元勇者4
今、俺にある問題が発生している…
クロイという町の門の前でリンが兵に捕まっているのだ
「こっちに来い!!魔物」
「離して下さい!!」
さっきからずっとこの調子だ……めんどくさいな
「リン!!そんな奴、無視して行くぞ。」
「はっはい!!ジンライ様」
俺のかけ声でリンは俺に近づき俺達は全て無視して行こうとした………だが
「待て!!魔物!!そしてお前も魔物の仲間だな!!お前ら2人は捕まえる!!」
やっぱり邪魔が入るわけですよ。どうしても。
兵達は俺達を囲みそれぞれ武器を構える
何もしてないのにこの仕打ち…うぜぇ…たまらなくうぜぇ……殺してやろうかと思うが後々めんどくさいのでやめる。だがうざい事にはかわらない……
「ラース」
俺はそう呟き周りを見る。すると周りにいた兵士は次々と倒れていった
前にも説明したかもしれないがラースはあらゆる魔眼を使える。今回は幻覚を見てもらった
「何をしたんですか?」
リンはそう聞いてくるが能力を使えばいいと思う
「解析を使えばいいだろ」
「ジンライ様に使うなど私には……」
「別にかまわん」
「はぁ」
やはり使いにくいのか困っていたがリンの目が青から赤に急に変わった。これが能力を使う状態らしい
「なっ!!」
リンの顔が青くなる
「結構、奥まで見たな。リン」
「あのぅ本当に勇者だったんですか?」
「元だけどな」
こういう顔を見ると笑ってしまう
「すごいです!!さすが私のご主人様です。」
「素直な奴だな。リンは…まぁそんな事は後でいいから宿に行くぞ」
「はい!!」
俺達は宿へゆっくり歩きながら向かっていく