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精霊斧士 ~流浪の冒険者~  作者: シャイニング武田
八章 都市探偵 ――奇怪事件と異様な骨董品――
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二百十話 怪人 ライカンスロープ

 ショウボルタの北部。

そこにある古びた商店と民家が立ち並ぶ地域に、ケイルエラはいた。

彼女がいるのは、両側を建物に阻まれた狭い路地。

こういった場所は、タブレッサのどの区画にも見られる。

しかし、彼女の目の前に立つ存在は、タブレッサはおろかリサジニア共和国のどこにも見られない存在であろう。


「グハハ…」


ケイルエラの前に立つ存在――フリッツ・エグバートが不気味に笑う。

彼は今、二本足で立つ強大な狼であった。


「……化物に……変わった。ロディ巡回部隊長…いや、フリッツ・エグバート。貴様は、アンティレンジを……」


ケイルエラが右手に持った警士棒を構えながら、そう呟いた


「アンティレンジ? コノカメンノコトカナ? 」


フリッツが自分の顔に指を差す。

そこには仮面は見えなかったが、彼は今、仮面を付けている状態であった。

その仮面の名は、変狼(へんろう)の仮面。

使用者をライカンスロープを言う狼の化物に変身させるアンティレンジだ。


「コレハイイモノデネェ……フンッ! 」


フリッツは、腰を低くした後、跳躍した。


「……!? 高い! 」


飛び上がったフリッツを見上げるケイルエラが、驚きの声を上げる。

彼は、周りを囲む建物、それよりも高く飛び上がったのだ。

やがて、フリッツは元の場所に着地する。


「フゥ……ドウカナ? コノシンタイノウリョク。コノカメンのオカゲデ、ボクハ、フリッツ・エグバートニ、モドレタンダ」


「戻れた……そうか。行方不明と言われていた貴様は、ロディ・オーソンを名乗り、今まで生きていたのだな」


「ソウダ。サスガニ、ジュウゴニンモ、オナジコロシカタをシタラ、バレルトオモッテネ。ナマエヲカエルコトニシタンダ」


「……警士隊になった経緯はどうであれ、貴様は警士隊だったんだ。何故、再び殺人を? 」


「グハハハハハ! 」


ケイルエラが問いかけると、フリッツは大きな口を広げて笑い声を上げた。


「サッキ、モドレタトイッタ! オレハイママデ、ズットガマンシテキタンダ! ズットヒトヲ……オンナヲコロシタカッタンダ! 」


フリッツは、目の前のケイルエラを吹き飛ばしそうな勢いで、声を上げた。


「ダガ、ソレハムカシノコト……イマハチカラヲテニイレテヤリタイホウダイ! キブンがヨクナリスギテ、マエノジュウゴニン(十五人)コロシタキロクをコエチマッタゼ! ガハハハハハ! 」


フリッツは、鼻先を空に向けて笑った。


「この殺人鬼が……名を偽り、警士隊に入り、再び殺人鬼に戻る……その大罪、絶対に償わせてやる」


「ンン? ブランデンクンハ、ユウカンダナァ……デモ、ソレハクチダケデミタイダネェ…」


ケイルエラの体は、僅かに震えていた。

彼女はそのことに気づいていたが反論せず、黙ってフリッツの顔を睨みつけている。


「ムリシチャッテ……コワイナラ、ニゲテモイインダヨ? 」


フリッツが頬を吊り上げながら言う。

ケイルエラを挑発したつもりだが――


「いや、それはできない。目の前に殺人鬼がいる以上、特警として見逃すわけにはいかない。それに、逃げたとしても、貴様の身体能力には勝てない。私に逃げるという選択肢は無いのだ」


