13.お風呂上がりはコレですね
評価人数は変わらずですがブクマが増えてる・・・だとっ!?
ありがと〜ございますです(≧▽≦)w
今回はのんびり話?です
『ギャアァァァァァァ〜〜〜〜!!』
今日も魔物の悲鳴が響いております。死境は恐ろしい場所ですね! いくら”結界”が張ってあっても怖いものは怖いのです。最近は庭なら結界内なので少しだけ慣れましたけど。
ルティアさんの結界は結界でも、死境と【魔法の家】に使用しているのは”反射結界”といってカウンター機能付きらしいです。
「え? やられたらやり返すのが当たり前やろ? ホントは百倍返しがよかったんだけど、10倍までは自在にカウンターつけれるようになってた(”百は駄目ですっ!”て女神様が言うから、”じゃあ10分の1だし、10倍までいいからつけて♪”てジョーダンで頼んだらついてた……)」
うん……なんといいますか何か間がありましたね……。家に張っている結界の方には、結界を破ろうと攻撃して死亡した魔物を自動収納(な上に解体機能付き)、辺りの洗浄と浄化機能も付与したとの事。無茶苦茶ですね!
先程の悲鳴も”反射結界”により死亡したオークとゴブリンの群れです。
「アイツら爺さんいなくなってから、ここのナワバリが欲しいらしくて、ルゥたんにケンカ吹っ掛けてくるんだよね〜。まぁ”反射結界”で美味しいお肉と素材になってますが。オークはお肉サイコー! ゴブリンは素材はイマイチだけど魔石がうまうま〜!」
オークって美味しいですよね……特に高ランクのものほど……コホン。魔石とは高ランクの魔物ですとほぼ体内に持っている魔力が籠もった石です。魔道具など様々なことに使える便利なものですが大きさや魔力純度で値段が変わります。
そんな私は今日も魔物の悲鳴を聞きながら、ルティアさんが作ってくれた”トレーニングルーム”とやらで運動しておりました。汗だくです。”えあろばいく”?というもので足がガクガクです。
え? 何故そんなに運動してるかと?
あの、その、ほ、ほ、ほら運動は大事ですし。……ごめんなさい、正直に申します。少し太りました。それもこれも―――
ここで暮らす様になってから食事が美味しすぎるのですっ!!
そう! 食事が(特にスイーツがっ!)美味しすぎて少々食べすぎてしまいまして……ほんの少し、ほんの少しだけ腰回りが……ごほんごほん。そんな訳で運動は日課となっております。
「リアた〜ん、運動終わったからお風呂行こ〜」
一緒に運動していたルティアさんが声をかけてきました。ちなみに彼女は太っていません。何故っ!?
「え? 体質(てか前世持病もちだったから「健康で病気しない身体お~くれ♪ あと出来れば太らなければなおヨシ!」言ったら【全状態異常無効】と太らない身体くれました!)だから?」
くうぅぅぅ! 羨ましいです! 私もそんな体質なら―――コホン。お風呂行きましょうかね……。
「ふぅ~いい湯だね。湯舟サイコー!」
「そうですね。気持ちがいいです」
「リアたんも1人で出来るようになったしね」
「うう~! もう1人で体も髪も洗えますよ!」
貴族令嬢だった私は使用人にしてもらっていたことを1人で出来るようにルティアさんに教わり、最近は何とか出来るようになりました。2人でのんびり湯舟に使い雑談を楽しみます。広い浴槽なので2人で入っても余裕です。この家は【魔法の家】とだけあり色々と多機能でしてお風呂もその1つです。ルティアさんが命令すると色々な改装が出来るのです! 今日は岩風呂というものでヒールベリーを使った入浴剤なるものが入っております。これは疲労回復や傷などに良いほか、お肌もツルツルにする成分が入っているそうです。こちらはルティアさんがゴレムさん達と研究して作ったそうです。貴族の奥様方やご令嬢、いえ世間の女性達が知りましたら誰もが欲しがりますね。女性の美に対する欲は恐ろしいのです。
浴槽から上がり着替え終えた私達は椅子に腰かけて涼んでおりました。
「リアた~ん、今日はどれ飲むぅ?」
待っておりました! お風呂上りのお楽しみの時間です! 初めて飲んだ時は驚きましたが今ではお風呂上がりの楽しみとなっています。
「ううっ、悩みますね……決めました! 今日は”フルーツ牛乳”でお願いします!」
「ほぉい」
いつものように彼女がパチリと指を鳴らすと目の前にはお楽しみのあれが!
「「いただきます」」
よく冷えたそれを二人して腰に手を当ててゴクゴクと飲み干します。お風呂上りはこうして飲むとよいとルティアさんが教えてくれました。
「ぷはぁ~冷えたこの一杯がウマイんだよねぇ♪」
「牛乳は山羊乳よりあっさりしてますよね」
「飲みやすいからね~。栄養は山羊乳のがいいんだよ」
「そうなんですね。この色々な味つけをした牛乳も好きですよ」
「うふふ。リアたん甘いのスキだもんね」
お風呂上がりの一杯。本当はお代わりしたいのですが「お腹こわすからダメ」と言われました。
私はお風呂上がりのこの時間が好きです。まったりとルティアさんと他愛のない話をする。そんな時間が愛おしいのです。
死境は恐ろしい場所です。
今日も魔物の雄たけびが聞こえます。
そんな中、今日も美味しくお風呂上がりの牛乳を頂くのでした。
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作者のモチベが上がります(笑)