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自転車で行く異世界旅  作者: TKSZ
1章、異世界で
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5、初めての魔物遭遇と魔法の訓練

予告と少し違ってしまいました。

自宅から雪を見ると冬を感じます。

昨晩は冬至でしたのでかぼちゃ入りクリームシチューを作って食べました。


もうここは夕暮れだ。街まで行くのはちょっとやめた方がよさそうだ。

自転車のナビで調べたら1km先に野営に適した場所があった。自転車のナビもこの世界で進化している?

どうやらアウトドアショップで買った福袋に入っていた魔物探知機と周辺探知機ともリンクしているようだ。

これは嬉しい。魔物探知機と周辺探知機はウエストポーチの収納に入っている。無限収納に入れるとリンクしなくなるので注意が必要らしい。

しかし取説も私の持ち物を知っているような内容だな。ついでに魔法銃の使い方を見ておいた。これなら簡単に使えそうだ。


自転車で5分ぐらい掛けて野営地に着いた。トイレとかまどと水場がある簡単な野営地だ。私以外に野営をする者はいなかった。

早速アウトドアショップで福袋の入っていたテントを設営した。設営は簡単だった。

取説を見て魔力を込めて虹色のボタンを押せば設営できた。うん、・・・生活魔法を教わって魔力を理解できなかったら使えなかった?

教わっていてよかったよ。テントは高さ2m幅1m奥行き2mだ。内部拡張されているというけど・・・。

恐る恐る中に入ると玄関があって衝立の先にリビングダイニングがあった。ダイニングテーブルと椅子とソファがある。

リビングダイニングには5つのドアがあった。2つは寝室のドアだった。

どちらの寝室にはベットが2つとソファとクローゼットが設置されていた。

他の3つのドアはにトイレ・浴室・キッチンに繋がっていた。キッチンも含めて魔石というものが設置されておりそこから魔力が供給されていて照明と上下水道が使えた。

キッチンのコンロも魔力で加熱が出来るらしい。冷蔵庫もあった。どの部屋にも空調が効いているようだ。

テントの中にコントロールパネルがあり外の様子を確認したり防御結界を作動させる事が出来た。これで大丈夫だろう。

自転車は玄関に自転車収納があったのでそこにいれた。外に置いておいて盗まれたら大変だからね。腕時計の収納に入れておくという手もあるのだけどね。

結界はテントから1mのところに造られている。そこには柵も出現しており立ち入り禁止の掲示ができていた。

インターフォンみたいなものも設置されている。なかなかすごい結界だな。野営の準備はこれで良し。

折角お風呂もあるので入ることにした。身体浄化ができるが風呂の方がさっぱりする。空腹ではなかったのでその後は取説を読んで過ごした。


アラーム音で目が覚めた。取説を見ながら寝落ちしてしまったようだ。

このアラームが鳴ったという事は結界を干渉する少し強い魔物が現れたようだ。弱い魔物の時はアラームはならないように取説を見て設定しておいた。

外のいるのは飛竜だ。飛竜って少し強い魔物なの?こういう時にはどうするか取説に出ていたよね。確か・・・・・。

取説を改めてみる。結界を内部からの攻撃可能モードにして結界の中から魔法攻撃・・・。

生活魔法では攻撃はできないよね。今から攻撃魔法を覚える?無理でしょう。

困った。あ、魔法銃でも大丈夫かな?結界を攻撃可能モードにして魔法銃を出してテントから出た。

わあーいたよ。いくら体当たりをしても駄目だったのでイラついているようだ。

魔法銃から打ち出されるのは魔法の弾丸だから使えるはずだ・・・・。魔法の跳弾はないよね。

飛竜の頭めがけて魔法銃を発射した。命中!飛竜は結界から3mぐらいのところに落下して動かなくなった。

魔物探知機を調べたら飛竜は『死体』という状態になっている。暗くて見えなかったけど周囲には何体かの魔物や獣の死体があった。

魔物探知機を使ったおかげで魔物や獣の死体の存在がわかった。魔物探知機というが獣など魔物以外の危険な生物も判るらしい。

この死体どうしよう。よく異世界小説ではこういうものは素材として売れるよね。なら無限収納へ回収しておくか。

結界を攻撃可能モードにしてあるので私自体は自由に結界を出入りできる。

魔物探知機で周囲に他に魔物や危険な生物がいないことを確認して結界から出て魔物と獣の死体を回収した。

勿論無限収納に入れておく。体長10mもある飛竜が簡単に収納できるのは便利だ。

他にビッグボア4頭とホーンラビット6頭とオーク3頭、合計13頭の魔物と7頭のフォレストウルフと3頭のフォレストボアという獣が回収できた。

どうやら結界に突っ込んで自滅してしまったようだ。棚ぼたで得た素材が高く売れるといいなあ。

しかしここ野営地って魔物や獣が近づいてきて危険だけど大丈夫なのかなと心配になった。

テントに戻り結界を通常モードに戻して取説を確認してみたら普通は魔物除けや獣除けの香料や魔道具を使うのだという。

テントにも普通に魔物除けや獣除けの魔道具が付いていた。見落としていたようだ。

魔道具を起動して再び寝ることにした。

お陰で朝まで魔物や獣が近づくことがなくゆっくり休むことができた。


今回の事で攻撃と防御の魔法を早急に覚えたらいいことが判った。

まずは図書館に行こうと思う。

荷物をまとめてといってもザックの無限収納に納めるだけだけど出発の準備が完了した。


『無限図書館へ』


『無限図書館入館用カードキー』を持って唱えると無限図書館の前に着いた。自転車を駐輪場において荷物はロッカーへ。

メイさんに入荷手続きをしてもらい魔法習得の教本を出してもらった。


「前回より1時間滞在できる時間が増えています。それから有料のコピーサービスが利用できるようになりました」

「えーと、何でですか?」

「飛竜を倒したことで能力が開花したようです」


経験値というものかな?わからないけど私にはいい事だから『OK』だ!