彼女はが動じなかった。

ケイルエラの体は震えているが、目は真っ直ぐフリッツの顔に向けられていた。

その彼女の様子に、フリッツの顔つきが変化する。


「……マッタク、キミハホントウニユシュウダヨ。ヨウギシャトシテ、フリッツ・エグバートをサガシテイタコト……サイゴマデ、ジブンノセキムヲ、マットウシヨウトスルトコロガ…」


彼は無表情であった。

先ほどの彼の顔は、楽しげに笑っていた。

それは、圧倒的な力を持つ自分に、ケイルエラが怯えているものだと、思っていたからである。

しかし、彼女はお怯えつつも、フリッツに立ち向かおうとしているのだ。

その姿勢が、フリッツには気に入らなかったのだ。


「スコシイタブッテカラカラ、コロスコトニシヨウ」


フリッツはそう呟くと、ケイルエラに向かって、真っ直ぐ走り出した。

その速度は、凄まじく速く――


「ウガアッ! 」


ケイルエラに瞬時に接近し、その巨大な腕を振り払った。


「ああっ!! 」


ケイルエラは、何も反応することができず、後方へ吹き飛ばされる。

彼女が吹き飛んだ距離は五メートルを越え――


「あうっ…!? 」


そこで止まった。

フリッツの今の腕力なら、十メートルを越えていただろう。

なら、何故そこで止まったのか。

疑問に思いつつ、ケイルエラが目を開けると――


「よう、ケイ」


ヴィクターの顔が目の前にあった。

吹き飛ばされていた彼女は、ヴィクターに受け止められたのだ。


「立てるか? 」


「あ、ああ……しかし、何故ここに? 」


ヴィクターに抱えられていたケイルエラは、彼の手を借りて地面に立つ。


「ヴィクター先輩の持つルーペで、フリッツ・エグバート……いや、今はロディ・オーソンか。彼の足跡を追ってここまで来たのさ」


ヴィクターの後方から、リトワが現れる。


「何? おまえ達は、ロディ・オーソンがフリッツ・エグバートだということを知っていたのか!? 」


「おう……で? あれがロディ・オーソンか? 」


ヴィクターが前方に佇むフリッツを見て、そう訊ねる。


「ああ。正確には、フリッツ・エグバートだ。そして奴は今、アンティレンジの力で、あの化物の姿になっている。どうする? 我々では勝てないぞ」


「あん? 何言ってんだ? 俺達にはいるじゃねぇか、ほれ」


ヴィクターがフリッツの方へ顔を向けるよう、ケイルエラに促す。

すると、ヴィクター達とフリッツの間に、一人の少年が現れた。


「ナニ? ガキドモノツギハ……ナースダト? 」


フリッツが訝しむような目で、少年に目を向ける。

その少年――イアンは、建物の上から飛び降りてきたのだ。

そんなイアンの背中を見ながらヴィクターは――


「俺達には、イアンがいるんだよ。アンティレンジなんざ、屁でもねぇぜ」


と、ケイルエラはおろか、この場にいる全員に向けて、言い放った。







 「化物退治は、オレの本業だ。任せておけ」


イアンは、そう言うと、後ろ腰に付けたFAAファーストエイドアックスに手を伸ばす。


「グハハ! オマエノヨウナヤツガ、オレヲタオセルワケガナイダロウ! 」


フリッツは笑いながら、イアンに向けて指を差す。


「ふむ……喋るか。こいつは、元は人間だったか? 」


イアンは後ろに振り向くと、ケイルエラに訊ねる。


「あ、ああ、アンティレンジで、化物に変身したのだ」


