閑話:戦隊物と魔法少女
時間を遡り、ルティアたちがワタワタしている頃、別の場所での収穫祭風景ですw
テンションあげあげで書いてしまった(^_^;)
どうぞお楽しみ下さい!
さて時は遡り、収穫祭にてルティア達がクレープを焼いている頃、街の中央では彼女が監修した演劇が行われていた。
「はっはっは! 私は悪の王、『アクオー』であ〜る! この世界は我らアクジャーのものだ!」
「「「そうはさせない!」」」
「何者だっ!?」
「ボウケンレッド参上!」
「同じくボウケングリーン参上!」
「ボウケンブルーだ」
「「「我ら合わせてボウケンジャー!!」」」
キメポーズを決めると観客席からは子供達の歓声が起こる。
地球ではおなじみの戦隊シリーズ系である。因みに5人でないのは人不足のためである(笑)
「おのれ! 毎回邪魔しおってボウケンジャーめっ!」
「今日こそは決着をつけるぞアクオー!!」
「ふん。やってしまえ手下のザッコー共よ!」
「「「ザッコー!!」」」
これまたご存知の黒い雑魚(笑)がボウケンジャー達を襲う。
「くそ! 数が多いぞ! どうするレッド!?」
「やるんだ! 俺達は正義溢れるボウケンジャーなのだから!」
「さぁ! 会場のみんな! 大きな声でボウケンジャーを応援してあげてね。みんなの応援でボウケンジャーがパワーアップするよ!」
進行係のお姉さんが会場の子供達に呼びかける。
「が、がんばれボウケンジャー!」
「やっちゃえボウケンジャー!」
「ほら、キミも応援しろよ!」
「え!?」
驚いた顔をしているのは平民のとある少年である。声をかけてきたのがどうみても貴族の少年だったからだ。収穫祭は身分を笠に着てはいけないのが基本的なルールなのだ。よって席も庶民と貴族ごちゃまぜである。
但し警護や護衛などはきっちりしている。
「ほら! 早く!」
「ま、負けるなボウケンジャー!!」
「そうそう! その調子だ! 僕も応援しよっ!! 頑張れボウケンジャー!」
辺りでは他の貴族の子供も平民の子供も仲良く応援をしている。
ヲタクに国境―――いや身分は関係ないのだ(笑)
「みんな声援ありがとう! くらえっ! レッドスーパーキック!」
「「「ザッコぉぉぉぉ!」」」
「おおっと! レッドのキックが決まったぁ〜! もっと声援を送ると助っ人が来るよ!」
「ねえ、そこの貴女。お兄様は楽しそうだけど、この舞台って殿方向きよね?」
「え?(うわぁ〜貴族のお嬢様だぁ!)あ、うん、そうだね面白いけど男の子向きかなぁ」
「そうですわよねぇ」
ある少女は貴族のお嬢様に声をかけられて焦っていた。
「まぁ面白いですからいいけど……」
「あ、あの! 応援したら助っ人くるらしいから応援したらいいと思うよ!」
2人の少女が話していると舞台に女性の声が響き渡った。
「ボウケンジャーだらしないですわよ! もっと気合を入れなさい!」
「き、キサマはっ!?」
キラリと舞台に明かりが落ち―――
「月の魔力を身に着けて、邪悪なるものを殲滅! 魔法少女”マジカルカグヤ”!! 華麗に見参ですわ!」
「「「マジカルカグヤ! 来てくれたのか!!」」」
ここで魔法少女の登場である。
和風に近い丈が短い衣装を身に着け、手には扇。何故かステッキではない(笑)
「ちょ! なんですのあの方!? スカートの丈が短いですわよ!」
「でもカワイイ服だね! いいなぁ」
「ま、まあカワイイですけど!」
そのうち舞台は佳境を迎える。
「ぐはぁぁ! おのれぇ! ボウケンジャーとマジカルカグヤめっ!」
「「「これで終わりだアクオー! ”ボウケンジャートライアングルアタック!!”」」」
「月に代わって殲滅よ! くらいなさい”マジカルスターライト”!!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「こうしてアクジャーの王であるアクオーはボウケンジャーとマジカルカグヤの手によって倒されたのでした」
終わった後、観客席では子供達の歓声と拍手が響き渡るのだった。
◇◇◇◇◇
「面白かった! 食事もとても美味しいですし! 母上、来年もまた来たいです!」
「あらあら。じゃあ来年はお父様も一緒に来れるといいわね」
翌年、この貴族少年の父が息子より戦隊物にハマることになる(笑)
「わあ! マジカルカグヤの扇とか売ってる!!」
「なんですって! 行きますわよ!」
「え? あの、私はお金あんまりないから……」
「何言ってますの! 私がプレゼントしますわ! あ、施しではありませんわよ。私達はマジカルカグヤの同志なのですからお揃いを持つべきですわ!」
「っ! うん!」
「今日から魔法の練習頑張りますわよ! 貴女も平民ですが魔力はそこそこありそうですわね。2人で目指しますわよマジカルカグヤを!」
「うん!」
「「((あの練習嫌いのお嬢様が!))お嬢様が成長したぁ!!??」」
感激するお供の侍女達だが、このお嬢様と平民少女は文通で友情を育み、数年後に2人して魔法使いとしての才能を開花させることになる。
「うおおお! ボウケンジャーのベルト売ってる! う、ギリ買えるけどでもこれ買うと小遣いがぁ!」
「そこのキミ!」
「うおっ!? 隣に座っていたお坊っちゃんじゃん! どした?」
「キミと僕は今日からボウケンジャーだ!」
「はいぃ〜!?」
少年は手渡されたベルトに驚く。
「おい! 貴族の施しならいらないぞ!」
「何をいうんだレッド!」
「はい?(オレ”レッド”違うし!)」
「僕達はボウケンジャーの仲間じゃないか!」
ポンッ
「キミ悪いけど受け取ってあげて」
「坊っちゃまドハマリしたみたいでさ……俺ら護衛じゃ止められないんだよ」
「え? え?」
「アディオス! 我が友よ! また会おう!!」
護衛らしき大人に手を置かれながら少年はあんぐりと口を開けたまま貴族少年を見送ることになる。
長い年月の後に貴族少年だった彼の領地の冒険ギルドのギルドマスターとなった平民少年は領主となった彼と再会した後、協力して領地の魔物被害は激減することになる。
「メイガン様、グッズの売れ行きが凄いです!」
「ルゥさんが作ったこの”ヲタクグッズ”なるものは凄いですね。クズ魔石を利用してベルトやら、魔法扇やらと、光るだけですが子供にはお宝ですからね」
「価格もそんなに高くないですしね!」
「なんか一部ですごいストーリーのフラグが立った気がするんですが……」
「「「気のせいだよ」」」
こうしてフロンティアの収穫祭の舞台は無事に成功を収めたのだった。
読者の皆様へ。
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作者のモチベーションがあがり作品更新へと繋がりますので(笑)




