17.少女の隠された能力と癒やし草とヒールベリー
ありがとうございます!(*'▽')キラキラ~
評価人数が10人超えた! 記念に今日はもう1話アップします!
どうぞ楽しんでください!
「ふふふ〜ん♪」
鼻歌を歌いながら《清潔》で家を掃除しているリアたん。「掃除させて下さい!」と言うから掃除をお願いしたんだけど、魔法を使えるのが余程嬉しいのだろう。嬉しそうに魔法で掃除している。
お説教は長かったけど! 長かったけど! 【全状態異常無効】を持っているから足は痺れなかったけど、精神的に何かが疲労しました……。
さて、今日はリアたんが「ルティアさんは錬金術も出来るのですよね? ポーションとかも作れるのですか?」と、それはそれはステキなエンジェルスマイルで質問してきました! カワイイ! 天使降臨っ!
はぁ~同居人がプリティでキュア過ぎて辛い……いや辛くない! 萌えバンザイ!!
「―――という訳で今日はポーションを作りたいと思います! パチパチパチ~」
「はい! 宜しくお願いします!」
「ところでリアたんは作り方とか知ってるの?」
「学園での実習でありましたし、私の家では”癒やし草”の栽培に成功しておりまして、知識はあります」
”癒やし草”とはポーションなどの回復薬や傷薬に必須な薬草で、森などに行けば採取可能なものです。ですがこの世界、何故か薬草系は栽培がうまくいかないらしく、冒険者や採取収集家などに依頼してるらしい。ルゥたんは余裕で【空間農園】でゴレムさん達が栽培しておりますが(笑)
「ほへ〜。リアたん家スゴイね!」
「いえいえ、たまたま上手くいったのですよ」
リアさんは”たまたま”と言うが実は違う。
彼女のステータスを視た時に知ってしまったのだ。何故王家のアホの父親がリアたんパパに圧力を掛けてまで婚約者にしたのか? ”魔力なし”の彼女を何故欲したのか? そう―――王家はリアたんを縛り付ける気だったのだ。リアたんは―――
<祝福>【豊穣】・・・女神の祝福の1つ。本人の意志に関係なく常時発動。普段は隠されており上位鑑定でないと発見出来ない。これを持つ者がいると農作物は”祝福”を受け、収穫量や栽培成功確率が大幅に上がる。また農作物が災害などからも守られる。但し範囲は個人差があり、住む街や村などに限定される。
ルゥたんは加護持ちだけどリアたんは祝福持ちでした! 彼女の場合、住んでいた”国”全体を祝福していた! 範囲広っ!
この【豊穣】があれば農作物が枯れたり、自然災害(この世界、自然豊富で食料いっぱいあるけど魔物被害がスゴイらしい……)の心配なし!
念の為【万能鑑定】でリアたんの元故郷を【検索】したら、他国ですら結構被害出ているし、時にはヒドイ年もあったのに、ストゥーピド王国ではリアたんが産まれてからは一切被害なし! しかも【豊穣】の効果もだけど、リアたんが努力して彼女の実家の領地では初の”癒やし草”の栽培に成功して、今では国の特産品になっている。
「(うわぁ〜あのアホ国、リアたんいなくなって今後落ちぶれるの間違いなしじゃん! ざまぁ!)」
「ルティアさん?」
「ああ、ゴメン、ゴメン」
リアたんを殺そうとした国などどうでもいっか。ポーション作りだ!
「えーと、まずは材料に癒やし草に―――を用意して、後はコレ。ヒールベリー」
「え?」
「うん?」
「いえ……最後以外は材料が同じなのですがヒールベリーだけが違いまして。癒やし草の量も少ないですし」
「ヒールベリー使うやろ?」
「使いませんよね?」
あれ? あれれ? あれあれ〜? おっかしいな〜?
もしかしてまたやっちゃう案件か!? いや、まだ分からないもん!(多分……)
ヒールベリーとはポーションほどではないけど回復効果があるブルーベリーみたいなやつです。緊急時とか、おやつに食べられているそうです。これも何故か採取になるらしいけど、癒し草に比べると比較的手に入りやすい。
「もしかしてレシピが違うのかなぁ?」
「ルティアさん、作ってみてもらえます?」
「ほーい!」
いつもならパッパッとスキルで瞬間作成しちゃいますが今日は普通に作ろう。
『(主人ノフツウハ、フツウジャナイ。イイカゲン、ジガクシマショウ)』
ゴレムさん煩いよ。チミはそこで棚の整理でもしてなさい。
突っ込むゴレムさんを放置して、細かく切り刻んだ薬草をすり鉢で擦る。この時、ヒールベリーはまだ入れない。ドロドロになったらここでヒールベリーの実と刻んだ葉を擦る。大事なのはヒールベリーの葉を入れ忘れないこと。
「葉っぱも入れるんですね?」
「そそ。葉は大事よ。でもたくさんはダメ。ほんの少しだけ入れるの」
そしてこれを水と混ぜて熱する。後は濾して冷ましたら完成。(時短の為、今回は魔法で冷ましました)
「大事なのはヒールベリーの実と葉は最後に擦ること。後は癒やし草を入れ過ぎないことかな?」
「やはり私の知っているレシピと違いましたね。ほぼ一緒なんですが、私の知っているレシピではヒールベリーは入れませんし、癒やし草はもっと大量に使います」
「それかぁ」
こっそり【検索】してみたらリアたんのいうレシピがこの世界では通常で、ルゥたんのレシピの方が効果が高いと分かった。効果の違いだから”やらかし”じゃないよね?
「えとね、こっちのが効果が高いの。癒やし草を少量にしてヒールベリーを混ぜることで相乗効果が起こって回復量が上がるのよ」
「それ、薬師の方々が知ったら革命ですね。」
ヒールベリーは回復効果があるがほんの少しで、おやつまたは甘味扱いのようだ。
「癒やし草が少しでいいという事は、その分大量にポーション作れますから。ヒールベリーに関しても比較的手に入りやすいものですし」
「あれ? 今日はお説教がないだ……とっ!?」
「ルティアさん……私はしたくてお説教してるのではないですよ!……今回はまぁ……」
よかった! 今回のコレはセーフだった!
安心して瓶に詰めたポーションを【無限収納】へとしまう。
「このレシピを”ギルド”に登録したら多くの人が助かりますね」
ギルドだとっ!? あるのかギルド! おおぉ、興奮するなぁ! 異世界っぽい!
でも引き籠もりしたいからパス。リアたん以外の”人”まだ怖いもん。
そんな私の心情を知るはずもなく、まさかリアたんが―――
”自分とルゥたんのお出かけ”を計画しているとは思ってもみなかったのだ。
いつも読んでくれてありがとうございます!(/・ω・)/バンザイw
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モチベあげてがんばりマッスル!(笑)