「そうか。なら、殺すのはまずいか」


ケイルエラの答えを聞くと、前に向き直り、FAAを右手に持った。

FAAが、フリッツの視界に入ると――


「グハハハハ! キュウキュウバコ! ソンナモノデ、オレトタタカウツモリナノカ? 」


彼は腹を抱えて、笑いだした。


「こいつは立派な武器だ。さ、どこからでもかかってくるがいい」


「イイダロウ、コノチカラノキョウダイサヲ、ミヲモッテシルガイイ! 」


フリッツが、イアンに向けて飛びかかった。

彼が飛び上がった高さは、三メートル。

そこから降下しながら腕を振りおろし、イアンの体を引き裂くつもりであった。


「サラファイア 」


「ガアッ!? 」


フリッツは驚愕の声を上げた。

突然、イアンが炎を吹き出しながら飛び上がったのである。

そのうえ彼は、フリッツよりも高く飛び上がっていた。


「ふん! 」


イアンは、上方向に右手を振りかぶった後、目の前のフリッツの頭に目掛けて、FAAを振り下ろした。


「グギャ!? 」


フリッツは、防御することなく、FAAを頭に受け――


「グハッ!! 」


地面に落下する。


「ふむ……この状態でも充分戦えるな…」


サラファイアでゆっくり降下しながら、イアンはそう呟いた。

彼はまだ、FAAを斧に変形させていなかった。


「よっしゃ! 一撃入ったぜ! 」


「あ、ああ。あの化物相手に物怖じしない……流石、イアンさんだ」


イアンの戦いぶりに、ヴィクターとケイルエラは歓喜の声を上げる。


「まだ終わってないよ。それに、イアンさんはまだ本気を出していない」


二人に対し、リトワは冷静にイアンとフリッツの戦いを見ていた。


「グゥ……ユダンシテタネェ…」


フリッツはうつ伏せの状態から、すぐに立ち上がった。


「「……!? 」」


その彼の様子に、ヴィクターとケイルエラは驚愕する。

先ほどのイアンの一撃がまるで効いていないかのように、フリッツは平然としているのだ。


「彼が使っているのは、アンティレンジなんだろう? じゃあ、一筋縄ではいかないよね」


「リトワ……効かないのを知っていたのか? 」


ヴィクターがリトワに訊ねる。


「いや、知らなかった。それに……どうだろう? 効いてはいたんじゃないかな? 」


「効いていただと? すぐに立ち上がったのだぞ? 効かなかったのではないのか? 」


今度は、ケイルエラがリトワに疑問を口にする。


「悲鳴を上げたし、効いていたはずだよ……何か、謎の力が働いているのかもしれない…」


リトワのその言葉で、三人はイアンとフリッツに視線を向けた。


「思いっきり、殴ったつもりだが……」


着地したイアンが、そう呟く。

彼も、フリッツの様子に疑問を持っていた。


「アア、キイタヨ。ソノオカエシヲシヨウジャナイカ! グルルァ! 」


フリッツが、巨大な右腕を振りかぶり、イアンに向けて振り払った。

しかし、イアンはその腕を後ろに飛んで交わす。


「ふっ! 」


そして、フリッツの右腕が振り切っている隙に、イアンは接近し、彼の顎をFAAで殴った。


「グッウウゥ……フフフ…ガアァ!! 」


FAAは見事に彼の顎を殴り飛ばしたが、すぐにフリッツは笑みを浮かべ、口を大きく開く。


「ちっ! 」


イアンは咄嗟に後ろへ飛ぶ。


ガチン!


