プロローグその2〜魔力って無限の可能性があるよね〜
さて、僕は乙女ゲーム「剣と魔法とロマンスと」の世界にリン・アングレッシュとして転生したわけだが。
ゲーム本編でアングレッシュ家なんて聞いたことがない。故に僕が王立学校に行くとすれば。
そこら辺の顔も名前もつけられてない生徒、モブAとして過ごすことになる
必ずしも行くというわけではないがそこそこの貴族だし受験することにはなるだろう。
そこでは、乙女ゲームの主人公、アイリスさんと愉快な仲間達がラブロマンスを繰り広げるだろう。
必ずしもゲームの流れ通りに事が進むわけではないと思うがゲームの展開をメモっとくくらいはしておいていいだろう
やりこんでいない為うろ覚えではあるが。
レアアイテムの場所、バッドエンド条件、分岐点
主要キャラ、お得情報、その他諸々
覚えてる範囲で書いておくことにした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 完成!リンちゃん式秘蔵ノート
このタイトルを見れば両親も
『そういうお年頃なんだな』
で納得してくれるはず!!!
さて、次はやっぱりあれしかない!
「母様〜」
「ん〜なぁに〜?」
「魔法教えて〜」
「リンちゃんがママって呼んでくれたらいいよ〜」
「ママ〜」
「お勉強の準備よ!リンちゃん!」
よし!!!!!!
やはり魔法!
これを見逃さない手はないだろう!
魔法のためには狭も捨てられるのだ!
「さてと、リンちゃん?準備はいいかしら?」
「はーい!」
「まず魔法というのはね、魔力を変化させて使うのですよ〜」
「魔力?」
魔力!あるのか!魔力が!!
「魔力というのはね、空気中に、えーとつまり ほこりみたいなものです!」
その表現はどうなんだ!?母様!
「そのほこりを、体中にあるほこり専用の道?というのかしら?そこに流すことで体に魔力が流れるのです!その通路を『魔力回路』といって、魔力回路に魔力を流すことでその魔力を魔法に変換する準備が完了します。」
「準備?」
「そう、魔力を魔法にするには『詠唱』が必要なの、この詠唱は魔力を魔法にするために必要なのです。」
「なんで?」
「必要だからよ」
「なんで?」
「必要だからよ」
「なるほど!」
「いい子ね」
これ以上聞いてはいけないと僕は直感したのだ
「その詠唱が完了したらなんか、こう、バーって打ち出せるのよ」
「なるほど!!!」
魔力を・・・取り込むか・・・ んー、こんな、こんな感じか?手を前に出して開き、魔力〜って・・・
ん〜〜、お?なんか取り込めてる気がする
これが魔力を取り込む・・・感・・・覚・・・
か・・・ん
「いたぁぁぁあぁぁあい!!!!!」
「え!?リンちゃん!?取り込めちゃったの!?」
「いだい・・・ま、まるで五ヶ月曲げられず固まってた関節をいきなり折られるような!」
「り、リンちゃんその痛みしらないでしょ!!」
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「いたた・・・」
「今まで使ってなかった回路をいきなりこじ開けたんですもの、痛いに決まってるでしょ」
「まさか、魔法を使うにはこんな試練が必要になるだなんて」
「いきなりするから痛いのよ、手を出して」
「はい」
そういうと、母様は僕の手を優しく握った
「こうやって、少しずつ魔力を流すのそうすると痛みも感じないはずよ」
「なんだか体が温かい、これが、魔力」
力がみなぎる感覚、これが魔力か!
「はい!これで魔力回路が全部開いたはずよもう一度、取り込んでみて」
「わ、わかりました!」
先ほどのが少しトラウマだがそれ以上に僕は母様を信頼している、もう一度、僕は手を前に出し、魔力を感じてみる
またしても魔力を取り込む・・・感覚
今度は、痛くない
どちらかというとみなぎるような
「こ、これが魔力!!」
これには流石に興奮を隠せない!!
