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4話 イジメ

始はいつもなら気にしないが今は心にゆとりがあるし

子供の好奇心もあるので とりあえず教室に行ってみる事にした


放課後の教室は窓から日の光が差し込み 教室全体が黄金色になっていて

とても奇麗だった


ハジメはまずは様子見で教室の中をこっそり見た

そして見た物は


 イジメ であった


まぁ始も少し予想はしていたがクラスの男子4人が男子一人にちょっかいを出して

イジメをしていた 別に命に別状があるとか

そんな大きい物ではなく 肩を押されて壁にぶつけられたり

頭を叩かれたり 罵声を浴びせていると言ったそんな所である


しかし、最近のイジメと言うのは陰湿で 

目立たず そして心に刺さる

そんなイジメが多いのである

今回も例に漏れず 表立った傷やアザ等は付かず

頭はたんこぶが出来ても 特に目立たない

そして悪口はその場にいない場合証明のしようがない

特にクラスで立場の低い子が言っても、

相手にして貰えない場合が多い


始は今、心に余裕とゆとりがある 

正義のヒーローと言う程でもないが

始は普段から人の笑顔が好きなので

当然そんなに心身穏やかでは無かった


ただここで下手に庇いに行った所で今度は始も一緒にイジメられるだけである

と普通ならこう思う


だがしかし 今の始には神様が付いている!

だから助けよう! 


と思ったが始もまだ一つも願いが叶っている訳でもないし

昨日のが 本当に只の夢で何もなかった場合、ただただ自分がイジメの対象になり

明日からの生活が辛いものとなる

こういった場合子供が取る行動は当然


見なかった事にする


これである 始も心身穏やかでは無かったが

背に腹は変えられない

とりあえず今日の所は教室の扉をそっと閉め見なかった事にし

家に帰ったのであった


当然家でゲームをしていても その事は心の突っかかりになり

気になってゲームが捗らないのは言うまでもない

心にゆとりを持っていて余裕があったからこそ

その気持ちは余計に始の気持ちを揺するのであった


そして夕食後始は考えた


今日もし願い事が一つ叶うなら何を叶えるか?

と言う疑問

別に始自身、今すぐに家庭環境等で困っている事を解決したい事等は無かった

そこへ声が掛けられた


「お兄ちゃん 今日元気ないね どうしたの?」


始には2歳下の妹がいる 名前は

二式 明香里 (ニシキ アカリ)

明香里は基本的にはお兄ちゃん思いで

あまり明香里と喧嘩した事は無い 仲の良い兄弟である


児童館や学童等には通っていなかったので

始は家にいる時は、基本的に明香里の面倒を見ながら過ごしている

「なんでもない 気にしなくて良いよ」

始でも明香里に相談した所で解決しない事くらいわかる

心配そうに見ていた明香里だったが そのうちほかの事を始めた


明香里の言葉で中断してしまったが

今日の夜の願い事について再度考える始であった・・


始は基本的に夜更かしでいつもなら寝る時間もそんな早くは無いが

ご飯を食べた後 お風呂に入り 

さっさとベッドに入って寝た


いつもなら寝るように言わないと寝ない始がさっさと寝るのを見て

両親も少し変だな?とは思ったが子供なんて気まぐれである

すぐにほかの事を始めた


一方始はと言うとまだ今日の夜の願い事が決まっていないのであった

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