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11.胃袋を掴まれています

ポチリと評価ありがとうございます!評価7人・・・(;´∀`)うん、2人増えてる(笑)

目指せ10人!!←目標低い作者(;・∀・)

 皆様こんにちは。ロゼリア……でなく、リアです。

 あれから一週間ほど経過しましたが私はすこぶる元気に過ごしております。ルティアさんに「もっと砕けた感じでお話ししようぜぃ!」と言われ目下練習中です。


 さて、死境という危険な場所ではありますが、ここはルティアさん曰く「【魔法の家(マジックハウス)】は元々防犯機能満載だし、死境も【防犯(セキュリティ)】の1つの”結界(バリア)”で完全封鎖だから安心だよ〜」との事。

 結界は大変高度な魔法なのですがルティアさんは「あ〜魔法じゃないよ【異能(ギフト)】だよ」とか。ルティアさんの能力にはもう驚きを通り越してすっかり慣れ―――と申しますか、なんというか……。


 そんなこんなで今日も庭でルティアさんとお茶の時間となりました。


『・・・・・・・・・』

「あら、ありがとうございます”ゴレム”さん」


 紅茶を入れてくれたのはルティアさんが生成した人型(ヒューマ)ゴーレムです! 初めて見た時は驚きましたよ!

 人型(ヒューマ)ゴーレムは《ゴーレム生成》魔法の1つで戦闘力はありませんが簡単なお手伝い、例えば荷物をあちらからこちらに運ぶなど簡単な指示しか出来ないゴーレムです。実用性があまりないとのことで使用する方は殆どいません。魔力もかなり使いますから使い手もあまりいませんね。

 ですがルティアさんの”ゴレム”さん(「ヒューマゴーレムって言い方カワイクない! ゴレムさんだもん! ゴレムさんだもん! リアたんもそう呼んであげて!」と駄々をこねてました)は性能が違います!

 戦闘力は確かにありませんし、のっぺらぼうで言葉も離せませんが、生成者であるルティアさんとは念話で意思疎通は勿論のこと、私とも身振り手振りでありますが可能です。しかもルティアさんほどではありませんが彼女の能力の一部(職人マイスタークラスらしいです……)を使えるそうです!

 ゴレムさんがキッチンで料理しているのを見た時は大変驚いたものです。


『・・・・・・・・・』

「そういえばルティアさんは?」


 ゴレムさんは身振り手振りで伝えようとしております。うーん……これはあれですね!? 今日のおやつはルティアさんお手製ですね!?


 コクコクコク


 頷くゴレムさんを見て自分の予想は正しかったようです。

 実は一緒に暮らすようになって驚いたのはこの家は王宮などよりも優れた性能をもつ家だったということ。

 特にトイレとお風呂は素晴らしかったです!

 そして何より食事が美味しすぎる! なんですかあれ!? ”からあげ”という料理に至っては……(思い出しては涎が……)コホン、失礼。


 また一緒に暮らし始めて分かったのですが、ルティアさんは基本面倒くさがりでした―――ええ、あれほどの能力があるのに「あ〜ご飯食べたいけど作るのメンドくさ〜い、ゴレムさんよろ〜」と言って殆どゴレムさんが作るんですよね。美味しいですがルティアさんが作った方がさらに美味しく―――コホンっ。

 そんな彼女も時々は「あー! あまいのたべたいぃぃぃ!」とキッチンに突撃しては甘味―――ルティアさんは”スイーツ”と呼んでいる甘味を作って下さるのですが―――


 ナンデスカアレハッ!?


 スイーツ……それは甘美なる魅惑の食べ物。

 スイーツ……それは至高の宝石にも優る極上な甘味。

 スイーツ……それは食べただけで天にも昇る気持ちです!