教本をざっと読んで必要なページをコピーしてもらった。

コピーは1枚10ガレだった。25枚をコピーしてもらい2時間ぐらいの滞在で戻った。


魔法は魔力によって現象を変える技法だ。魔法の属性と同じ属性の魔力を使うとより少ない魔力で強い魔法を発動できる。

但し他の属性や複数の属性が混じった魔力でも魔法は発動するらしい。しかし消費魔力が多い割に効果の低い魔法になり実用的ではないという。

だから普通は持っている属性の魔法のみをを使うらしい。複数の魔力を持つ場合は使う魔法の魔力のみを分離して魔法を発動するのだという。

魔力を属性ごとに分離するって難しそうだな。

私の場合は『火水木金土聖光生風闇雷無』の12の属性の魔力を持つ。現在知られている属性全てだ。

この中から必要な属性を抜き出すというのはとんでもなく難しそうだ。試しに魔力の属性分離をやってみたが難しい。

アウトドアショップの講習会を受けて訓練してみるか。


アウトドアショップに行くとすぐに講習を受けることができた。アウトドアショップVIP会員証のお陰で7割引きになり受講料は15000ガレだった。


受講者は私一人で講師は4人もいた。内容は魔力の属性分離と魔法の発動だ。

講師が多いのは属性をわたしほどもつの人は滅多にいないからだ。


はじめに各属性の魔力を感じることからはじめた。複数の属性を持つ人が初めに行う訓練だという。

確かに属性によって魔力がどのように異なるかわからなくては取り出したい魔力探し出せないよね。

講師が作ってくれた魔力の球を受け取り掌で転がしそして吸収してみた。魔力感知能力のおかげで魔力によって視覚的には色が感触的には形が吸収することによって波長の特徴が分かってきた。

一通り講師のつくってくれた魔力の球を感じたところで、まず火属性の魔力の球を作ってみる。うん、簡単だ。赤く揺らめきのある暖かい球だ。

水属性は水色の少ししっとりした球ができた。これも講師の球と同じだな。

木属性は濃い緑色の球、金属性銀色の球、土属性茶色い球になった。聖属性は金色の球、光属性は白色の球だった。生属性は桃色、風属性は薄緑色、闇属性は黒、雷属性は黄色、無属性は紫色だった。

これで私の持つ全属性の魔力の球ができた。1回でできたのはうれしい。私が喜んでいると講師たちが騒いでいる。何かと思えば複数の魔力持ちが魔力を分離して球を作れるようになるのは最低3日の訓練が必要らしい。

属性を多く持つほど時間がかかるのだという。私がすぐにできたのは異例らしい。私って天才?

おそらく魔法神の加護のおかげだと思う。魔力感知の能力があるのも講師には言ってなかったなあ。


次に攻撃魔法だ。弾丸、矢、槍を各属性で作って標的に当ててみた。どの属性でも簡単にでき、標的を粉砕した。講師たちは唖然としている・・・・・。


「弾丸はすぐできると思ったけど矢や槍まで。その上、なんじゃこの破壊力は。さらに速度がこんなに速いなんて、射程も5倍ぐらいあるということか!」


講師にいろいろと上級に当たる魔法も教えてもらうことができた。一度に複数の弾丸や矢や槍をを出すことができた。最高512本まで。連射間隔も短くできるようになり1秒間に12発撃てるようになった。


「魔力が減って気持ち悪くなることないのかね?」

「大丈夫みたいです」


魔力は多いし魔力高速回復の能力がある。

攻撃の槍を火属性のミサイルにしてみた。誘導機能と追尾機能と爆裂機能も付けてみた。

今、攻撃魔法の訓練を行っている場所は演習場と呼ばれている原野だ。10kmぐらい先のキラーベアに向けて発射したら着弾地点にクレータができてしまった。

・・・・ミサイルは封印だな。


防御の魔法も学ぶことができた。

各属性の防御壁と結界と盾だ。属性によって弱点があるのは困る点だ。だから結界では無属性のものを使うことが多い。

盾も同様だ。でもここで分離した各属性の魔力をあえて融合して結界や盾を作ってみた。

うまくいった。各属性の弱点を補った結界や盾を作ることができた。虹色の盾は最強の障壁として使えそうだ。

最後に治癒魔法と回復魔法と強化魔法を教えてもらった。治癒魔法は自分や他人の怪我や病気を治癒する魔法だ。回復魔法は他人の生命力や体力や魔力を回復する魔法だ。

強化魔法はっ自分や他人の強化を一時的にできる魔法だという。


講習も終了して軽食コーナーで今日の無料パンとコーヒーで昼食を摂った。

温泉施設も利用したいが今日は街に行きたいと思う。

昨晩得た素材をアウトドアショップの工房で買い取ってもらおうと思ったが商業ギルドに登録していないと無理だと言われた。

商業ギルドでなら登録していない人からも買取を行っているという。またハンターに登録しいればハンターギルドでも買取はしてくれるとのことだ。

街に行ってまずは商業ギルドに登録しようと思う。

お読みいただきありがとうございました。

意見や感想をいただければ幸い。

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次話では街へと行きます。


異世界へは夢の中から https://ncode.syosetu.com/n9113fx/ もよろしくお願いします。

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