8、宿とマイルーム
投稿環境が悪いので更新に時間がかかります。
査定に時間がかかったのは飛竜を私が本当にあの野営地で倒したのかという事を確認するためだったようだ。
飛竜の魔力の残滓を魔道具で確認してきたらしい。査定に出した飛竜があの野営地で討伐されたことがしっかりと確認できたという。
竜種を含む危険な何種かの魔物に関しては領内で討伐を行った時には討伐依頼の有無にかかわらず討伐報奨金が出るらしい。
これはハンターギルドでのクエスト受託と関係なくという事らしい。
なおハンターギルドの常時討伐クエストは買取金しか出ないらしい。ハンターギルドにあまり縛られない上級ハンターは商業ギルドにも登録しており商業ギルドで買い取ってもらうらしい。
中級や初級のハンターは実績も必要なのでどうしてもハンターギルドで買い取りとなるらしい。
「タカシさんはハンターギルドには登録していないのですよね」
「そうですが、何かまずいですかね?」
「いや、問題はありません。ハンターギルドの方から登録しないか打診をしてもらいたいと言っているのですが」
「まあ、必要はないと思いますが」
「優遇するからどうかという事みたいですよ」
「考えておきますとお伝えください。今日は疲れたのでそろそろ宿へ向かいたいと思います」
もう日も暮れた。お腹もすいた。
「わかりました。レイナがタカシさんを案内するのだと言ってロビーで待っています」
「はいわかりました」
会議室を出てロビーに行くと副ギルドマスターのレイナさんが待ってくれていた。
彼女の勤務時間は1時間前に終わっていたらしい。
「お待たせして申し訳ありません」
「いいえ、問題ありませんよ。タカシさんも査定に時間がかかって大変でしたよね。申しわけありません」
「いいえ、私がもっと早い時間に持ってくればよかったのです」
「ところでタカシさん、夕食は宿の食堂で大丈夫でしょうか。それともどこかにご案内した方がよいでしょうか」
「宿の食堂で大丈夫です」
「はい、ではご案内します」
宿までは歩いて10分ほどだった。小綺麗な感じ宿で派手ではなく好感を持てる。
「ただいま。お父さん、先程連絡したお客さんをお連れしたわよ」
「こんばんわ。よろしくお願いします」
「おお、こちらが飛竜殺しか。あまり強そうには見えないなあ」
「お父さん、失礼でしょ。タカシさんすみません。宿をやる前は上級ハンターだったもので」
「俺は今も上級ハンターの資格を持っているんだぞ。タカシさん今度一緒に討伐に行きませんか」
「お父さん、タカシさんは商業ギルドにしか登録していないのだから。ハンターじゃないのよ」
「そうなのか?」
「ええ、商人に近いかもしれません」
「ハンターに登録してみないか。俺が色々と教えてやるよ」
「考えておきます」
「ところでどうだうちの娘は。ハンターになってうちの宿に婿入りしないか」
「お父さん、何言っているの!」
顔を真っ赤にしたレイナさんが彼女のお父さんに文句を言っている。
食堂にいる常連客からも揶揄いの声がかかっている。
なかなかにぎやかな宿のようだ。
だけどいつになったら食事をして部屋に案内してもらえるのだろう・・・・。
「あんたもレイナもいい加減にしなさい。タカシさんが困っているでしょ」
「「ごめんなさい」」
レイナさんのお母さんが厨房から出てきて一喝してくれた。
「タカシさん。すみませんね。夕食はこれからですよね。定食が200ガレだけどそれでいいかしら」
「はいお願いします」
夕食の定食はフランスパンのようなパンとチキンステーキと野菜たっぷりのスープとデザートのリンゴのようなフルーツだった。
飲み物は紅茶のようなお茶だった。定食という割には量が多く、食べ過ぎてしまった。
食後に宿泊手続きを行い部屋に案内してもらった。今回は一応2泊だけお願いした。まだこれからの予定がわからないので・・・・。