「次は魔力を具現化してみましょう
今、リンちゃんの中の魔力は水滴のような状態、
だから外に出すとすぐに消えて無くなってしまうの。
そこで『魔力を練る』ことで外に出しても消えないようにできるってことなの!!」
「すごいです!母様!!!それで?どのような感じで練ればいいんですか!!」
「えーっと、この感覚はどう伝えるのが正解なのかしら。パン生地を練る?とはちょっと違うし、えーと」
練る、練るか・・・粘土みたいに練ればいいのかな、まぁものは試しでなんとかなれ!
そうすると僕の手に魔力の粒が集まり、それは形をなして顕現した
「わぁ!なんかできた」
「あら!天才肌なのね!」
「感動!!!けど・・・小さい・・・」
「魔力回路を開けたばっかりだからね、今はリンちゃんの魔力の上限がその大きさなの、けど安心して!魔力回路は使うたびに大きく、頑丈になるの!だから毎日トレーニングしてるとおのずと大きくなるはずよ」
なるほど!日々の努力が重要なのはどこの世界も変わらないんだな
そんなことを考えながら僕は魔力を色んな形にして遊んでいた。
「おーい、リン、いるか〜?そろそろ剣術稽古始めるぞ〜」
「父様!!」
「あなた!見て見て!リンがね!リンが魔力をマスターしたの!!」
「またまた〜まさか5歳の子が魔力を扱えるようになるなんてそんなわけ えええぇぇえええ!」
「父様見て見て!これね、色んな形になって面白いの!」
「り、リン、本当に、本当なのか!?」
「今日から魔力を使い倒して魔力回路の幅を広げるんだ!」
「お、おい母さん!ま、魔力なんて!15歳で入学する高等学校の内容だろう!」
え!?そうなの!?!?
「でもリンちゃんがママって呼んでくれたし〜、別にいいかなって!」
「え?ママって呼ばれたの?羨ましい!!私もパパって呼ばれたい!!! じゃなくて!そもそも子供が、それも5歳が魔力なんて本当に!?」
「私とあなたの子供なんですもの、リンちゃんは天才なのよ」
「それもそうか!ハハハ」
いや、ハハハじゃないが?
「あとね、魔力っていうのは、魔力回路が全てなの、だから小さいうちに習得させておくのが1番いいのよ〜」
いや、しかし母様の言う通りだ!努力科目において早めに習得できるのは大きい
「でもひとつだけ約束があるの、いい?リンちゃん、その力は人を守るために使いなさい、人を傷つけたりしちゃいけません。あ!もちろん悪人は懲らしめてもいいわよ!約束できる?」
「うん!約束する!」
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ということで・・・
「ぎゃぁぁぁぁあああああ!!!!!!」
僕は地獄の苦しみに耐えて魔力回路の拡張を行なっている。
最初こそ努力科目だと思っていた魔力回路の拡張だが、魔力を自由に操れるようになった今、自分の魔力回路の内側から外へ押し出して強制的に拡張できるのではないかと考えた、そして実行した。
結果的には僕の思惑は成功した。
計50回以上気絶したが
その痛みに耐えて暇くらいの魔力回路が僕の腕くらい太くなった感覚がする
さらにどんなに早い魔力の流れにも耐えられるような強靭な魔力回路を作るために僕は
内側から押し出し、また外側からも力をかけた
そして12回の気絶と
針を全身に隙間なく刺されたような痛みとともに
鋼のような魔力回路の壁ができた
「こ、これで、これで最強に一歩・・・全身」
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「り、リンちゃん!あなた!一体どうやってそんな!」
これには流石の母様も驚きを隠せないようだ
それもそうだろう、僕の魔力回路の大きさはこの時既に母様を優に抜いていたのだから
「ガク・・・まさか、まだ5歳の息子に負けるなんて・・・」
「まぁそう気を落とすなよ母さん」
「やっぱり・・・やっぱりこの子は天才よ!!!」
「そっちなのかい!母さん!?」
かくして念願の魔力を手にした僕の乙女ゲームプロローグはもう少し続きそうだ




