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プロローグその5〜魔法の原理について〜

「じゃあ古代さん、僕はそろそろお暇しようかな」


多分外も暗くなってきている。あまり遅くなると両親を心配させちゃうからね〜。


今の僕は7歳。

7歳の子供が暗くなっても帰ってこないってだけでも心配だろうに命のやり取りが多いダンジョンならば尚更だ。


「もう行ってしまうのか?ならば明日、朝一に来るが良い」


寂しいのかな?

けど朝一は流石に無理だよね...


「朝一は無理だよ、だってここまで来るのにも時間がかかっちゃうし」

「何を言っているのだ?床をぶち抜いて深層まで降りてまたあの装置を起動させれば良いだろう?」

「他の人達も来るのにそんなことしたらまずいよ!」


そんなことしたら、初心者用ダンジョンに簡易即死トラップが各層にの出来上がりだ。


「ふむ、ならばテレポートだけでも覚えて帰れ、ならばすぐにここまで来れるであろう?」

「え!?テレポート!!!」


キラキラした目で僕は古代さんを見つめるが、すぐに我にかえる。


「と、とりあえず今日は帰らなきゃ!」

「案ずるな、お主なら10分で済む」


10分、10分か〜....


「よろしくお願いします!師匠!!」


即決であった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まずは魔法の基本から教えるとしよう」

「よろしくっす!」


(なんだ?その喋り方は、まぁよい)

「魔法とは、簡単に説明すると、魔力を変換させ、属性魔力にし、組み立てたものだ」

「魔力に・・・属性を」


こんな感じか?

僕は魔力を具現化させた物に対してひたすら念じてみる。


「水水水水水水水水」

「何をしとるんだ主は」

「ダメじゃん!!!!」

「まぁ慌てるな、願って叶うならば苦労はせん。」


それもそうか・・・ゲームとかなら願いの力で魔法が使える展開とかあるんだけどな〜


「魔力に属性をつけるには、生物の体に存在する『魔力臓器』と呼ばれるところに魔力を通すのだ。」


え?魔力臓器!?臓器増えてるの!?

僕の体は今一体どんなことになっているのだろうか・・・


「魔力臓器には7つの部屋の区分がある・・・とされている。それぞれの部屋で変換できる属性が違うのだ。」


心臓の右心房と左心房みたいなものかな?


「火 水 風 電 光 闇 それと 無 この7つだ。

多分な」

「なんで先ほどから自信なさげなんです?」

「実を言うとな、この見解は我が3000年で導き出した解。つまり真偽は不明なのだ」

「えぇ!?」


リンに衝撃が走る!?


「魔法という項目は未だに未知で溢れている。

魔法の研究に一生を捧げる者達。

そやつらが一生の最後に導き出す『解』は大きく違ってくる。」

「でもさ、それって実物を見れば済む話じゃないの?例えば可哀想だけど、ゴブリンが息絶える前に腹を掻っ捌いて魔力臓器があるか試したりとか」

「当然我も試した。しかしどうだろうか、ゴブリンには魔力臓器どころか魔力回路すらなかったのだ」


なんだって!?魔力回路がなかった!?

そんなバカな、魔力回路を無理矢理太くした

経験がある僕からしたら、信じられない。


「我も目を疑った、人間を掻っ捌いた者の話も聞いたことがあるが、やはり魔力臓器も、魔力回路はなかったらしい。

しかし、魔力回路はあるはずなのだ。

そこで魔力回路は見えないし、魔力臓器見えない。

と、仮説が出てくる。しかし見えない以上仮説の域を出ない。」


つまりあれだ、証明できないんだな

「それで、魔法関連の発展はあまり進んでいないと?」

「うむ、誰がどこでどんな仮説を立てようと、所詮仮説。否定されるのが当たり前となっている。

人の世ではある程度の答えが出ておるらしいが、3000年生きた我から言わせるとまだまだスタートにも立っておらんからな。」


そういえばこのゲーム、魔法の詠唱とかがすっごい長かったよな・・・それが原因かも?


「しかし、お主なら、魔力をここまで極めたお主ならもしかしたら・・・話がズレたな、つまりこれから話すのは我の仮説だが、聞いてくれるか?」

「聞かせて欲しい」


というか、あんな魔法見た後だと、古代さんって中々いい線いってるのでは?と素人ながらにおもってしまう。


「7つの属性だったな、使いたい属性の部屋に魔力を流し込み、属性魔力へと変換する。それを組み立てて魔法へと昇華するのだ」


ん?つまりあれか? 扇風機で例えると

電気。つまり魔力を

モーター。つまり魔力臓器に流す。それを

プロペラ。つまり組み立てて

風魔法の出来上がり・・・


ちょっと違うか?


「大体分かった?ような気がする!」

「うむ、一番な難所はやはり魔力を組み立てることだな。ここが一番の肝である。」


なるほど、つまりそこで詠唱を使うのか!!


「そこで詠唱ですね!師匠!」

「詠唱?いらんいらん。感覚で覚えろ」


へ??