案内された2回の部屋は質素だけど綺麗な部屋でトイレとシャワーが付いていた。これで1泊2000ガレなら安い。
部屋にはベットとテーブルと椅子があった。トイレとシャワーと照明は魔道具だった。
食堂で一緒にお酒でもどうかという誘いは疲れているのでという事で断り、部屋に閉じこもった。
試したいことがある。
『カード式ルームキー』を使ってみる。カードを持って『マイルーム』と唱えた。
お約束通り宿の部屋に自分専用の部屋のドアが出現した。この扉は私以外は見えないらしい。
つまり、私がこの扉を通るとどこかに転移ゲートなしに転移したように見えるらしい。
図書館で調べたこの世界の常識では転移ゲートなしでの見えないところへの転移はあり得ないことなのに。
あれ、そういう事は見える範囲での短距離転移はありなのかな?今度図書館で調べてみよう。
自分専用の部屋は能力の上昇によって成長するという。調べた通り部屋の中に取説が置いてある。
12畳ぐらいの部屋にキッチンと浴室とトイレが付いていた。
窓はなかった。浴室にもトイレにもキッチンにも。
12畳ぐらいの部屋にクローゼットとセミダブルのベット、テーブルと椅子、ソファーと立派な執務机セット。
執務机の上にはパソコン。テレビはないけどパソコンがあれば嬉しい。
早速パソコンを付けてみたがオフィス系のソフトと百科事典ソフトが入っているがインターンネットには繋がらなかった。
メールソフトはあるけど送れるのは創造神様にだけのようだ。手が空いたらメールを送ってほしいという創造神様からのメールが受信箱にポツンと入っていた。
うーん、後で近況報告だけでも送っとこうかな。
あ、さっきの疑問が百科事典ソフトで解決した。この世界で信じられている見える範囲での短距離転移は単なる高速移動だった。
今は知られていないが転移魔法はあった。場所と場所を繋げてホイっと。短距離転移成功!宿の部屋から野営地へもホイっと。長距離転移も可能。
転移先の座標は把握が必須だけど。1回行けば座標把握はできるらしいけど・・・・。私の脳みそこんなに優秀だったかな?
浴室は小さな湯舟と洗い場、脱衣所には洗濯乾燥機。ボディーソープやシャンプーとコンディショナー、タオルや歯ブラシや髭剃り、洗剤と柔軟剤はすべて揃っていた。
取説によると消耗品は自動的に補充されるらしい。但し持ち出しは不可だった。早速入浴。やっぱりお風呂はいいよね。
あ、今度アウトドアショップの温泉施設にも行きたい
キッチンには冷蔵庫と冷凍庫、調理器具一式、コンロ、オーブン、電子レンジ、ホームベーカリーから七輪までそろっていた。
食器やキッチン用の消耗品もある。取説によるとこちらの消耗品も自動的に補充されるらしい。
食料品も冷蔵庫や冷凍庫や棚にたっぷりと入っていた。でも・・・冷凍食品が多いな。冷凍庫が大きいのはそのためか。
私はほとんど飲まないけどお酒も充実していた。ワイン・ウイスキー・ブランデー・ビール、日本酒や焼酎、甘酒まで。
ジュースや炭酸飲料やお菓子もある。時間停止の食料貯蔵庫には野菜・肉・魚・ケーキ類も入っていた。
これも自動的に補充されるらしい。持ち出しは不可っと。残念!
このマイルームから持ち出せるのは持ち込んだものとプリントアウトした情報だけのようだ。
その情報も神様の検閲があるらしいけど・・・・。
取説で確認したあと宿の部屋に戻って宿のベットで休んだ。
お金はあるけど自転車でこの異世界を旅するためにも継続的な収入を得なくてはいけないよね。
お読みいただきありがとうございました。
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次回は稼ぎです。
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