 基本、私の知っている甘味といえば砂糖漬けの果物とか蜂蜜(は高価なので貴族が主)です。貴族でも茶会で蜂蜜漬けやお茶菓子は出ますがボソボソした焼き菓子です。ルティアさんに話すと「え?”(異世界)あるある香辛料と砂糖が普及してない”でなく、(この世界では)普及してるし一般ピープルが手を出せる、少し高めですが買える価格なのに、ナゼにご飯美味しくないの!? しかもスイーツないなんてサイアクやん!」と叫んでましたね。

 そうして出されたのはクッキーでした。え? 何これ? 私が今まで食べていたものは何だったのでしょうか?


「あれじゃね? 卵と牛乳じゃない? まあ、なくても出来るレシピもあるけど。後は作り方?」


 卵もですが牛乳……牛系の魔物がドロップする乳ですね。貴重なものですが……「え? なに言ってるの? 牛乳も牛をモチのロン畜さ……」はい、もう言わなくても分かりましたから。

 そんな訳で今ではお茶の時間(ルティアさん曰く「おやつの時間だぁ♪」)は楽しみな時間なのです。


「(これってファニーが言っていた『胃袋を掴まれる』というものですかね?)」


 あ、”ファニー”というのは私付きのメイドの子です。元気にしてますでしょうか……。



 気がつくとルティアさんがテクテクとやって来ました。


「おまたせ〜」

「待ってました! 今日のスイーツは何ですか!?(待ってませんよ、今日は庭でお茶をするのにいい天気ですね)」

「……リアたんや……ホンネとタテマエが逆でござる〜」

「はい?」

「うおっ!? まさかの無自覚! でもそれもカワイイ! 萌えポイントアップぅぅぅ!」


 でましたね……ルティアさんの謎の発作『もえもえ病』(ゴレムさんが文字で教えてくれましたが内容はヒミツとの事)。何が燃えているのか未だに分かりませんが彼女の中では生きる活力の1つらしいです。気合を燃やしているのでしょうか?


『ポンっ(手を肩にのせて)ふるふるふる(首を横に振るゴレム)』

「えと、ゴレムさん? 何故ルティアさんの方を見てそんなに残念な感じを漂わせているのですか?」

『・・・・・・(顔ごと余所を向く)』

「ゴレムさん?」

「ちっ! 何が『主人(マスター)ハ、スデニ手遅レ』やねん! 萌えは大事なんだぞ!(ボソッ)」


 どうやら何か言われたようですがよく聞こえませんでしたね。


「後で覚えてろよゴレムさん……さてと、おやつにしよっか」

「はいっ!」


 ルティアさんがパチンっと指を鳴らすと目の前にお皿に乗ったふわふわしたものが現れました。


「ルティアさんこれは?」

「今日はホイップ増し増しでハチミツのシンプルパンケーキ(てかホットケーキ)です!」


 これは美味しそうです! 早速頂きましょう!


「「いただきます!」」


 ルティアさんに教わった食事前の挨拶をしてから早速ナイフを入れました。


「(うわぁ、ふわふわですね)では……モグモグ……」

「うん! 上手にできましたぁ! うまうまもぐもぐ……バターとハチミツだけでもよかったけど、ホイップ増し増しも追加して正解! うまうま〜! 今度はフルーツのソースでも―――」

「・・・・・・」

「あれ? リアたん?」

「・・・・・・スッ(無言でお皿を差し出す)」

「っ!? え? もう食べたの!? てか、おかわりですか!」


 ルティアさん……貴女は私(正しくは胃)をこれ以上掴んでどうする気ですか!!

 こんなに美味しいものはお代わりです! 淑女らしくないでしょうか今の私は平民です! 気にしません!


「いや……あのさ……」

「駄目……ですか?」

「(うおおおお! 上目遣いはヤメなさい! 萌え死ぬぅぅぅ!)だ、ダメでしゅ……」

「ええっ!?」

「あのね……夕飯もあるし食べすぎは身体によくないです。それに”おいしいはジャスティス”だけど―――」





「同時に”おいしい(特にスイーツ)は基本太る”よ?」





 この日、死境には私の絶叫が木霊するのでした。








リアは貴族から開放されて色々とハッチャけてます(笑)

美味しいは正義! だけど美味しいは高カロリー(が多い)!

その結果脂肪となるのだぁ〜(´∀`*)ウフフ

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