「人の世では詠唱して魔法を使うのが通説となっているが・・・我からしたら考えるのをやめた愚か者の通る道といわざるおえんな」


詠唱アンチかな?


「えーと?」

「良いか?我の見解でいくと詠唱とは、魔力変換から組み立てまでを全て言葉に置き換えたものであると考えている。

それですぐに使えるならばよいが、嫌に長ったらしい。あれでは魔法を戦闘に組み込むのは難しい。」


なるほど、簡単になる代わりに大変長くなっちゃうのか・・・


「戦闘で使えてこその魔法だからな。簡単なものは短いらしいが、何を使うかバレてしまうのはそれ以前の問題だからな。」

「なるほど。流石3000年」


「うむ、ではテレポートの実践に入るとするか。」


よしきた!僕の胸が高鳴るのがわかる!


「それでそれで?テレポートは何属性なんですか?」

「テレポートは無属性だ。」

「無属性か〜・・・無属性?」


そういえば無属性ってなんだ?火 水 風 電 光 闇 はなんとなく分かるけど無属性ってなんだ?


「無属性とはな・・・火や水を始めとする6つの属性に入っていない属性のことをそう呼んでいるだけだ」


えーっとつまりだ。別に定義とかはなくて。


「つまりよく分かっていないということだ!」

「分かりました!!!」


よく分からないということが分かった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さて、おさらいといこうか、まずは魔力を魔力臓器に流すのだ。なぁに、存在を理解しておれば容易なはずだ。」


えーっと、無属性の部屋.・・・


息を深く吸い、吐く・・・

周りの音が聞こえなくなる。

極限の集中。


感じるのは魔力の流れと

確かにそこにある臓器。


「よし。なんか変換できた気がします!」

「うむ、ならば次は構築だな。構築は魔力の具現化と違い、一つ一つ丁寧に構築しなければならん・・・。

まぁお主は筋が良いからな、いけるであろう」


と言われてもな・・・構築って言われたってやったことないし。感覚と言われちゃったらよく分かんないよな〜


とりあえず行きたいところの景色を思い浮かべて見たり色々してみるか・・・


行きたいところ、そうだな〜・・・家かな?


なんだか見えてきた気がする。どうすれば良いのか。

組み立てる術が。全て見えている気がする。


不思議な感覚だ。まるで立体パズルの順番が手に取るように分かるような。


(頃合いだな。約束の10分が経ってしまう。)


「ふむ。まぁ筋はいいといえども所詮は7年の小僧。

明日もある。今日はもう帰るがよ・・・い・・・?こ・・・小僧?」

(小僧が消えた・・・まさか、成功したというのか)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(家)

「ただいま〜」

(あら?扉の音がしなかったけれど、帰ってきたのね)

「おかえりなさ・・・あら?」

リンの声がしたような気がして。彼女は振り向く。

しかし彼の姿はそこにはなかった


(神殿)

「うん!いいね!これ!掴んだ!!」

(ま、まさか。あのあやふやな説明で習得するとは・・・こやつ!!伸びる!!!)

「リンよ、やはりお主は我が見込んだ通りだ。」

「いやぁ〜はは。」

「確かお主は15の歳に剣術魔法学園とやらに通うのだろう?」


な、なぜそれを!?って3000年も生きてたら大体知ってるのかな?


「一応そのつもりだよ」

「ならば、15の歳までに我の3000年の魔法、全て叩き込んでやろう!!」


ふと気になった。なぜ古代さんがここまでしてくれるのかが・・・

「なんで古代さんはそこまでしてくれるの?」

「ふん。リン!お主を気に入ったというのもあるが・・・やはり我が暇だからというのが大きいな。

元より先代の古代龍がこの試練の間の担当だったのだがな・・・流石に歳を老い過ぎたために、まだ若い我が担当することになったのだ。」


定年退職ってやつか・・・

ドラゴン社会にもやっぱあるんだな


「まぁ、我も暇すぎて、たまに人に化けてテレポートで人間社会を見て回っているがな・・・人間社会は何より飯がうまくてなぁ!」

「え?人の姿になれるの!?」

「うむ、なれるぞ」

「ええと、見せてもらったりって?」


流石に身長差がありすぎて、首が!痛い!!!


「うむ、いいだろう」

その瞬間、古代さんの体が光に包まれ、その光は徐々に小さくなり、僕より少し大きいところで止まった


光が収まり、僕の目の前にいたのは・・・


「うわぁ・・・イケメンだぁ・・・」


1顔がいい男だった・・・

「なんだ?その嫌悪感が感じられる顔は?」

「いやぁ?なんでもないっすけどぉ?」


緑髪でいかにもパワー系な男。

歳は17くらいか?っていうか3000年生きてるんだからヨボヨボのお爺さんであってもいい気がするんだけど!!!


「やはり、同程度の視線に立つと会話もしやすいな。

うむ!次からはこの姿で教えることにしよう」


こうして、僕は、魔法道に新しく足を踏み入れたのだった

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