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プロローグその3〜初心者用ダンジョンに何かあるっていうのはお約束だよね〜

 5歳の春、僕は前世の記憶を取り戻し、乙女ゲーム。

「剣と魔法とロマンスと」の世界、またはそれに酷似した世界に転生した。


 そかで僕は魔力と出会い、魔力を極めようと決意した。そして2年の月日が流れた。


 久しぶりです。リン・アングレッシュ7歳です。

あれからいろいろな事がありました。

 魔力を使って遊んだり

 魔力を使って武器を作ったり

 魔力を使って服を作ったり

 魔力をなんちゃらかんちゃらしたり

とにかく魔力で色々していました。


「ぶっちゃけもう魔法いらないんじゃね?」

 とかも思いましたが母様が悲しそうな顔をしそうなのでそのうち頑張るつもりです。


 剣術の方も好調で父様からはこれなら王立学校にも受かると太鼓判を押されたくらいです。


 この世界の剣術は完全個人競技みたいなもので、自分の型を見つけられた人、そして極められた人が強くなれるといったスタンスだ。


 なので 〇〇流 とか 〇〇剣術 とかは無い。

しかし、どの型も『基本の型』が元となっており基本の型から派生するものである。

 

 そこで僕は基本の型を極めるようにしている。

 

 と、余談はここまでにしておいて、今僕はダンジョンと呼ばれる洞窟の前にいる。RPGでよくあるあれだ。

 ダンジョンの発生理由はよく分かっていないらしいが多分魔王が理由とのこと


「まぁ元々乙女ゲームの世界だし気にしたら負けだね」


 ちなみにこの世界には高等学校からしか学校がない。つまり、15歳までは親が先生みたいなものなのであるが、学校みたいに6時間ずっと教えるみたいなわけではないので結構暇なのである。


 僕くらいの歳の子はみんな友達と遊んで暮らしている。もちろん僕もたまに混ざって遊ぶが、僕は魔力を色々してた方が性に合ってるのだ。


 さてと、このダンジョンは7歳の僕でも入れるダンジョンなので、世間では初心者向けダンジョンと呼ばれている。ぼくはこのダンジョンの常連客だ。


もちろんダンジョンというだけあって命のやり取り。

油断はできない。


 流石に最初は両親と一緒に行ったが、3回目でやっと1人で行っていいと許しをもらえた


「母様達がいるとダンジョン攻略が本格的にピクニックになっちゃうからな〜」


 しかしやはり心配なのだろう。僕がダンジョンに行こうとしたら苦虫を噛み潰したような顔をして見送ってくれる。


 あまり心配はかけたくないが・・・僕はそれより


金が欲しい!! 


そう!ダンジョンにはもちろんモンスターも出る!


そしてそのモンスターからはドロップ品も出る!


 それを売れば結構なお金になるためやめられないのだ!

 なぜそんなにお金が欲しいのか?

 実はこの世界には魔道具というものがある。

 僕はその魔道具を買いたい!!しかし!7歳の僕には手を出せないほど高価なものなのだ。


 僕のお小遣いは月に500G

 1G=1円なのでつまり月に500円もらっているわけである。 しかし魔道具は安いものでも10万Gはする。


 魔道具とは魔力を流し込めばその道具によって違った特別な事が起こるもの。例えば透明になれたり、自動で考えた物を描いてくれたりと、とても面白くて便利な物なのである。

 是非欲しい!!!!


 なので僕はここで金儲けをするわけなのである。


 勿論最初は二足歩行のモンスターを倒すだなんて戸惑ったけど、それがこの世界の常識なら仕方ないよねってことで割り切ることにした。


「さてと〜今日は久しぶりに最深部まで行ってみようかな〜」


 ダンジョンは階層式になっており深く潜って行くほど魔物が強くなる。そのおかげで最深部にはたまにお宝が眠っていたりもする。

ちなみに帰還石と呼ばれる砕けばすぐに家に戻れる石を持っている為、深く潜っても帰りは楽々なのだ。


「お宝があればすぐに魔道具を買えるんだけどな〜」


そんな呑気なことを言っているとさんたいのゴブリンが現れた


「ゴブリンA B Cか・・・あんまりいいもの落とさないんだよね」


ゴブリA B C 「ゲヘヘヘヘ!!」


いきなりこちらに飛びかかってきた

乙女ゲームだとターン制バトルだけど

こちらではターンとか関係ないんだよな〜


「僕の新武器、魔剣リンちゃんソードを受けてみるがいい!!」


魔剣リンちゃんソード、魔力を強力に練り具現化させた剣。魔力の剣なので魔剣


僕的にはもう少しかっこいい名前をつけたかったが

母様がリンちゃんソードと名付け

候補も思い浮かばないので、リンちゃんソード(仮)とした。


もちろん魔力の剣なので何もないところから生み出せる。


前方から考えなしに飛びかかってきたゴブリンAに向かって剣を振り上げ 1匹討伐


右サイドから飛びかかって来たゴブリンBを蹴り飛ばし

素早く足を戻す

反対側から勢いよく来たゴブリンCを正拳突きし吹き飛ばす


「前々から思ってたけど、この世界に来てからなんか体を動かしやすいな、鍛錬の成果もあるかもしれないけど」

そう呟きながら、リンちゃんソードでゴブリンBを突き刺し討伐。

逃亡したゴブリンCに魔力を鋭く尖らせビームのように放つリンちゃんビームで貫き討伐する


「うん!やっぱり魔力は無限の可能性がある!」


ぼくは熱烈な魔力ファンになっていた。

この服だって魔力を練って作ってるし剣だって魔力の剣。

「魔力はいいよ〜、刃こぼれしても作り直せばいいし形も色々変えられる。使い終わったら僕の体に取り込めばいいしね!」


 この芸当は僕の腕のように太い魔力回路があってこそのもの、つまりあの地獄の苦しみを乗り越えてこそできる物なのだ。そもそも魔力回路を強制拡張するなんて誰もやらないわけで。


