27の4、ロコンさん救出4
寒いですね。
今朝は氷点下。
早く春よこい。
多くの研究室で非人道的な研究が行われていたようだ。
その実験用に獣人奴隷が使われていたようだ。
獣人を使った人体実験という訳だ。
防具の魔法への耐性実験、魔法によって人体にどのような影響が出るかの実験、精神魔法に関する実験等々。
国際条約によって各国で禁止されているはずの実験が密かに行われていたようだ。
国際条約にはスルベール帝国も加入していたはずだから条約違反だったわけだ。
この研究内容が外部に出るのは問題があると判断し、資料はすべて収納に回収した。
その後どうするかは創造神様と相談だ。今回のために神の力を授かったとき報連相をしっかり行うようにと指示を受けている。
いつの研究室を残して研究室を調べた。
最後に残った最も奥の研究室の中のさらに奥に封印の間があった。
ここはロコンさんが使った狐の妖術を解明するために造られた施設のようだ。
施設の中には様々な魔道具が設置してあった。その魔道具から伸びたケーブルの先にはフラスコを巨大化したような容器がありそこにロコンさんが横たわっていた。
早くロコンさんを救出したくて落ち着きを失っているレイナさんが暴走しないように抑えて魔道具の正体を調べていく。
調べた結果、魔道具はロコンさんとロコンさんの妖術を解析するためのものだということが分かった。
魔道具がロコンさんの生命を維持しているわけではないようだ。
第一にこの施設にあるすべての魔道具が現在停止中である。
さらに細かく調べたがロコンさんの入っている容器にケーブルで繋がられている魔道具を取り外してもロコンさんに影響が出る心配はないことが分かった。
能力で魔道具の解析や分析が容易にできるようになっている。
とはいえ魔道具の数が多くすべてを調べるには時間を要した。
さらの魔道具を一つ一つ丁寧に外していくのには手間がかかった。しかし併せて4時間後には設置されていた魔道具はすべて私の収納に回収することができた。
「ここまで来ましたね」
今、ロコンさんの納められている容器のみが残されている状況だ。
そして仮死状態のロコンさんからは未だに周りのものを寄せ付けない妖術が発動されている状況だ。
この状況を考えるとよく容器のロコンさんを納めることができたと感心させられる。
おそらく魔術師や奴隷を犠牲にしたのではないだろうか。
普通ではロコンさんに触れることができない。
だから普通ではロコンさんを助けることができないのだが。
「パレステさん、ロコンさんに回復をかけていってください。私は妖術を無効化していきます」
聖女パレステさんは神の見習いだし私は神力を使いこなすことができる。神力で発動している妖術に対して慎重に干渉を行い縺れた糸を解すように妖術を少しずつ無効化していく。
そしてロコンさんが発動している妖術をすべて無効化することができた。同時に妖術のすべてを解析することもできた。
そしてロコンさんの仮死状態も解除され、ゆっくりとした呼吸が確認でき心臓の音が聞こえるようになってきた。
さあ、あとはロコンさんをゆっくり回復していくだけだ。
ほどなくロコンさんは目を開け、レイナさんの姿を確認できたようだ。
お読みいただきありがとうございます。
評価やブックマーク、ご意見やご感想をいただければ幸いです。