すると、先ほどイアンがいた場所で、フリッツの口が閉じられる。

彼は、イアンに食らいつこうとしていたのだ。


「……」


着地したイアンは、黙ってフリッツに視線を向けている。


「グハハ! ナカナカスバシッコイ……デモ、イツマデモツカナ? 」


イアンに、フリッツは笑みを向ける。

攻撃を受け続けているにも関わらず、彼は余裕の様子であった。


「……試してみるか」


そんなフリッツの様子に、イアンは何か思うことがあり――


「ケイ、犯罪者……とやらに、怪我をさせた場合どうなる? 」


後ろのケイルエラに、問いかけた。


「……! 場合によっては、罰を受けることになる。だが、今は特例だ。奴に重症を負わせたとしても、正当防衛として不問にしよう」


「そうか……なら、手加減の必要はないな」


イアンはそう言うと、FAAの取っ手にあるボタンを押し、FAAを斧に変形させる。


「ナニ? キュウキュウバコに、オノニナッタ? 」


フリッツが、FAAが斧に変形する様を見て、驚きの声を出す。


「ここからが本番というわけだ」


イアンは、そう言うとフリッツに向かって走り出す。

近づく彼を引き裂こうと、フリッツは爪を立てて、左右の巨大な上を交互に振り回す。


「ただ、振り回すだけでは、当たらんぞ? 」


それらをイアンは、跳躍や体を低くすることによって躱していき――


「ふっ! 」


フリッツの横を通り抜けると同時に、彼の左足をFAAで切りつけた。


「グウアッ!? 」


フリッツは、左の膝を地面に付けて跪く。

イアンに切りつけられた部分からは、赤い血が滴り落ちていた。


「ウウッ……ガアッ! 」


「……!? 」


血が滴るほどの攻撃を受けたフリッツだが、彼は素早く後ろに振り向き、腕を振り払って、イアンを弾き飛ばした。


「グゥゥゥッ……イマノハキイタ…アシヲキロウナンテ、ヒドイジャナイカ…」


フリッツはそう言いながらも、何事も無かったかのように立ち上がった。

その彼の様子を見て、リトワが目を見開く。


「分かった……彼は治癒能力が高いんだ! 」


「なに? 」


「なんだと? 」


リトワの声を耳にし、ヴィクターとケイルエラが彼女に顔を向ける。


「彼の左足を見てごらん。イアンさんは、けっこう深く切りつけたはずなのに、もう血が止まっているよ」


フリッツの左足は赤く染まっているが、その赤が広まっていく様子は見られなかった。

傷口が塞がっており、リトワの言う通り血が止まっているのだ。


「すぐ……回復する…だと? そんな奴、どうやって倒せば…」


「グハハ! ヨウヤク、ジョウキョウヲリカイシタカ」


ケイルエラの声に、フリッツが反応した。

彼は、ケイルエラ達の方に顔を向け、ゆっくりと近づいていく。


「ドンナニ、オマエタチガ、ガンバロウガ、スベテムダナコト。コノチカラノマエデハ、スベテガムリョクナノダ」


「へへっ……もう勝った気でいんのかよ」


悔しげな表情をするケイルエラに対し、ヴィクターはフリッツに笑みを向けていた。


「……コノコゾウニハ、リカイデキナイヨウダナ」


フリッツはそう言うと、右腕を振り上げる。


「オマエカラ、キエテモラオウカ! クソガキ! 」


そして、ヴィクター目掛けて振り下ろした。

この攻撃によってヴィクターの体は、ズタズタに引き裂かれるだろう。

しかし、そうはならなかった。

彼にフリッツの右腕が振り下ろされることはなかったのだ。

何故なら、二の腕から先の右腕がなくなっているからだ。


「ウッ……ギャアアアア!! 」


右腕が無いことに気づいたフリッツが、悲鳴を上げる。

彼は今、言いようのない激痛を感じているのだ。


「……本気出すっつてたけど、ちょっとやりすぎだぜイアン」


ヴィクターは、ケイルエラとリトワと共に後ろに下がりながら、そう呟いた。


「問題なかろう。どうせ、すぐに治ってしまうんだ」


「グッ……」


イアンの声を耳にし、フリッツが振り返ると――


「そうなんだろう? エグバートとやら」


FAAを両手で持つイアンが立っていた。

彼の足元には、巨大な狼の腕が落ちている。