 そんなことを考えながら死体からドロップ品に早替わりしたゴブリンだったものに近づく


「この世界のモンスターは討伐した瞬間にドロップ品に変っちゃうから儚いよな〜」


そう言いながら僕はゴブリンがドロップした『綺麗な石』をしまう。


「しけてるな〜 この石300Gでしか売れないし、やっぱり目指すは深層だよな〜」


 そんなこんなで僕は深層へ向かう。

このダンジョンの深層と呼ばれるのは35階、最深部、つまり行き止まりは50階なのでそこそこ時間がかかるため行くことは少ないのだが、深層のモンスターのドロップ品は平均4000G。さらに初心者用ダンジョンなのでモンスターも僕が苦戦せず倒せるほどなので最高の狩場なのだ。


そして僕は見つけたモンスターを片っ端から狩りながら、最深部を目指して歩き出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜最深部〜


そんなこんなで最深部に到着した。


「ふい〜狩った狩った〜、これだけ集まったんだ!売れば合計30万Gは行くんじゃないかな〜これで僕が欲しかった100万Gの透明化の魔道具も貯金と合わせると買えそうだな!けど・・・流石に重い・・・今度、たくさん収納できるし重さも感じない魔道具のマジックバックを買うことにしよう・・・


 「それにしても、5回くらいここに来たけど

最深部だけモンスターがいないんだよな〜あと最深部だけ個室みたいになってるし、なんか祭壇あるし、明らかに人が作ったであろう装飾がある。さらに強い魔力の匂いがする。」


僕くらいの魔力ファンになると魔力の大きさを魔力の匂いの強さで判別できるのだ。


「なんか隠し要素があると思うんだけど、、、あるのはよくわからない祭壇だけ・・・一体何をどうすればいいんだ・・・ 」


「なんか祭壇にボタンでもないのかな〜」


僕は祭壇をくまなく探してみるが見当たらない


「ないよな〜」


「例えば祭壇に魔力を流してみるとか?」


僕は出来る限りの魔力を祭壇に流してみる


「まぁ流石にそんなわけないか、そろそろ遅いし帰るとしよう・・・」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ


「なんだなんだ!!!!」


僕が帰還石を取り出そうとした途端、地響きがして、僕が祭壇に流した魔力が部屋全体の装飾だと思ってた柱を通り紫色の光を灯す


「おぉお!!!すごい!なんか、なんかすごい!!」


『転送を開始します祭壇に乗ってください』


 そうアナウンスが流れる。

あの装飾のどこかにスピーカーでもあるのだろうか

それとも魔道具?凝ってるな〜

しかしだ、転送?どこへ?何を成しに転送されるんだろうか?


・・・まぁ考えても仕方ないよね!行くしかないでしょ〜面白そうだし!


 僕は祭壇に乗りワクワクしながら今か今かと転送の開始を待つ、罠かもしれない、後悔するかもしれない、しかし!僕のワクワクは誰にも止められないのだ!!!


 『転送、開始します。5、4、3、2、1』


 『転送!』


 そして僕は眩い光に包まれて最新部を去った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「我を眠りから覚ましたのは主か」


 声が聞こえる。しょぼしょぼする目をなんとか開き

前を見る。その先には・・・

 

 「我、古代の龍なり」


 龍がいました


「すご!ドラゴンだ!」


そういえば乙女ゲームのドラゴンは経験値が10だったな〜、まぁこの世界には経験値もレベルもないっぽいけど


 「ほう、我を見て腰を抜かさぬか。肝がすわっておるな。しかもまだ子供とは・・・しかしその奥にはとてつもない魔力が眠っておる。

やはりお主が試練を突破したもので間違いないらしいな」


「試練?」


なんぞそれ?


 「祭壇に魔力を流したであろう?あれが試練なのだ。そんじょそこらの人の子では祭壇は呼応しない。あの祭壇は極められた魔力、そして膨大な魔力量を流さねばならない。」


 「いや〜ははは、そんなに褒めても何もでませんって〜」


 「どれ、人の子よ 我と手合わせをしてみないか?」


 「手合わせか〜」

 このドラゴンさんからはものすごい魔力の匂いがする。それほどまでに練り上げられた魔力、それに闘気!是非とも手合わせしてみたい!


 「なぁに、命までは取らん。我も久方ぶりに体を動かしたくなったのだ」


 「そういうことなら是非とも!」


こうして僕の乙女ゲームライブは古代のドラゴンさんと手合わせをする急展開を迎えるのだった

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