57.おやつは適量?
お久しぶりの更新でござる〜(・_・;)
あ〜これから(もっと)忙しくなるシーズンな作者です…(;´∀`)
更新遅めですが楽しんでいただけますと幸いです。
ギルドへと向かうリアたんを見送ったルティアです。
地球の皆様お元気ですか?
ルゥたんは今……関所に入ってこようとしているアル中共が兵士達に棒のようなもので突かれて追い出される様を見ています。
「ほらほら、用もないのに入ってこない(ドカバシッ)」
「痛いっ! 暴力反対じゃ! 用ならあるぞ! ただそこの嬢ちゃんに酒があるかどうか……」
「はいはい、酒はないっスよ〜!」
バシッ
あ、アホニー! 今のいいところに入ったね!(笑) ナイスっ!
痛い痛いと言いながら去っていくドワーフ達。彼らは身体頑丈だからノー問題!
ルゥたんの身の上は取り敢えず安心かな?
「さてと……ルゥちゃんおひさッス!」
「オッスでしゅ」
トニーや他の兵士にも挨拶をして近くの椅子へと腰掛ける。
「俺達は仕事あるけど何かあったら声かけてくれ」
「俺はルゥちゃんとお話するっス!」
ゴォォォン!!
うん、キレイな拳骨入ったね(笑)
どこかで見た光景だよね!
仕事しようねトニー。
ズルズルと引きずられるトニーを見ながら、小腹が空いたので【無限収納】のリストをこっそり見る。
「(う〜ん、プリンにフィナンシェにチョコレートに……なんかまた増えてるなぁ)」
ウチの従業員は働きすぎなんだよね。
まあリアたんの食べる消費量が半端ないから別にいいんだけどさぁ……。
取り敢えず喉でも潤そうと水筒(ミスリル製)の紅茶を入れる。
うん、いい香り。
「ルゥちゃんソレなんッスか?」
「へ? ただの紅茶だけど?」
「「「紅茶ぁぁぁぁ!!??」」」
あ、うっかりしていた。
この世界では珈琲が普通に飲まれているから紅茶も普通かと思っていたら、リアたんに「紅茶はありますが貴重なんですよ。紅茶が好物な魔物が多くて結界の魔道具で畑を囲って栽培してますからものすごく高いのです」と言われたわ。
今までも何度かここで飲んでたのに気づかれなかったのにも驚いたけどね。
しかしトニーとその他の皆さん。戻ってくるの早いよ。
「うおおお! ルゥちゃん流石コビットっす! ウマイっすか?」
「うん? 好みは分かれると思うけどルゥは好きです。あ、トニー飲む?」
「マジっすかぁぁ!? ゴチなるっす!」
煩いトニーを黙らせるつもりで【無限収納】から新しいカップを取り出して注いで渡す。
取り敢えず砂糖もミルクもいらないみたいだからストレートで渡した。
グピグピと一気に飲むトニー。あ、熱くないの!?
「う……」
「う?」
「ウマイっすぅぅぅぅぅ!」
火傷しない上に一気に飲めるアナタが怖いわっ!
「いや〜コーヒーもいいっすが紅茶もウマイっすね! これクッキーとかにも合いそうっす!」
「お、いい点つくねトニー」
そんなチミにはこれをあげよう。
「クッキーっすか?」
「そ〜だよ! クッキーはクッキーでも紅茶クッキーです」
ゴレムさんお手製紅茶クッキー。今日のルゥたんのおやつです。
サクサクとした食感に紅茶の風味が効いた一品です―――ってもう食べてるし!!
「もぐもぐ……ルゥちゃん!」
「な、なんでしゅか……」
「おかわりっす!」
おっふ! リアたんの時と同じように目を輝かせるんじゃありませんよトニー!
「「「オマエ何自分だけ食べてんだよっ!!」」」
ほら〜フラグ立ったじゃないかぁ〜!! これはアレだよね? ルゥたん大量に貢ぐ案件だよねっ!?
「る、ルゥちゃん! よかったら俺も少し欲しいなぁ〜」
「おじさん疲れてるから甘いもの食べたい……」
「じゅるり……」
他の兵士からの圧が怖い! 1人に至っては最早言葉でなく涎のみだし!
「ルゥちゃんおかわり! おかわり下さいっす!!」
「「「俺らにも分けて下さいっ!!」」」
うん……目が怖いよおじたん達。
トニーは怖くないけどキラキラしてるし。リアたんとキャラ被るわっ!!
リアたんのがカワイイけどね。ヤローのキラキラなんかいらないでしゅ(笑)
仕方がないので器を借りてそこに紅茶クッキーを出すルゥなのでした。
結果―――少しでは足りなくて山盛りいっぱい出すことになるのでした。
しかしこれ……どう見ても適量じゃないよね!?
おやつは適量を守りましょう。
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次回更新予定は10月下旬か11月頭を予定してます〜m(_ _)m