フリッツの右腕は、イアンによって切り裂かれたのだ。


「この形態は良いな。力を入れやすい」


イアンは、FAAを見つめながら、そう呟いた。

今のFAAは、柄が伸びた状態である。

これは、斧の状態で取っ手を前に押すことで変形するFAAの長斧状態であった。

FAAには、この長斧を含め、斧、救急箱の三つの形態が存在する。

どの形態にどんな利点があるか、イアンはこの戦いで理解することができた。


「ここからは、遠慮なく……殺す勢いで行かせてもらう。さて、いつまでもつかな? 」


イアンはそう言うと、フリッツに目掛けて走り出した。


「クソッ! ヨクモオオ!! 」


フリッツもイアン目掛けて、走り出す。

彼の右腕は、無くなった半分を再生していた。

しかし、まだ攻撃に使うことはできない。

従って、フリッツは左腕をイアンに伸ばした。

しかし、その腕が、イアンの体を貫くことはなかった。

またも、イアンに軽々と躱されたのである。


「ナ、ナンデエエエエ!? 」


フリッツが悲鳴を上げるかのように、疑問を口にする。

どうして、自分の攻撃がイアンに当たらないのか、彼には理解できないのだ。

しかし、その答えは単潤なものである。

イアンは戦い慣れをしているのだ。

彼は冒険者として、様々な魔物や強敵達と戦っていたのである。

今のフリッツのような化物と戦うことは、イアンにとって珍しくもないこと、日常茶飯事なのだ。

そんなイアンを相手に、ただ自分よりも弱い者達を一方的に殺してきたフリッツが敵うはずがない。

アンティレンジの力を得たとしても、それは変わらなかった。


「次は左を貰おうか」


イアンは、右にくるりと体を回転させながら、FAAを振り回す。

すると、FAAの斧の刃が、伸ばされていたフリッツの左腕を竹を割るかのように、切り裂いていった。


「アアアアアアッ!! 」


フリッツは、左腕を引き裂かれる激痛に、悲鳴を上げる。

痛む左腕を押さえようと、再生した右手を伸ばすが――


「ふっ! 」


ズバッ!


再び、フリッツの右腕は、地面の上に落とされた。

その後、フリッツは頭、腕、腹、足をイアンによって、切り裂かれてく。

度重なる激痛にフリッツは為すすべもなく、ただ悲鳴を上げるしかできなかった。


「ギャアアアアッ!! アアアッ…マッテクレ! オレガワルカッタ! ジシュヲスルカラ、モウヤメテクレ! 」


そして、フリッツはとうとう心が折れた。

彼は両膝を地面に付け、再生途中の両腕を上げ、イアンに命乞いをするような姿勢を取った。

フリッツの言うことは本気で、イアンはそれを感じ、FAAを振りかぶった状態で動きを止めたが――


「ダメだ。あと一発残っている」


すぐに、FAAをフリッツの頭を目掛けて振り下ろした。


「ソンナアアアアアア……アアア……ア……」


フリッツは頭を真っ二つに切り裂かれ、その二つになった口から絶叫の声を上げる。

すぐに傷は修復し、フリッツの体は元に戻ったが、彼が動くことはなかった。

地面に膝を付き、顔を上に向けたままである。

その様子から――


「失神……気を失ったのか」


戦いを見ていたヴィクターは、フリッツが気を失ったのだと判断した。

すると、彼の巨大な狼の顔が地面に落ちる。

それは、変狼の仮面のようで、仮面が外れると、フリッツの体は小さくなっていき、元の人間の体に戻った。

姿勢は変わらないが、フリッツは白目をむき、口から泡を吹いていた。


「与えた攻撃は、三十六……おまえが殺したであろう人の数と同じだ…」


イアンは、そう言いながらフリッツに背を向け、FAAを救急箱の状態に変化させて、後ろ腰に戻した。

こうして、三十六人の女性が殺害された事件の幕が下りた。

その後、彼の身柄は警士隊に引き渡され、一連の事件の犯人だと自供したことにより、死刑判決を受る。

少し先のことになるが、刑の執行が行われるまで、彼は牢獄にいたがその間、自分が殺害した女性達に斧で体を引き裂かれるという悪夢を見続けたという。




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