25の3、奴隷解放3
短めです。
寒くて体調が悪くてうまく書けません。
奴隷の解放はここ50年ぐらいで多くの国で行われてきた。
元々、奴隷はほとんどの国にいた。最後に残ったのがスルベール帝国で開放というこの世界の流れに反して奴隷が増加していったという訳だ。
だから多くの国が奴隷解放後の施策のノウハウを持っている。
ただ今回の奴隷は多すぎる。割合も人数も。
他国から連れられてきていた奴隷が自国に帰った後、もともとスルベール帝国の平民から奴隷にさせられた人々をどうするか考えなくてはいけない。
普通に労働契約を結んで生活することになっていく。
新しい生活に必要な住居や職場というものも整備していく必要があるがまずはスルベール帝国の国民の把握が重要だ。
把握を考えると戸籍や住民登録がしっかり制度にすることが大事だと思う。
大至急国民の把握を行った。魔道具も活用しながらスルベール帝国の隅々まで調べ把握した。
身分証も国民全員に発行した。身分証は魔道具で様々な情報記録されている。
当然だが戸籍や住民票ともリンクしている。戸籍や住民登録を義務として制度にした。
他国から応援にも手伝ってもらいながら行った結果10日でスルベール帝国の国民の掌握することができた。
スルベール帝国を弱体化して支配しようと考えている他国からの妨害もあったがそれによって大きな影響が出ることもなく順調に戸籍を作ることができた。
戸籍を作るにあたって希望者には他国への移住も可能にした。いくつかの国は人数を制限し、条件を付けたうえで移住を受け入れてくれていた。
国力が落ちたスルベール帝国が今の住民の生活をみるのは大変だ。さらに侵略やどれに対する非人道的行動で罪に問われている支配階級もそれなりにいる。
それらの人間も見殺しにするわけにはいかないから大変だ。周辺国からの援助もあるがそれがいつまでも続くはずはない。
スルベール帝国奴隷解放暫定臨時政府は周辺国とともに新たな政府を作る模索をしている。ここで援助を打ち切られてしまうのは困る。
「鉱山開発ですか?」
「ええ、今までに知られて鉱山を見つけることができそうです。かなり希少な鉱石を産出できそうです」
「その鉱山で産出した鉱石を援助してくれた国々には優先的に売却する方向で考えています」
「しかし注意しないと鉱山を欲しくて戦争を仕掛けてくる国や組織が出てきそうですね」
「そうかも知れない。注意していこう」
まあ何とか戦後処理は進みそうだ。
ふた月もすれば新たな帝国を作る復興が軌道に乗ってきた。
労働契約も順調に行われ、勤労意欲も高まってきている。
新たな産業も順調に進んでいる。
鉱山開発だけではなくそれによって得た素材も工業に利用されて新しい産業も発展してきている。
様々な援助があったおかげだ。これなら早々に私の自転車旅が始められそうだ
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