3話 新たな人生
生まれ変わった名前は 二式 始 (ニシキハジメ)
12歳で まぁ良くも悪くも普通の小学6年
ガキであった
学校ではお調子物で自分のバカで人を笑わせるのが好きな性格
運動能力はかなりある方で 50メートル走はクラスで2番目
勉強は 算数が得意で 社会が苦手の普通の理系脳で
小学校のうちは満点三昧の 頭うちばかりなので
勉学の方の成績は 5段階評価の3とか4がまばら
体育は5とか その程度の普通の能力である
始の両親は共働きでそこそこ稼ぎがあり
そんなに不自由なく生活が出来ている
但しお小遣いは極端に低い・・・・・躾の一環である
今日もいつものように放課後校庭で遊び、放課後は友達の家でゲームをして
夜になると親が帰ってきて 始は寝かされるのであった
その夜、夢の中で
神様が現れた
神様から大雑把に
なんか人生歩み直して
夢の中で願いが なんでも1つ叶う と言う
そして前世の俺はその願いを色々と考えた結果
保留にして その効力が今発揮し
現在に至ると 軽く説明された
そして
「何か叶えたい願いはありますか?」
と問われたのが今
この魔力は小学6年生にはあまりにも多き過ぎた
始の前世は色々考えたが知ったこっちゃない
その頃の頭では 願いを増やす
と言うズルい願いは思いついていなかったが 前世の説明
の時に神様がしれっと その願いを叶えようとしていた
と説明を受けていたので
とりあえず始は 願いを増やす と言う安パイな願いを叶えて貰おうと思った
(じゃー叶う願い事を無限にして下さい)
と頼んだ
神様は少し呆れた顔だったが 始の願い自体を叶えてくれた
しかし 追加説明で 叶えられる願いは1日1つまで
明日また寝て夢を見ている時までに願い事を考えておいてね
と言われた
朝目覚めた
当たり前だが昨日は願いを増やす事が願いだったので
別に自分自身変わった事は何もない
だがしかし 今日の夜になればなんでも一つ願いが叶う!
明日も明後日もその次の日も次の日も!!!
とりあえず子供が凄い事を発見したら最初にする事は・・・
親への報告である
昨日夢の中で神様に会ったこと なんでも願いを叶えて貰える事
そして何個でも願いを叶えて貰える事
小学6年といえどガキである 当然にっこり笑って流されてしまった
始は主張を信じて貰えない事でイラっとはしていたが
さすがにそれで親に悪意を抱く程ではなかった
とりあえず何事も無く学校へ登校し
いつものように授業を受けるの始であったが
いつもとは少し違う気がした
なぜなら始は今、帰ってから寝ればなんでも願いを叶えられる!
それは始自身の視野を広くし 周りを寛容に見られる
いわゆる 余裕 と言う物があった
自分自身気づいておらず、そこら辺を特に意識している訳ではないが・・・
そして何事も無く昼休み給食を食べ 午後の授業を受け
放課後に入るのであった
始は願いが叶うと言う事を親以外には言う気は無かった
なぜなら
自分だけのヒミツ!(親は除く) これは子供にとっては非常に魅力であり
ほかの子供との差になる
そして いつも通り放課後校庭で遊んでいると
いつのなら気が付かないが 余裕を持っている為に気づいた
教室の窓からクラスの男の子4人の姿見える事を・・・