぞれ左右の手の持つ。


「無理やりでも、行ってもらうぞ。サラファイア! 」


片足を踏み込み、その足の足下から炎を噴射させると同時に、前に向かって飛び出した。


「はあっ! 」


イアンは左右の戦斧を前に突き出し――


「ブルッ!? 」


「ヒヒッ!? 」


落下していた二体の奇妙な獣人の後ろ腰に打ちつける。

左右の戦斧は、それぞれ二体の奇妙な獣人の腰にくい込むが、切断することはない。

しかし、それがイアンの思惑であった。

イアンは二体の奇妙な獣人を押し出しながら、前方に向かって飛んでおり、その状態のまま、ロシ達の元へ向かっていく。


「グワワッ!? 」


人鴨族の者は、彼の行いに驚愕する。


「そう来ますか。これは予想外ですよ…」


ロシは、そう言いつつも、メルガフロラクタを振りかぶり、イアンの接近に備える。


「げげっ! 土壇場で、予定変更っスか! く、黒い霧よ、我が腕に纏い形を成せ…ダークファンタジー! 」


マコリアは、焦りながら、右手に黒い霧を纏わせて、獣の腕を形成した。

程なく、二体の奇妙な獣人を押し出すイアンが彼等の元へ辿り着き――


「はあっ! 」


「喰らえっス! 」


ロシがメルガフロラクタを振るい、マコリアが獣の腕を突き出した。


「ブルガッ――!? 」


一体の奇妙な獣人は、ロシのメルガフロラクタに腹を切断され――


「ブルヒッ――!?」


もう一体は、マコリアの伸ばした獣の腕により、頭を貫かれた。


「ふっ! 」


ザザザッ!


イアンは、奇妙な獣人の肉に食い込んだ左右の戦斧を引き抜き、両足を地面に擦りつけながら着地した。

彼が後ろに振り返ると、メルガフロラクタをしまうロシと、ダークファンタジーを解いたマコリアの姿が目に入る。

その二人の側には、二体の奇妙な獣人の死体が転がっていた。

彼等の流した血は、その場に溜まっており、水田には一滴も流れてはいなかった。


「ふぅ…‥これで、うまい米が採れるな」


イアンは、立ち上がって、ホルダーに戦斧を戻すと、そう呟いた。



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