閑話11、神様の要求
寒い。昼は暖かいのに。
指が動きにくい。
「何かお呼びだと」
神殿に来ている。
創造神様からお呼びがかかった。
「国造り、お疲れ様。で一つ忘れていないかな?」
「えーと、すみません。思いつきません」
「街に神殿を作ってくれないかな。能力を司祭に測定させないと能力を体に定着できないよ。自分の能力を知ることが必要なのだから」
「あ、そうでした。私はいつも新界の神殿に行っていたのでうっかりしていました。街に神殿は必要ですよね」
「そうだよ。村までは普通は設置しないのだが元奴隷たちはほとんど神殿での測定を行っていないだろ。効率よく測定し能力を定着させるために村にも神殿があったほうがいいと思うけどね」
「わかりました」
「あ、それから神見習いを一人派遣するから首都の神殿で聖女として使ってあげてね」
「は、はい」
私は聖女パレステを伴って首都の屋敷に帰ってきた。この屋敷は私邸のほうだ。公邸もあるが将来大統領府にする予定だから私邸も用意しておいた。
街の神殿はどうなっているか知らない。早速レイナさんと聖女パレステを伴って各地の神殿を巡った。
レイナさんたちがいきなり連れてきた聖女に私が新しい妻を連れてきたのではないかと警戒したので代表してレイナさんが一緒に神殿を巡ることになったわけだ。
もちろんパレステさんがこれから聖女として神殿で活躍してもらうことはことは説明してあるのだけど・・・・。
各地の神殿からもこちらの新しい神殿に人員を派遣してもらう予定だ。
各地の神殿の構造も知り、どのように運営されているかも学び、派遣する司祭として働ける神官や神官見習いの人選をお願いして廻った。
特に獣人への差別意識を持っていない人たちを選ぶようにお願いした。
そして帰ってきて街と村に神殿を立てていく。
構造としては礼拝堂と神官の執務室、会議室、食堂と厨房、工房、菜園、神殿関係者の住居部分、そして孤児院。
各地の神殿を参考に作った神殿の基本構造だ。工房や菜園もあり修道院みたいだと感じたのは私だけだろうな。
そのうち各地から神官や神官見習いが派遣されてきた。人選では一時的に来るのかこちらに永住するつもりなのか確認をお願いしてあったが全員がこちらでの永住を希望してくれていた。
私も実際に会ったが皆人物的にも問題はなさそうだ。
この世界では神官も結婚が認められている。ただ一夫一妻となっている。離婚は禁止されている。
私は貴族や富裕層や獣人と同様に一夫多妻が認められている。
だから私が神官を妻に迎えることはない。聖女も同じはずだ。
レイナさんはそれを聞いて安心したようだ。聖女パレステは神見習いだからこの世界で結婚をすることはないのだけどね。
美人で親しみを持てる聖女は早くも国民に大人気のようだ。神殿に関しては彼女に任せて大丈夫だね。
まあ、これで神様の『神殿を作れ!』のクエストは終了かな。
能力がわかり有能な人物が多く見つかるのが楽しみだ。
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