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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

3DCGデザイナ(笑)の俺シリーズ

3DCGデサイナ(笑)の俺が深夜アニメの世界に転生しましたよ

突発的にできた。これコメディなのかな?

 なんか、やたら豪華なゴシック風の玄関ホールに俺達は集まっていた。


 あれ?あのシャンデリア、見覚えある。

 中央のレッドカーペットの敷いてある階段も、壁にかけられた肖像画も。


 そうそう、シャンデリアめんどくさかったよなぁ。

 ネットで画像探して。チェックで没ったら怖いから、ローポリでまず作って。

 あらかた部屋が出来たとこに、荒川さんに見せたらまさかのリテイク!

 ふひひひ。背景打ち3日後ってタイミングでそりゃひでぇ。


 なんかさ、後半でシャンデリアがどーんって落下するイベントがあるらしく。

 アップに耐えれるように作れとか。今更、言うな!とか思った。


 背景打ちまでに設定作んなきゃだから、

 半泣きで徹夜してシャンデリア一から作ったあげくに、

 作業が遅いって怒られたんだっけ。


 さーせん。テクスチャは貼らなくて良かったんだから、確かに遅いだろうさ。

 でもね、頑張ったのよ俺。仕事で室内モデリング初めてだったしさ。

 徹夜の翌日、ふらふらで受けた正午のチェック。厳しいお言葉。

 と・ど・め。


 当時はどうしていいか分からなかったの俺。

 今だったら、こだわりあるなら、

 荒川さんが参考資料で画像用意してくれてたら良かったじゃんって、

 言えるけど。


 まあ、当時はひよっこだったしね。ほうれんそうが下手だったのよね。

 てか、もうそこ辞めたしな。元気かな?当時の皆さん。


 ……ブラックな職場だったけど、仕事自体は楽しくて。

 きちなあいつがいなけりゃ続けたかったんだけどナ。しみじみ。


 などと、俺はのんきに昔に思いを馳せていた訳だが。

 実はこの状況、かなりまずかった。




 どうやら俺は、

 昔、背景制作に関わった深夜アニメの世界に来てしまったらしい。

 これは転生か?憑依か?そんなのはどうでもいい。


 問題はこのアニメが、

 森の孤島のとある洋館で女の子達が次々と殺されていく、

 ありがちな惨劇アニメだという事である。


 俺、6話目で撲殺される美濃香奈みのう かなだった。

 やっぱり「未納かな?」なんて不吉な言葉を連想してしまうネーミングだよね。緑髪、おさげメガネ。不人気キャラ。結構、可愛いのに。


 1クール12話で完結するこのアニメ。

 タイトルは何だったかな?『刻洋館の惨劇小箱』だっけな。

 うん、まったく人気はなかった。


 当時、『SEW』とか『グレア・ウォッチ・プロジェクト』とかの人気が凄くて。ホラーとサスペンスが混ざったようなのが、良く作られてたんだよね。


 そのうちにエロゲで、『つくつくほーしがなく頃に』が人気でで、アニメ化してブームになって。似たような深夜アニメがぽこぽこ生まれたんだ。


 『刻洋館の惨劇小箱』も一体、何番煎じだよって感じの。

 つくつくほーしの劣化版だった。


 深夜アニメを愛でる紳士の皆さんをなめるでない。

 そんなもの、人気が出る訳がなかろう。

 俺、デビュー作のアニメがネットでめちゃくちゃ叩かれていて泣いたよ。

 現場は頑張っていたよ。

 底辺、3D部隊だったけども。




「なんですの?これ。」

「扉が、扉が開きません!!」

「どう言う事!?」


 あ、なんかストーリーが始まったっぽい。


 でも俺はつい、

 絵コンテとシーンのレイアウト作った時の原図を思い出してしまう。

 いやあ。懐かしい。


 多分、あそこにカメラがあるはずで、

 外は嵐だから、窓にBOOK指示があって。

 撮影さんが後で光らせてたな~。みたいな。


 空背景と室内背景を二枚用意するんだよ。

 そのうち、ちょっとだけ説明しようね。

 『刻洋館の惨劇小箱』の背景の作り方。

 

 3年ほど前の話だから覚えてるかどうか不安だったが、

 こうして現場?に立ってると色々、思い出すもんだなぁ。

 ちょっと面白えかも?


 結局、そんな風に一人ぼんやりしているうちに、

 最初のシーンは終わってしまった。


 ああそうだ、俺、6話で殺されるんだよな。

 ついでに10話の途中で辞めたから、犯人知らないんだよな~。


 ……大丈夫か?これ。

背景制作のお話ですが、とある現場ではこうですよ。

って感じで深く考えないで下さいね。つっこまないで下さいね。

出てくる会社は大手ではなく、弱小プロダクションの設定です。

そのうち3DCGを使った手法も書きますね。たぶん。

亀更新です。フィクションです。たぶん。


改行をちこっと変更しました。いつもすみません。

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